こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今回は「住宅ローンの返済計画とリスク管理」について、ちょっと本音で語っていきます。
「家を買う=住宅ローンを組む」というのがほとんどの方の現実ですが、甘く見ていると後で泣きを見ることになります。夢のマイホームが、悪夢のローン地獄にならないように、しっかりとした返済計画とリスク管理が超重要なんです。
年収と借入額の関係|借りられる額≠返せる額!
まず、住宅ローンを組むときに真っ先に気になるのが「どれくらい借りられるの?」って話ですよね。
例えば、年収700万円の方が5200万円借りると、年収比で約7.4倍。これ、金融機関的には“問題なし”とされる水準です。中には、年収の8倍〜10倍まで貸してくれるところもあります。
でもね、「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は別物です。
住宅ローンの返済比率の目安は年収の30%〜35%。年収700万円なら、年間210万円、月々約17.5万円。ここに生活費や子どもの教育費、車の維持費なんかも重なってくるわけですから、「返せる額」で考えるのが基本です。
金利と返済期間でここまで違う!シミュレーションは必須
ローンの返済額って、金利と返済期間で大きく変わります。
たとえば、**40年ローンで金利0.5%**だったら月々12万円くらい。でも、金利が2%に上がったら? 月々の返済はグッと上がり、家計を直撃します。最近の低金利時代に甘えて長期ローンを組む人も多いですが、「今後金利が上がる可能性」をちゃんと頭に入れておかないと危ないです。
審査基準と年齢制限|35年ローンで通しやすくなるワケ
住宅ローンの審査では「返済比率」が大きなカギになります。30%を超えると審査は厳しくなりがち。
そんな時、35年ローンなど長めのローンにすると、月々の返済額が下がるので審査が通りやすくなるケースも。ただし、ローン完済年齢には要注意。多くの金融機関では、75〜80歳までに完済する必要があるため、若いうちに組んだ方が圧倒的に有利です。
収入の変動と返済リスク|人生は想定外の連続
ローン返済のリスクって、じつは**金利よりも「収入の変動」**だったりします。
・転職や病気で収入が減る
・離婚や介護など家庭の事情
・共働き前提で計画していたのに、配偶者の収入が落ちた
…こういうの、誰にでも起こり得ますよね。
さらに、病気で働けなくなるリスクもある。団体信用生命保険(いわゆる「団信」)があるとはいえ、すべての病気に対応しているわけではありません。保険の内容はしっかり確認してください。
定年後の返済どうする?|「退職金で一括」「住み替え」もアリ
若いうちに住宅ローンを組んだ人は、60歳くらいで完済できる可能性が高くなります。逆に、40代で35年ローンを組むと、定年後も返済が続くことに。
この場合、選択肢としては:
-
退職金で一括返済
-
家を売ってコンパクトな住まいに住み替える
といった方法もあります。いずれにせよ、「定年後の返済戦略」は事前にシミュレーションしておくのが吉です。
返済不能のリスクと対策|破綻する前にできること
実際に住宅ローンで**返済不能に陥る人は約10%**と言われています。
主な理由は:
-
離婚
-
病気
-
収入の減少
-
親の介護
など。怖い話ですが、現実として起こっていることです。
じゃあどうするか?
-
返済比率を25%程度に抑える
-
ローンは長めに設定して月々の負担を軽くする
-
将来の修繕費や車の買い替えなど、他の支出も想定しておく
こういうリスクヘッジをしておけば、多少の想定外にも耐えられます。
住宅ローン控除をうまく使う!
忘れちゃいけないのが住宅ローン控除。ローンの期間が10年以上あると、所得税の控除が受けられる制度です。
変動金利を選ぶか、固定金利にするか。これによっても将来の返済額や控除効果が変わるので、総合的なプランニングが大事になります。
まとめ|住宅ローンは「人生のプロジェクト」
住宅ローンって、単にお金を借りる話じゃありません。人生設計そのものです。
どれくらいの家を買うか、どう返すか、どんなリスクに備えるか──。
「無理なく返せる」ってのが、最強の住宅購入術です。焦らず、でもしっかり準備して、納得のいく家づくりをしていきましょう。
気になることがあれば、いつでも本気不動産の佐藤までご相談くださいね!