段田安則 上白石萌歌 他 シェークスピア リア王 感動しました | hiroblog

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観劇大好きなおじさんです。好奇心に任せていろいろな舞台、映画を見ています。よろしくお願いします。








シェークスピア4大非劇の リア王を段田安則さん主演で観ました。劇場は池袋の東京芸術劇場です。

今回のリア王のテーマは 老いです。

リア王の中の若者たちの多くは 利己的です。

一方 老人の家臣たちは リア王に忠誠心を持ち 利他的に行動します。 

リア王は国の政治を娘たちに丸投げしてしまい 老人だけれども 利他的行動ができず 利己的です。

後継者を育てないで政治を娘たちに丸投げしてしまい リア王の悲劇が起きてしまいます。

しかしながら普通の老人は 利他的な面も 利己的な面も合わせ持っています。

リア王の設定は 極端な設定だと思います。

シェークスピアの悲劇の一つ ロミオ&ジュリエットが まさに典型的な極端な設定の悲劇 です。

しかし極端な設定が 人間ドラマを浮き彫りにするのが シェークスピアの芝居の特徴です。

悲しみに打ちのめされたリア王は ついに狂ってしまいます。

狂気のリア王を段田安則さんが 凄まじい迫力で演じ 圧巻でした。

強欲な2人の娘たちを 江口のりこさん 田畑智子さんが演じ 人間の醜さが 良く出ていました。

末娘を演じた 上白石萌歌さんは 利他的な娘の心の美しさを良く表現していました。

リア王の年老いた家臣を演じた高橋克実さん リア王の年老いた友人を演じた浅野和之さんの 利他的で誠実な人間の演技も素晴らしかったです。

朝ドラ らんまんに出演した 前原こん さん 大河ドラマ 光るの君 に出演中の 玉置玲央さん の悪人の演技も良かったです。

小池徹平さんは 善悪が入り乱れた難役を見事に演じていました。

平田敦子さん演じた 道化は 切なくて見事でした。

3時間 シェークスピアの圧巻の人間劇に 没頭しました。段田安則さん始め 役者さんたちの凄まじいエネルギーに圧倒されました。