今年1年がボウズの人生のカギを握るのだ~(1) | ドングリクンパパのブログ

パパはこれまで何度か書いてきたが、浪人、、、というよりも大学に入学前に1年間のフリータイムを作ることが後の大学生活をより豊かにすると考えている。昔から元々「国民全員1~2年働いたりボタンティアしたりしてからではないと大学に入れない制度にしたら良い」くらいに考えていた。

 

これは自分の経験から来てるんだけどね。パパは大学中退して働き始めてしばらくしてようやく気がついたんだ、大学時代、なんてもったいない過ごし方をしたんだろう、、、とね。もちろんパパみたいにクソな奴ばっかりじゃないと思う。大学でしっかり高い目的意識を持って勉学に励む子も沢山いるだろう。

 

でも例えば高校時代に「(なるべく偏差値の高い)大学に入る事」が目的化してしまい、受験で燃え尽きて肝心の大学生活がだらけてしまう、、、そんな子も沢山いるよね。アルバイトでも良い、一度学校から離れて社会に出ると世界の見え方が変わる。働く事の大変さと共に、時間のありがたみを知る事になる。興味のある事を好きなだけ勉強できる時間というのがどれだけありがたい事なのか、そこを知ってから大学に行くと全然違うと思うんだよね。

 

まず視野を広げる時間を取る。働いてみる、ボランティア活動に参加してみる、海外を3カ月放浪してみる、自分が興味のある事をとことん調べてみる、とことんやってみる、、、そうすることで自分をより深く知ることが出来る。自分が本当にやりたいことってなんだろう?働くってなんだろう?大学ってなんの為にあるんだろう?

 

そういう時間を経ることでその後の大学生活の密度が変わる。日本全体の底上げになると思うんだよな。でもねえ、とにかく徹底的に子供の自由時間、余白を嫌う国だからね~。1年間のフリータイムなんてバカげた発想が受け入れられるわけもなく。時代が俺に追いつくまであと30年はかかるぜ~なんて超上から目線で考えていたわけ、日本最下層の大貧民のくせにな(笑)

 

ところが!いやはや驚いたね、実はこれ、欧米諸国ではとっくに当たり前のことだった!

 

ギャップイヤーという言葉がある。パパも海外ママさんのブログでなんとなく名前を聞いた事があったのだが、昨年秋くらいにたまたまその言葉と出くわしてな。あれ、なんか聞いた事あるけど、、、と詳しく調べてみて驚いた。これ、まさにパパの考えていた事とそっくりじゃん!

 

「ギャップイヤー(gap year)」とは、学生が大学への入学前、在学中、卒業後に就職するまでなどの時期に、留学やインターンシップ、ボランティアなどの社会体験活動を行うため、大学が3~24カ月程度の猶予期間を与える制度です。学生が社会に出るまでの間に、いわば人生のインターバル期間となる隙間をつくり、高い教育的効果が期待できる留学や社会体験活動を行えるようにするものです」

 

↓そしてここ!!まさしくこれ!!

 

「ギャップイヤーを経験した学生は、未経験の学生に比べて、就学後のモチベーション、企画力、忍耐力、適応能力、時間管理能力がいずれも高くなっているなど、高い教育的効果が上がっていると報告されています」

 

 

まさしくこれだよ~。でもギャップイヤー発祥地のイギリスではなんと1960年代から行われているんだってさ。やれやれ、時代より30年進んでるつもりがとんでもねえ、50年以上遅れてたわ(笑)。もう俺が生まれる前からやってるし。やれやれ、日本ってつくづくなんでも遅れた国なのねえ、、、ここ最近そんな話ばっかりだねえ、、、

 

で、日本の状況を調べてみたのだが、全然導入が進んでないらしい。そもそも欧米の方が学校でも企業でもオフがたっぷりあり、人生のどんなタイミングでも(その気なら毎年でも)1カ月他の国で過ごすなんて事が当たり前に出来る。異文化に触れたり、ボランティア活動に参加したりしてその後の人生の幅を広げるチャンスは元々充実しているのだ。むしろ日本にこそ必要な制度だよね。

 

ただ日本でも10年前から取り組んでいる大学が1校だけある。東大だね。

 

 

他にも徐々に取り入れる大学が出始めているみたいだけど、まだまだ世間一般にはかなり特殊で馴染みのない制度。ちなみに浪人とはまったく違うからね。ギャップイヤーは大学に合格が決まってから、入学まで1~2年モラトリアム期間を設けて良いという仕組みだ。合格が決まらず予備校に通って勉強漬けではギャップイヤーにはならない、むしろ勉強から離れる制度の事だからね。

 

こういう仕組みがあるならボウズも現役学校推薦とかで大学決めておいてギャップイヤー取りたかったよね。でも日本にはその仕組みがないから、現役では受験せずにあえて浪人しちゃうという、大変危険なセルフ・ギャップイヤーを取っちゃったんだな。ま、浪人だよな(笑)。

 

さあ、サッカーの特待推薦を辞退、勉強の指定校推薦の可能性も全て蹴ってあえて1年間浪人するという、前代未聞の選択をしてしまったボウズの今年の(サッカー以外の)テーマは?この4つだ!

 

続く