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どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―

フツーの中流家庭が土地からおうちを建てるまでのリアル日記

塗装もいよいよ後半戦。今日はダンナと床の塗装をした。ムスメムスコはまたも母にみてもらった。(いつもありがとう…)

どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―-20081220.jpgこんな感じです。まだ乾いてないので色が濃いけど、乾けば少し薄くなると思う。

実はパイン材の色がすごくきれいだから、正直塗ってしまうのはもったいないかもと少し悩みました。
でもここは心を鬼にして(?)ムスメムスコたちに汚される前に塗ってしまおう。逆にきれいなままを保とうとして、のびのび遊べなくなっちゃうのもかわいそうかと。

ところでいつも思うんだけど、木によって塗料の染み込みが全然違う。特に無垢のパイン材はどんどん染み込んで色がどうしても濃くなる。これはこれで好きな感じなんだけど、同じオスモカラー、ウッドワックスのマホガニー色でも場所によって発色のしかたがけっこう違うんだよね。まぁそれも味があっていいか。

そして、今まではずっと刷毛で塗っていたけど、今回初めてコテを使って塗ってみた。
…!!なんと!!
超塗りやすい。早い、カンタン、きれい、言うことなし!
あえて言うなら…なぜ早い段階から投入しなかったのかが悔やまれる。
初めから使っていれば時間も大幅に短縮できたような?

でも、そんな笑えるエピソードの一つや二つあってもいいか。せっかくの家作りだから、苦労しても何しても楽しい思い出がいっぱいあったほうがおもしろいよね。
先日やっと来年度の住宅ローン減税に概要が決定したようです。
つーか遅すぎ。もともとは福田さんの投げ出しから端を発し、12月に入ってやっと決まったって感じ。
まあ何はともあれ、拡充するようです。これは嬉しい限り。

しかししかし。かなーーり金持ち優遇な気がしますが。要は所得税を多く払っている高額所得者ほど多く優遇を受けるかたちです。

例えば。同じく3000万のローンを組んだ金持ちと庶民の控除の違いについて。(一般住宅の場合)
金持ちAさん(所得税50万)は今までは年間20万だったのがなんと50万に。
庶民のBさん(所得税4万)は今まで4万だったのがやっと8万に。

これも全て所得税と住民税の額が逆になった「税源移譲」が悪の根源。住宅ローン控除は所得税から控除されるものだったので、所得税が「税源移譲」によって減れば当然住宅ローン控除額も減るわけで。だからといって住民税は増えるから、税金は今までと同じだけ払って、控除額だけが減る結果に。財源を地方にまわすのはいいと思うんだけど、だったら関連する制度もちゃんと対策をしてほしかった。(期間延長の対策もあったけどたいした解決になってないし)

結局、21年度は、控除の上限額に所得税が届かない場合は住民税からも控除することになったのですが、それは所得税と同額止まり。ま、同額でも控除してもらえるのはありがたいことだけど、結局うちのような扶養家族が多い庶民は「税源移譲」前に比べると控除される額は低いんです。だから今回の「今まで160万だった最大控除額が500(優良住宅は600)万円に!」とかいういかにも華々しい感じのうたい文句は、結局所得税をあまり払ってない庶民にはあんまり関係がなかったってわけで。

ま、それでも延長され、拡充されたのだからあまり贅沢は言っちゃいけないのかな。
久々の更新になってしまいました。やっと実家から戻ってきました。
戻ってきてからさっそく新しいおうちのほうに様子を見に行ってみたところ…。

おおー、話には聞いていたけど和室の塗装がほとんど終わっている、スバラシイ!ダンナ、グッドジョブ!!
どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―-20081215-3.jpg
でもこうなると天井も塗ったほうがいいのか、このままでいいのか迷うところ。塗ると暗くなりそうだし、経年変化で若干色も濃くなってくるだろうから、このまま塗らずにそれを楽しむのもいいかなと。ま、要検討事項です。

ちなみにLDKの梁は一通り終わったのですが、ロフトの梁はこれから。まだ養生したのみでこれから塗ります。
どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―-20081215-2.jpg

そして使用している塗料がこのオスモカラー。人と環境に優しい植物原料の自然派塗料です。
どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―-20081215-1.jpg

ロフトの梁が終わったら、いよいよ今週末は床orデッキの塗装作業に入る予定です。
実は3日からムスメムスコたちとともに実家に帰ってきている私。子育てに疲れたのをリフレッシュさせる目的もあるが、何よりもおうちの塗装作業をダンナに進めてもらうためだ。

3歳のムスメは作業のことを知ったら絶対に「一緒にやる!!」と言い張ってだめだと言ったら大泣きして手のつけられない状況になるだろうということは容易に想像がつく。1歳ムスコにいたってはいたずら盛りで言ってもまだわからないので、何をしでかすか想像すらつかない。

そんなわけで邪魔者たち(笑)はじいじばあばのおうちでしばらく待機させることに。

しかし7日の日曜日、やつらをじいじばあばに預けて私も電車にて新しいおうちの塗装に参戦した。着いたのは11時半。リミットは4時。4時間半の作業でどこまでできるか。にしても久しぶりの塗装作業だ。その間、ダンナは梁をほとんど終わらせてくれていた。うん、すばらしい。

私は和室の鴨居、回り縁などの塗装作業に入った。和室は細かいので、何よりもマスキングテープで養生するのに時間がかかる。鴨居部分の養生だけで結局1時間近くかかってしまった。やばい、予想以上だ。とにかくがんばろうと延々休みもせず塗り続けた。

前も書いたが、はっきり言ってこういう作業、大好きだ。無心に塗り続けているとなんとも言えない充実感。ふと学生時代にダブルスクールで通っていたコンピューターグラフィックの専門学校のことを思い出した。課題制作があって、徹夜で制作できるよう教室が開放されていたので、仲間たちと夜通し課題を作り続けた。そんな感覚とすごく似ている。

途中からダンナも参戦。ダンナはロフトの手摺を塗装した。お互い黙々と作業に没頭。時間はあっという間に過ぎ、タイムリミットがやってきた。若干オーバーしながら慌てて片付け、走って電車に乗ってムスメムスコの元に帰った。

だんだん新しいおうちに色が着きはじめた。同時に愛着もどんどんわき始めた。
そしてつくづくムスメムスコを預かってもらったじいばあばに感謝です。
先日の日曜日。ついに第一回目の塗装作業を始めました。
ダンナはつなぎも購入して気合充分。笑。私は普通の服にエプロンで。

実はけっこう塗るところがあるんです。塗っていく順番は前もって家族会議をした結果、以下のようになった。
1/梁(化粧梁)
2/和室の鴨居、柱、廻り縁などなど
3/床
4/ウッドデッキ
5/下駄箱、ニッチ、棚などの家具類(これは住んでからでも後々…?)

うーん、かなり大変そう。工務店に頼むと、床とデッキ以外で20~25万の見積もりだったので、こりゃ自分たちでやるしかないと。しかも楽しそうだし、思い出作りにもなるし♪私もダンナもけっこう自分たちでやるのが好きだからがんばってみよっと。

実家の母に来てもらい、ムスメムスコを預けて、ダンナと二人で新しいおうちに向かう。

で、今回は梁から。
梁に使用する塗料はオスモカラーのウッドワックス(マホガニー)。
天然原料で作られた無公害のもの。ドイツ製。けっこう有名かな。

まずは塗るところを拭いて、壁と接している部分は、はみ出しても大丈夫なようにマスキングテープをはる。

準備が整ったらいよいよ塗装だ。オスモカラーは少量をつけて、刷毛でのばして浸透させながら塗っていくのがポイント。液だれしたり、刷毛の跡がつくのは塗りすぎらしい。

ダンナとともに脚立に乗っていよいよ塗装開始。ちょっと塗ってのばす、ちょっと塗ってのばす…。なかなか地味な作業だけど…ヤバい、超おもしろい!!ノリ的には学園祭の準備とか、卒業課題制作とかそんな雰囲気。なんていうか青春のニオイがするぞ。笑。あまりのおもしろさに徹夜して泊まり込んでやりたいくらい。とにかく集中してずっと没頭していたい。何かを作り上げてく(といってもただ塗るだけだけど)作業って昔から大好きな私にはたまらん面白さだ。ま、そんな野望なんてムスメムスコたちが許してくれるはずもないんだけど。

初めはお試しでなかなか作業もはかどらなかったけど、コツがわかるとけっこうスピードアップ。途中でご近所のお友達も遊びに来て、お手伝いをしてくれました。助かったよ、どうもありがと(^^)さらにムスメムスコをみててくれたお母さん、ありがと(^^)

とはいえ、作業3時間半位で塗れたのは梁二本…。まだまだ先は長そうだ。

ちなみに今日からしばらく実家に帰ることに。ムスメムスコ達を連れ出している間にダンナにいろいろ進めてもらう予定。大変だろうけど無理せずがんばっていただきたい。でもでもでも!正直ちょっとうらやましい。私もまた塗りに行きたいよー…。

一昨日11月28日。
ついに決済を終えました。晴れてこのおうちが私たち家族のものになりました。
いろいろあったけど、やっとここまでたどり着いたんだなぁ…。

でもダンナとも話をしたんだけど、あれほど欲しかったマイホームを「ついに手に入れた!!」っていう高揚感は意外とない。物件の出会いからずっとなんかあまりにもすぅっと自然だったような、とにかく不思議な感覚で、うまく言えないけど、いい意味で静かな気持ち。

とはいえ、まだ建具や玄関部分などまだ未完成の部分もあるので、カギは預かったものの第2回目の立会いと完全な引渡しはまだ少し先。

さらにこの先は自分たちでの塗装作業が待っています。がんばろう!!オー!

ところで今日素敵なことを発見。
なんとロフトと和室の窓から富士山がくっきりときれいに見える!

静岡出身の私としては富士山を身近に感じられるのは嬉しい限り。
実家の母に話すと「毎日同じ富士山を見られるね」と言ってた。うんうん、そうだね。
25日に1回目の立ち会いがありました。1回目というのは、まだできてないところもあるので、とりあえずできたところから説明しましょう、って感じなのかな?今まで養生されていたところもすべてはがされ、いよいよ完成形に近づいてます。

まずは玄関からの外観。扉もこんな感じです。けっこう日の光に当たると外壁のコテの感じが浮き出てきていい感じ。
20081127-1.jpg

2階LDKにはシーリングファンもつきました。予想以上に大きかったけど、勾配天井になっているのでそんなに圧迫感はないかも。ちなみに天井の梁だけ塗装済みですが、手前の化粧梁も引き渡し後自分たちで塗装します。
20081127-2.jpg

画像はちょっと暗いけどこれがキッチン。養生がとれて初お目見えです。L型のコンパクトなキッチンだけど、今よりもずっと広いからうちはこれで充分。ピカピカキッチン効果で今より少しは料理好きになれるといいけど…。笑。
20081127-3.jpg

だいたいこんな感じかな。そして明日いよいよ決済&引き渡しです。
11月17日月曜日
二行の審査に落ちたものの、たまたま勘違いで事前審査に通していたM銀行でローンの申込みをした私たち。審査の結果をドキドキしながら待っていた。と、電話がなる。審査結果が出た?ドキドキしながら出ると、不動産の担当者からだった。
「書類、出しておきましたー」…そうですか、ありがとうございます。もしかして金曜日に出してもらえたら月曜に結果が出る可能性もあったけど、それじゃやっぱり早くても結果は明日だな。なんて思っていると…夕方にまたもや電話。まさか当日に審査の結果が出るなんてことは?

と思ったらその電話は5月の契約時に事前審査を通したY銀行の担当者からだった。
最近何度かダンナの携帯にも電話があったらしいが、「『どうですか』って言ってたよ」くらいしか聞いてなかった。そもそも初めは10年固定ばかり考えていたのでY銀行は全く頭になかった。

かなりY銀行の担当者は興奮していたように思えた。「銀行が決まってしまったと聞きましたが、もう契約はされたんですか?」「いえ、まだ審査待ちで契約はまだです。」というと、「全期間の金利優遇を申請していて、今日上からの認可が下りたんです。この金利優遇でぜひどうですか!?」と。聞いてみるとM銀行よりも大きな優遇幅。そりゃもう0.01でも金利は低いほうがいいに決まってる。変動から固定にはすぐ切り替えられるのか、全期間同じ優遇幅か、スケジュールは大丈夫かなど何点か確認した。検討して次の日に返事をすることにした。その後ネットで調べた結果、入手できたデータは少ないけど、変動も固定もY銀行のほうが若干低い金利で推移していたことがわかった。

夜になってダンナが帰ってきたので早速相談。迷わず結論が出た。結局、色々急いで手続きしてくれたM銀行の担当者には非常に申し訳ないけど、Y銀行の融資を受けることに決めた。

11月18日火曜日
朝一番でY銀行の担当者に電話をした。とにかく時間がないからだ。色々と話を聞いた。不安だったのはここへ来てまた審査に落とされること。しかしそれは全く問題がなかった。聞くとY銀行の場合、事前審査の段階でもう全ての審査を終了してるらしい。確かに事前審査にやたら時間がかかった記憶がある。なので事前審査で通した額がそのまま借り入れ可能額とのこと。さらに助かることに支払いは11月末決済でも1月や2月の支払い開始で大丈夫だそう。つまり家賃と重ならない。さらにさらに何かと物入りな冬のボーナスもスキップできる。話を聞いた後で23日に契約をすることになった。ちなみにM銀行の担当者には正直に優遇のことを話して取り下げをしてもらった。本当に色々お世話になったのに申し訳ないです…。

とりあえず、融資を受ける銀行が決まった。よかった。決済10日前のことである。

しかしそれまでに新しい住所に住民票を移し、新しい住所での住民票、印鑑証明、火災保険の契約が必要になった。水曜日に住民票を移し、書類をとり、木曜に火災保険に入りに保険会社に行ってきた。火災保険も前もって数社の見積もりをとり、入るところを決めていたからよかったものの、かなりギリギリだ。友達に聞いたら火災保険とかは不動産屋さんが色々教えてくれたと言っていた。ローンにしてもそう。うちは一切そういうのないんだよね。ホント、野放しだ…。

そして本日11月23日。
無事住宅ローンの契約を終えました♪これで一安心。
でも実は金曜に不動産屋さんから送られてきた諸経費の請求が、以前に見積もっていたよりも30万も低かったため、急遽借り入れも30万減らしてもらった。なるべく借りる額は少ないほうがいいに決まってるもん。
ま、最後までドタバタだったけど、これでどっと肩の荷がおりました…。

振り返ると、二転三転四転した住宅ローン。
一時はかなり危なかったけど、自分的には結果オーライの逆転サヨナラホームランを打った気でいます。

J金融機関の10年固定で借りたら、保証金が高くて借入額が増えてしまったし、
M信託銀行の10年固定もやっぱり変動に比べるとだいぶ高かった上、J金融機関もM信託銀行も10年固定が終わった後の優遇がかなり低いので結局借り換えが大前提だった。そうなると諸費用がかかったと思う。
M銀行はそもそも間違いから事前審査をしてしまい、偶然話が進むことに。でもM銀行と話を進めていなかったら、Y銀行の捨て身(?)の優遇金利は受けられなかったと思うと、色んなラッキーが重なってこの最善の結論にたどり着いたような気がする。

とにかくこれでおうちが買える。不動産チラシで売り出されなくてすむ。夜な夜なネットで調べ続けた日々も終わる。幸福な安堵感でいっぱいだ。

4回にもわたって長々とした稚拙な文章を読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。


11月12日水曜日
事前審査に通っていながら、まさかの二行連続審査落ちで窮地に追い込まれる私たち。
今になって思えばだいぶ昔のことのように感じられるが、この結果を聞いたのはつい先週の水曜の夜の話だ。
何度も言うけど、決済は月末28日。これは動かせない。この時点で銀行が決まってないって…。さすがにヤバいよねぇ。

で、ダンナと話した結果、10年固定にこだわらずに変動で組んではどうかということになった。
数ヶ月前なら確実にこの先金利が上がると言われていたので、迷わず長期固定にするつもりだった。でもここ最近で景況は一変した。世界も日銀も金利を下げた。不景気モードに突入だ。この先しばらく金利が上がる見込みはない。だったら変動で組んでもいいのでは?しばらく様子を見て、金利が下がったら長期固定に変えてもいいし。まわりもにわかに変動派が増えていた。
で、以前M信託銀行と間違えて事前審査の申込みをしてしまったM銀行は、不動産屋と提携していて全期間で1.4%とかなり優遇してくれることになっていたので、変動、または変動と長期固定のミックスで借りようということになった。

その日の夜、ネットでたまたま過去7年間の金利を掲載した地方の不動産業者のホームページを発見した。大手銀行の月ごとの変動金利、1~35年の各固定期間の金利のデータがあったので、ノートに全て書き写し分析。

それによるとM銀行の場合、
変動金利は2002年の2.375から上がり続け、現在は2.875%。過去7年で一番高い。
10年固定は最安が2003年5.6.7月の3.00%で、最高は2007年の4.20。現在は3.95で比較的高め。
まぁ3.00の低さまでは期待しないけど、今の感じで下がったら、例えば仮に3.40%位になれば優遇金利1.4%をひいて2.0%位で10年固定に変更してもいいのでは?
そう考えると、どん底の気持ちから変動もいいぞ、M銀行もいいぞという期待と自信が出てきた。

11月13日木曜日
M銀行にさっそく連絡。話を聞きにいってみる。急なことなので預ける場所もなく、ムスメムスコが大暴れして大変だったが、変動一本、10年固定とのミックス借り入れ、などいくつか試算をしてもらう。優遇金利、変動から固定は毎月変えられること、などを確認し、申込み書をもらい、夜ダンナに書いてもらう。検討した結果、変動一本でいくことに。多少リスキーだけど、ある程度まで金利が下がったら早めに10年固定に変更するつもりだ。

11月14日金曜日
M信託銀行に出してしまっていた書類一式がまだ戻ってこないため、不動産屋さんの担当者に連絡して再び一式揃えてもらうことに。私も印鑑証明と住民票を取り直し、申込書を持ってM銀行に申し込みに行く。あとは担当者からの資料が届けば申込み完了。審査結果は火曜あたりに出るらしい。ちなみに前日に不動産の担当者から別件でダンナに電話があった時に、まだ銀行が決まってない旨を伝えたら、「そうですかー」の一言だったらしい。いいのか?ホントに野放しにされてる感じ。ま、いいけど。こちらから頼んだ仕事は一応はしてくれるし。

銀行の担当者の話だと事前に通っているから、その時と大きな違い(例えば他からの借り入れができたなど)がなければまず受かるでしょうと言われた。でも同じように言われてM信託銀行に落ちたのだ。
とはいえ、とりあえずは審査の結果待ち。ドキドキしながら土日を越した。

その間にダンナと笑いながら「これで落ちたらどうなるんだ?」みたいな話もふざけてしてみた。
…契約金200万をとられ、おうち売られる。毎週土曜に入る不動産のチラシに「海側!日当たり良好!車2台!ロフトありのおすすめ物件」とか写真とともに紹介されるのか?あとこだわりの和室、か。
…だんだん笑えなくなってきた。今の私たちには自虐ネタすぎる。

でも今回はさすがに事前審査で保証会社に通してるみたいだし、さすがに大丈夫かも?何より変動だとかなり金利が安いので、月々の支払いも余裕が出る。J金融機関やM信託銀行に落ちておいてよかったかも?位のまたもやポジティブシンキング。こりない私たちだ。いやむしろこりてたまるかい。

しかしさらにもうひと展開あるのを、この時の私たちは知る由もなかった。
波瀾万丈!住宅ローン物語4に続く



10月下旬
第一希望のJ金融機関の審査に落ち、次の金融機関を探さなくてはならなくなった私たち。
急遽、以前M銀行と間違えてしまったM信託銀行のリサーチを開始することに。

M信託銀行は大手だけあって、ネットで仮審査ができるという。ならばと早速ネットで仮審査の申込み。時期も時期だけあって、約1週間かかるかかるという返事を2日後にくれた。仮審査はちょっと減額すればオッケイ。でもそこは少し多めに書いていたので、実際の融資希望額は問題ない。

次は事前審査の申込み。申込み書を送ってもらい、必要書類と一緒に返送すればわざわざ銀行に出向かなくてもいいらしい。とてもありがたいことだ。でも以前のJ金融機関と若干必要書類が違うので、色々と取りに行く必要があった。子供を二人抱えていると、なにしろ身軽に動けない。車の運転もできないので、雨が降る日はムスメをベビーカーに載せ、上からカバーかぶせる。ムスコは背負い、片手で傘をさしながら片手でベビーカーを押す。徒歩15分の距離もこの状況だとさらに時間がかかる。それでも大急ぎで書類をとりに行かなければ。とにかく時間がないのだ。

そんな大変な思いをしながら何とか事前審査の書類を揃え、申込み完了。一応間に合いそうだ。でもなんだか毎日何かしなくてはいけないことばかりでずっと追われてる感覚だった。

11月上旬
そして。事前審査は無事通過。今度は本申込みだ。しかも11月の金利は先月より下がり、10年固定で1.90%だった。だったら保証料の高いJ金融機関よりも逆によかったのでは、とかなり前向きモード。ダンナに半休をとってもらって家族で申し込みに行く。最寄り支店が隣の市にしかないので、駅で待ち合わせ。普段行かないお店も見れてちょっとした遠足気分だった。

担当の人も「事前審査で通ってるので大丈夫だと思いますよ。」
「事前で通って本申込みで落ちた人は…今年に入ってから記憶にないです」
と言っていたので安心していた。これで肩の荷が下りた気がして、銀行の帰り道もショッピングしてうきうき気分だった。

が、しかし。まさかの悪夢がおそう。
「この急な景気の悪化で、急に保証会社の審査が厳しくなったみたいで…」
と銀行担当者の声。
そう、今年誰も落ちてなかった審査に私たちが落ちた。
電話の向こうの担当者もかなり驚いていた様子だったけど、私たちは顔面蒼白になった。

波瀾万丈!住宅ローン物語3へ続く