住宅ローン減税 | どんなおうちになるんだろ? ―湘南、海近、狭小住宅―

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フツーの中流家庭が土地からおうちを建てるまでのリアル日記

先日やっと来年度の住宅ローン減税に概要が決定したようです。
つーか遅すぎ。もともとは福田さんの投げ出しから端を発し、12月に入ってやっと決まったって感じ。
まあ何はともあれ、拡充するようです。これは嬉しい限り。

しかししかし。かなーーり金持ち優遇な気がしますが。要は所得税を多く払っている高額所得者ほど多く優遇を受けるかたちです。

例えば。同じく3000万のローンを組んだ金持ちと庶民の控除の違いについて。(一般住宅の場合)
金持ちAさん(所得税50万)は今までは年間20万だったのがなんと50万に。
庶民のBさん(所得税4万)は今まで4万だったのがやっと8万に。

これも全て所得税と住民税の額が逆になった「税源移譲」が悪の根源。住宅ローン控除は所得税から控除されるものだったので、所得税が「税源移譲」によって減れば当然住宅ローン控除額も減るわけで。だからといって住民税は増えるから、税金は今までと同じだけ払って、控除額だけが減る結果に。財源を地方にまわすのはいいと思うんだけど、だったら関連する制度もちゃんと対策をしてほしかった。(期間延長の対策もあったけどたいした解決になってないし)

結局、21年度は、控除の上限額に所得税が届かない場合は住民税からも控除することになったのですが、それは所得税と同額止まり。ま、同額でも控除してもらえるのはありがたいことだけど、結局うちのような扶養家族が多い庶民は「税源移譲」前に比べると控除される額は低いんです。だから今回の「今まで160万だった最大控除額が500(優良住宅は600)万円に!」とかいういかにも華々しい感じのうたい文句は、結局所得税をあまり払ってない庶民にはあんまり関係がなかったってわけで。

ま、それでも延長され、拡充されたのだからあまり贅沢は言っちゃいけないのかな。