北海道のマンション価格が上がり続けています
これは今に始まったことではありません
私は東北地方を中心とした東日本大震災の頃から価格に変化が生じてきたと感じています
震災が起こって、復興のために北海道の建築職人や建築資材が東北地方に集中したことがキッカケではないかと予想しています
札幌ではこの辺りから新築マンションの建築棟数が激減してきて、地元マンションデベロッパーは変わらず新築マンションの建築をしていましたが、大手マンションデベロッパーはほとんど建築されない時期がありました
新築建築されないので中古マンションに需要が移り、中古マンションの価格が少しづつ変化が出てきました
中古マンションの価格が上がってきたので、新築戸建てに需要が移り、人も資材も不足している時なので新築戸建ての価格も上昇が始まりました
次の需要は中古戸建に移るのですが、需要が集中すると市場の在庫が不足するので、中古住宅も高くなってきた頃に、大手建売戸建ての会社が札幌で件数を伸ばしてきました
この建売会社は大きめの土地を上手に活用して、従前の敷地を複数に分けて、立地の良い場所ではマンション需要でも手の届く価格帯に設定したり、住宅街では駐車スペースを複数台確保しつつ価格が上がりすぎない様に販売される様になりました
土地を分けて販売するため土地面積が少なくなることと、複数の建物を同時進行で建築することでコストダウンが実現できるので、土地の取引価格も上昇傾向になりました
ざっくりと不動産価格の上昇サイクルを説明しましたが、この後にコロナ禍になったり、さらに資材高騰が続いていたりとずっと上昇要因はあり続けています
札幌の土地価格の上昇は2年前くらいからピークアウトしているように感じていますが、売主さん側は冷静な方と期待感のある方に分かれます
買主さん側は高額過ぎて買えないと判断する方と、さらに高くなると判断して早く購入した方が良いと判断する方が存在しています
将来の予想をすることは難しいですが、私は不動産の価格は下がらないのでは無いかと予想しています
もちろん地域差はあると思います
これから先人口は減少してゆくので、住宅の需要自体が少なくなりますが、人がいなくなるわけではありません
不便な環境から便利な環境への変化は始まっています
近隣で空き家が増えてきていると感じている地域は不動産が余ってきていると予想できます
売り出ししないと判断していたり、売れない状況の方もいるかもしれませんが、それよりも空き家が増えている地域は要注意です
不動産登記法の改正もされましたから、以前の様に相続権のある不動産を名義変更せずに放置することが出来なくなりました
これからは需要の高い地域の不動産価格は高止まりして、需要の低い地域の不動産は負動産になってしまう恐れがあります
私は放置せず、専門家に相談することをお勧めします
将来予想されることを考えるヒントになるはずです
いろんな情報が出回っていますので、情報と実情に乖離がないか確認することは必要です