マンション購入を検討している方にとって、「物件価格」だけでは見えてこない重要な要素があります。それが“維持費”です。
こんにちは、本気不動産の佐藤です。今回は、マンションを購入したあとにかかる管理費や修繕積立金、さらには意外と見落としがちなその他の費用について、現場での経験を交えてわかりやすく解説していきます!
■ マンションにかかる基本的な費用とは?
◎ 管理費と修繕積立金は毎月の基本
マンション生活に欠かせないのが「管理費」と「修繕積立金」です。
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管理費は、エレベーターや共用部の清掃・管理など、日々の運営維持費用として管理会社に支払うもの。
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修繕積立金は、外壁の補修や屋上防水など、将来の大規模修繕に備えて積み立てるお金です。
特に機械式駐車場を備えているマンションは、その保守点検の費用が高額になりやすく、管理費も高くなる傾向があります。
■ 意外に知らない+αの費用
◎ 自治会費・町内会費
多くのマンションでは、地域活動や防災対策のために**自治会費(月300~400円)**が設定されています。町内会と連携してイベントや清掃活動が行われることも。
「自治会がないマンションは少数派」と思っておいた方がいいですね。
◎ 集中暖房・集中給湯のある物件は注意!
昭和50年代前後に建てられたマンションには「集中暖房」や「集中給湯」が導入されているケースが多く、月に1万~2万円程度の費用が別途かかることがあります。
最近のマンションは個別暖房が主流なので、コスト面で優位ですが、古い物件を検討中の方は要チェックです。
■ プラスαでかかる使用料系
◎ 専用庭があると使用料が発生することも
1階住戸によく見られる「専用庭」には、月500円〜1,000円程度の使用料が設定されている場合があります。中には無料のケースもあるので、確認が必要です。
◎ 駐輪場・バイク置き場
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自転車の登録料や使用料は数百円レベルですが、
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バイクになると月1,500円〜2,000円と、自転車の約10倍の費用がかかるケースも。
また、台数制限があるため、空き状況の確認は必須です!
◎ トランクルーム・タイヤ置き場
トランクルームやタイヤ置き場の利用料も空き状況によって発生する場合があります。無料で使えることもありますが、世帯数に対して数が限られているため、希望者が多いと有料になったり抽選になることも。
■ 特殊な費用もチェック!
◎ 借地代が発生するケース
マンションの敷地が「借地」の場合は、毎月の借地代がかかります。ただし、固定資産税が発生しないというメリットもあります。しかし、借地代は固定資産税より高額になることが多いので注意が必要です。
◎ 一時金に注意!修繕積立金の不足をカバー
修繕積立金が足りない場合、一時金の支払いが求められることがあります。額は数十万円になることもあり、突然の出費で困る人も少なくありません。
こうした場合、マンション全体で金融機関からの借入れを検討することもあります。
■ 事前のチェックが未来の安心につながる!
中古マンションを購入する際には、以下のような項目を事前にチェックしておくことが大切です。
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管理費・修繕積立金の金額
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修繕一時金の過去の発生有無と予定
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駐車場・駐輪場・バイク置き場の空き状況
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借地権の有無
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集中暖房・給湯の有無と費用
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トランクルームや専用庭の利用条件
不動産ポータルサイトや管理組合の資料などから、できるだけ正確なコスト情報を事前に把握しておくことで、購入後のトラブルを回避できます。
まとめ:マンション購入は“価格”よりも“維持費”の把握が鍵!
マンション購入は、単に物件価格だけを見て決めてしまうと後悔することもあります。毎月のランニングコストや将来的な一時金の発生リスクまで考慮して、本当に負担可能なマンションかどうかを見極めることが成功のカギです。
疑問や不安がある方は、遠慮なくご相談くださいね。本気で住まい選びをサポートします!
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