海の前に立つと、どうしてこんな気分になるんだろう。
と不思議に思うことがある。

日々の悶々とした気持ちも、ただ潮風に吹かれているとなんだか小さいことのように思えてしまって、どうでもいいじゃん。
なんて思えたりもする。


内房の海に来ると、より強くそう感じてしまうのは何故だろう。
湘南とか鎌倉とか、そういう観光地にはない魅力が千葉の海にはある気がする。
住んでる人の生活の中に寄り添うように自然と存在する海。

そばに海がある日常ってとても素敵なことだ。
私のように、東京で窮屈にせかせかと生きていかなければならない人にとっては逆に非日常であり、そのことが私にとってはとてつもない癒やしをもたらす。

そして、わーさんの地元に遊びに行く時には、だいたい海の見えるカフェに連れてってもらう。
いつもなら、私がカフェ巡りに連れ回している側であるが、房総においてだけはわーさんが率先して案内をしてくれる。

慣れ親しんだ町をナビも使わず運転するわーさんの横顔はいつもより頼もしい。


大学時代より行きたいと思っていたカフェ。
sand cafe(千倉)

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海の家のようで、爽やかな外観。
南国のトレードマークである椰子の木。

とても天気が良く風が心地よかったのでテラス席に座ることに。
道路を挟んですぐに海が見えるロケーション。
定番のサザエカレーを待つ間に、あれこれと話す。
房総のカフェもだいぶ行ったね〜と言いながら、ほんとによくわーさんは一緒に来てくれたと振り返ってしまう。
はじめて遊びに行った場所も房総にあるカフェだった。
ちっとも話したことのない私に連れられて来たのが、千葉駅からも1時間30分くらいもかかる海が見えるカフェ。しかも驚くことに当時、そのカフェはプレハブで営業していた。
はじめてのカフェがこんなヤバいところだったから、今ではどんなカフェでも一緒に来てくれる。


ときどき、 あの時は何話せばいいか心配だったよー。1時間以上も電車に乗るしさ。

と言うわーさんとも気づけば長い時間一緒にいるもんだ。

この先、全く何が起こるかわからない人生だけれども、それでも変わらずに楽しく一緒にいれればいいなぁと思うのだった。

この道、通ったことあるよー。
覚えてないのー??
とぶつぶつ言うわーさん。

子供の頃、こんな海の近くで、のんびりすくすく育ったおかげで、ゆるーく思いやりのある今のわーさんがいるんだなぁと想像してしまう。

羨ましい限りだ。全く。

もう少し、私もテキトーに生きてこー。
と良くない考えをしてしまう日であった。