【5人用】協力型トリックテイキングゲーム「カムレッド」のルール | ドミッチの創作ゲーム

ドミッチの創作ゲーム

ドミッチ(domi)の考案した創作ゲームを紹介するブログです。
こちらに紹介したゲームは自由に遊んで頂いて構いません。

協力型トリックテイキングゲーム「カムレッド」Comrade(日本語で「同志」)の5人バージョンを紹介します。
是非色々なところでプレイして、ご意見を頂ければ嬉しく思います。
 

 
カムレッド Comrade (同志)
 
人数:5人 (3人用、4人用ルールもあります)
 
ゲームの目的:全員がビッドした通りにトリックを獲得すれば全員が勝利します。
 

 
道具:トランプ 52枚1組 + 各スート 1~4までの16枚とジョーカー2枚
トランプが2組必要です。


ポーカーサイズとブリッジサイズ、ソリテア用スモールサイズのように大きさが違うか、カードの裏の色が異なる方が区別しやすいと思います。
あるいは、事前にビッド用カードをカードスリーブに入れる方法もあります。
 

 
■セットアップ

各スートの1~4までの16枚とジョーカー2枚を表にして場札として並べておきます。
 適当な方法で親を決めます。
トランプ52枚を親から順に全員に配りきります。
注意:手札は親とその隣の2人が11枚、残りの3人が10枚となります。。
 

■ビッドラウンド
 
親から手札を見て、自分がどのスートを何トリックとるか決めます。
 決めたら該当する場札を取って自分の前に置きます。
これをビッドと呼びます。

 例:ハートの2を取ったら、自分はハートでリードされたトリックを2トリック取る、とビッドしたことになります。
 

1から取る必要はなく、どの場札を取っても構いません。いきなり4を取ってもOK。
カードを取らずにパスすることもできます。
その場合はトリックを1つも取らないという意味になります。
場札は上限が4までです。それ以上のビッドはできません。
 

親がビッドしたら、親の左隣の人が同様にビッドします。
 残っているどの場札でも取れますが、既に同志に取られた場札は選べません。
 
これを全員の取った場札の合計が10になるまで繰り返します。
 
1周しても合計が10にならない場合は更にビッドを続けます。
ビッドラウンドは3周が上限です。
(3スートしか選べないことになります)


2周目以降のビッドについて

<同じスートの場札を取る場合>
 
既に自分が前に置いているスートを取る場合は、より大きい数字を取らなければなりません。
 新たに取った場札は先に取っている場札の上に重ねます。(上書きされます。)


例:前の順でハートの2を取っていて、次の順でハートの3を取ったら、目標はハートを3トリックとる事が目的となります。
  (2+3で5トリックとはなりません)


<違うスートの場札を取る場合>
まだ自分が取っていないスートの場合は特に数字の制限はありません。
 
新しく取ったスートの場札は、先に取った場札の隣に置きます。(上書きされません。)


例:ハートの2とクラブの1の場札を取ったら
  ⇒ハートリードのトリックを2つと、クラブリードのトリックを1つ取る事が目的となります。
 
2周目以降の周回でもパスはできます。
パスした場合はビッドはそのままで変わりません。(ゼロには戻りません)
1周目、2周目でパスをしても、以降の周でビッドすることは可能です。


■ジョーカーの役割

ジョーカーは任意のスートの+1として数えます。

ジョーカーを選んだ際には、どのスートかを決めなければなりません。
まだ取っていないスートにするなら1トリックのビッドになります。
既に取っているスートにするなら、取っているカード+1トリックのビッドになります。
<追記>
ビッドカードは4までですが、ジョーカーを取ることによって5または6トリックにする事も可能です。
一度ジョーカーを選んだ後、そのスートを更に上位のビッドカードや残ったジョーカーで上書きすることも可能です。

以下に例をあげます。

例1:ハートの1をビッドしようとしたが既にハートの1は取られていたので、ジョーカーを取って「これはハートの1です」と宣言した。

例2:既に1巡目でスペードの1をビッドしていて、2巡目でスペードの2をビッドしたかったが、既にスペードの2は取られていたので、ジョーカーを取って「スペードの1に+1してスペードの2とします」と宣言した。

例3:既にハートの4を取っているが、まだ獲得できそうなのでジョーカーを取って「ハートを+1して5トリック取る」と宣言した。

例4:既にジョーカーを取ってスペードの1としたが、もう少し取れそうなので、場に残っていたスペードの2のビッドカードを取ってジョーカーを上書きした。

どのスートか判るようにジョーカーに何かマーカーになるように表示してください。(使わないカードなどで)


■ビッドラウンドでの敗北

以下の場合になってしまったら、全員が敗北となります。
・合計が10に達する前に5人全員が連続してパスをした。(連続でなければOKです)
・3周ラウンドするまでにビッド数が10に達しなかった。
・10を超えるビッドをした。
・どれを取っても10を超える場札しか残っていなかった。

そうならないようにビッドをしましょう。
 

■トリックラウンド
全員の合計が10になったらトリックの開始です。
 
マストフォロー、ノートランプです。

  親が任意の1枚を選び、カードを表向きにして場に出します。(リード)
 時計の廻り順に1枚づつ場にカードを出します。(フォロー)
 リードされたカードと同じスートを持っていれば、必ずそのスートのカードを出します。
 スートさえ一致していれば、その中から好きなカードを選んでフォローします。
 同じスートを持っていない(フォローできない)場合はどのカードを出しても構いません。
 全員が1枚づつカードを出し終わったら、どのカードが勝ったかを判定します。

 リードしたスートの中で最も大きい数字を出した人が勝ちで、そのトリックを取ります。
 フォローできなかったカードはたとえ数字が大きくても必ず負けとなります。

トリックを取った人は取ったカードを裏向きに重ねて自分の前に並べます。
カードは自分の場札スートの前に置くと判りやすいでしょう。


トリックを取った人が次のリードをします。

注意!
親とその隣のプレイヤーはカードを10枚ではなく11枚持っています。
10トリックですので、その2名は1枚づつカードが残ります。
単に選択するカードが増えるだけで、そのカードを使う事はありません。
 

■勝負の決定
 
これを10トリック行い、全員がビッド内容と完全に一致すれば全員の勝利です。
 
途中、誰か一人でもビッドと異なるスートのトリックを取ってしまった。
 
あるいは誰かがビッド数以上のトリックを取ってしまったら、その時点で全員が敗北です。


■プレイ結果によるランキング

5人が順番に親になり、5回戦行います。


5勝0敗 Excellent この4人は素晴らしい仲間たち(Comrade)です。
4勝1敗 Great 実に惜しい。あと一歩です。
3勝2敗 Good なかなかの好成績です。。
2勝3敗 Average 敗北の理由を考え、上を目指しましょう。
1勝4敗 Bad たまたま運が悪かったのかも。
0勝5敗 Low 努力と研究が必要。


5連勝を目指して頑張りましょう。


■禁止事項
ゲーム中の相談は一切禁止です。
例:「その場札は取らないでほしい」 とか
  「ハートをリードすれば私がトリックを獲れるよ」 などの相談はダメ。
もちろん、プレイに直接影響の無い会話はどんどんやってください。

■あとがき
5人バージョンのテストプレイでは当初かなり勝利する事が困難でした。
いろいろとバランス調整に難儀した結果が、ジョーカーの導入や11枚持ちにするなどのルールに反映されています。