こちらは萬年暦。
中はこんな感じになっています。
元号が変わる前に買ったので、「平成34年」になっていますが、
その年、月、日の干支や九星気学の盤が載っています。
何故「萬年暦」というかというと、万年でも使えるよという暦だからです。
西洋の暦(カレンダー)は、西暦の数字が毎年増えていきますが、
東洋の暦は、「気」の循環に基づいて作られていて、数字でなく干支(かんし)を使っています。
六十干支が60周期(60年、60ヶ月、60日)で一巡して最初に戻って、またスタートします。
だから永遠に続いていくんです。
六十干支は古代中国で生まれ、今から三千年以上前の殷の時代の甲骨文字に刻まれたいるそうです。
すごいと思いませんか?
古代中国人が、天体を観察して、木星の12年周期や、ほかの惑星の周期などから60周期を割り出して、
空間の「気」の十干と、時間の「気」の十二支を組み合わせて六十干支を作ったのです。
「あれ?10✖️12で120では?」
と、最初私は疑問に思いました。
陽の干と陽の支、陰の干と陰の支だけの組み合わせのみ循環している「気」として60種類になりました。(表干支といいます。)
(参考文献「運命を予知する」鴇田正春著)
東洋の占いをする占い師さんは長い間、皆この「萬年暦」で命式を出して来ました。
今はパソコンやスマホですぐに命式を出せるようになりましたので、私もそうしていますが、
使い込まれた萬年暦を手元に置いていらっしゃる占い師さんをみると、尊敬の念が湧いてきます。
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