ドライブの日は起きてすぐ車を借りて目的地を目指す。

9時には出発しているので、だいたいドライブの日の朝ごはんはコンビニ食で、それを車内で平らげる。
悠長に食べれるのは私だけで、運転しているわーさんは専ら信号待ちの時にしか食べられず、信号が青に変わりそうになると急いで口に押し込んで、もぐもぐしながら車を走らせる。

こんな感じで、だいたいのドライブの朝食がお座なりになってしまう。


だけどこの日は
稲毛から車で20分くらいのカフェで朝食をとる。
という珍しく朝から気合十分の計画でドライブをスタートさせることにした。

上からのアングルで見たコーヒーを飲むちょっと不細工な人のイラストとiijima coffeeの文字。
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コンクリートの建物と木枠のドアが今年の5月に訪れた黒磯を思い出させた。

それは店主が黒磯の1988 cafe shozoで働いていたということを私が知っていたこともあるだろうけど、そこにある佇まい、空気感が何となく懐かしい黒磯の記憶を彷彿とさせたように思えた。
シンプルなつくりの中にちらりと垣間見えるこだわり。
本のラインナップも然り。
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来た人に心地よい時間を与えるため、洗練されたものを必要最低限にしつらえた店内。
私たちは駐車スペースと道路の広がる窓際のカウンターに並んで腰掛ける。
わーさんはベーコンと野菜のピザを
私はモーニングフォカッチャセットの
シナモンフォカッチャと牧歌ブレンドを頼んだ。
背後で親子が朝食をとっている。
小さな男の子が一生懸命小さい口をもぐもぐしている姿は実に愛らしく、それがまた私の空腹に拍車をかけるのであった。

朝で準備に時間がかかっているためであろうか。
少し食事が出るまでに時間がかかりそうだったので、私たちは行程表を確認していた。
今ではカフェを選出するのは私の役目で、所要時間を計算し行程表を作るのはわーさんの役目となっている。
わーさんはこういう変なところに拘るタイプで中学校の郊外学習みたいに念入りに計画を練り、紙に書き出してくれている。

今の時点で30分遅れてるよ~
って言うは言うけど、大抵お互いそんなことは気にせず、
後の所要時間などを見ながら
まぁこの時間長いから減らせばいっか
なんていいながら、せかせかすることもなく気の向くままに行動する。

そんなこんなで時間も経ち、
食事が運ばれてきた。
わーさんのピザは
大胆にカットされた色とりどりの野菜と共に、厚切りのベーコンが肉汁をじわりとさせながら、生地の中央を陣取っていた。

わーさんは
ベーコンうまーい
とありきたりな感想を残すとピザを熱心に頬張り始めた。

私のフォカッチャはというと、
いつも某チェーン店のシナモンフォカッチャしか食べたことがないので、
想像とかけ離れたそれを目の前にして
あれ?フランスパン?
まことにフォカッチャなのか?
そんな疑念を抱きながら、
カリカリっと噛み付く。
噛んだ瞬間は香ばしく、噛み進めるごとに湿り気を帯び、もちもちとした食感で、お腹を徐々に膨らましていく。
シナモンのぴりりとしたスパイシーな味わいと生クリームの柔らかな甘み。
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贅沢な朝ごはん。
毎日こんなにゆとりをもって朝を迎えられたらどんなに幸せなことか。
きっと、ねぼすけの私でもしゃきっと目覚めることができるだろう。


満たされた朝のカフェ。
今日もドライブ日和になりますように。
そう願いながら次なるカフェへ出発した。