宮沢りえ 小池栄子 水川あさみ 鈴木杏 堀内敬子 他 共演の芝居 素晴らしかったです | hiroblog

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観劇大好きなおじさんです。好奇心に任せていろいろな舞台、映画を見ています。よろしくお願いします。





ナンセンス喜劇の 脚本家で演出家の ケラリーノサンドロビッチさんの最新作を観ました。

芝居のタイトルは 骨と軽蔑です。

舞台は東西に分断されて内線が続く とある国です。

登場人物は女性だけです。    

女が戦闘メンバーの中心であり 子供の戦闘部隊もあります。

戦闘の音が響いている中 兵器工場の経営者の男は命が尽きそうになっています。

このような設定の中で 物語は進行していきます。

夫に出て行かれた作家で長女のマーゴを 宮沢りえさんが演じます。

出ていった夫から 長女のマーゴ宛に届いた何十通

もの手紙を隠す 妹のドミーを 鈴木杏さんが演じます。

作家マーゴの熱心なファンである ナッツを 小池栄子さんが演じます。

姉妹の母で 酒浸りの女グルカを 峰村リエさんが演じます。

兵器工場の経営者の男の秘書で愛人で看護人を 水川あさみさんが演じます。 

作家マーゴの担当編集者を 堀内敬子さんが演じます。

そして家の家政婦のネネを 犬山イヌコさんが演じます。

噛み合わない会話が不思議な魅力があり 面白かったです。精神を次第に喰っていく虫や 人が叩くと痛いと声に出すラジオ 室内と庭が混在する不思議な空間 まさに不条理な世界です。

プロジェクションマッピングも効果的に使われていました。

死神が工場の経営者の男の魂を連れ去っていく場面では プロジェクションマッピングの死神が 実際の役者が演じる死神に入れ替わる演出で 怖かったです。

悲劇の中に混在する喜劇 何とも不思議な芝居でした。

宮沢りえさんは毅然として美しく 鈴木杏さんは屈折した妹を見事に演じていました。

秘書兼愛人役の水川あさみさんの 少し間抜けな役作りは素晴らしかったです。

作家マーゴの熱心なファン ナッツ役の小池栄子さんは ぶっ飛んだ演技でした。

作家マーゴの母 グルカを演じた峯村リエさんの アル中の演技 凄かったです。

家政婦ネネを演じた 犬山イヌコさん 優しいけれど調子が良い家政婦 良かったです。

作家マーゴの編集担当者 ミロンガ役の堀内敬子さんの演技 面白かったです。

人気 実力を兼ね備えた女優さんたちの演技と ケラリーノサンドロビッチさんのナンセンスな脚本と演出 が揃った 素晴らしくて 不思議な芝居でした。

日比谷のシアタークリエで観劇しました。

全日程完売の人気公演です。