過保護・過干渉の境界線(3)親の干渉度と競技力 | ドングリクンパパのブログ

■高校サッカー選手権

 

いや~、高校サッカーも本当にレベルが上がったね~。海外の記者も日本の高校サッカーのレベルに驚いたなんて記事もあった。今やA代表はFIFAランキングでも17位まで浮上、16位はあのドイツだ。

 

神村学園や神戸弘陵なんかも本当に素晴らしかったし、大旋風を巻き起こした近江パイレーツ!見ていてもワクワクするような魅力的なサッカーをしているチームがホント増えたね~。そしてラスボス青森山田もさすがだった。フィジカル×高強度プレス、ロングスローなどが目立つけれど、判断の素早さ的確さ、基礎技術の高さなど間違いなく王者の貫録だったよ。

 

ちなみに近江高校はボウズのチームの監督さんが「関西にめちゃくちゃ面白いサッカーしてるチームがある」と早くから注目していて交流があった。ボウズも高1の頃に車中泊遠征でのTMで対戦させてもらったことがある。目指しているスタイルがボウズ達と似ているんだよね。今回の結果に監督さんは「ほらね」とドヤ顔だったそうだ(笑)。でも有名になっちゃったからもうなかなか対戦してもらえないかもね~と嘆いてもいたそうだ。

 

魅力的なハイレベルの試合が増えて見る方は楽しい。でも試合を見ながら「こんな上手い奴だらけの中でボウズみたいなカスがどうやって生き残れるんだろう?」と気が遠くなるような気もしたね。でも少年団の時のチームメイト(言っちゃっていい?一応パパの教え子で~す!笑)と、養和ジュニアのチームメイトが今回の選手権で見事スタメンフル出場!!養和のチームメイトはベスト4まで行った!

 

ボウズは自分のしょぼさを痛感すると同時に、「自分もやれるはず」という気持ちもあるだろうね。バカ親的頼みの綱はやっぱりフィジカル、みんなほんと体重が重い!ボウズもあと5キロ増えたらそこそこやれるような?ような?ような?(笑)果たしてどうかな~!?

 

(ただいつか書くけどね、日本サッカーのイケイケ状態が続くのはここから先長くても10年だよ。そこから日本は再び衰退してしまうだろう。今小学生のお子さんを持つ親御さんにはなんだか申し訳ないけど、物の見方が分かっていれば自明の理だよ。いつか改めて)

 

■過保護・過干渉の境界線(3)親の渉度度と競技力

 

さてさて、年末から新しいシリーズをちょっと書いているんだよね。

 

 

元々は以前パパのとある記事に対して入ったコメント。前回既に書いたように、実際のコメントは削除してある。彼はまだブログ続けているみたいだからね。晒し物にしてイジリ倒すのは悪趣味過ぎるからさ。まあここまでハッキリ喧嘩売ってんだから晒してもいいんだろうけど、そういう個人的な事がテーマじゃないからさ。

 

「久しぶりに読ませていただきました、うちは春から大学サッカーです。正直、まだそんなこと言ってんの?が感想です。小学生年代ならいざしらず、もう高校生ですよね?息子さんが1番伸びるのは、親がこんなブログ書かない、関わらない、口出さない、応援行くだけ。息子の友達でも強豪大学推薦、プロへ進む子いますが高校生の息子にここまで干渉してる親はいないっすよ」

 

むしろこのコメントのおかげで良きテーマを頂けたとも言える。声に出さずともこのおっさんと同じような事を感じている方もいらっしゃるのかもね。せっかくだからこのコメントをネタに、親子の関わりが濃い事と過干渉の境界線について様々な角度から深堀してみたいと思っているのだ。

 

今回のテーマは「親の過干度と競技レベル」について。

 

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で、コメントにこんなセリフが入ってるよな?

 

「息子の友達でも強豪大学推薦、プロへ進む子いますが~」

 

なんだろうね、これ。マウントのつもりかしら?息子の友達が~って、息子さんはそのレベルにないんかい?このおっさんに限らず時折こういう意味不明の上から目線の奴いるよな。

 

他の親が一生懸命子供のスポーツのサポートしているのを見て「プロになった親はそんなことしてません。ほっといたらプロになった、がんばれ~って応援だけしてたらプロになった、そんなもんです。コーチに任せてそんな無駄なサポートやめたらいかがですか?」とね。

 

あのねえ、プロなんてタバコ吸ってても大麻吸っててもなる奴はなるんだよ。オランダのアヤックス、世界ナンバーワンの育成組織と言われているチームの育成責任者の方(たしかゴエダールさんだった)がかつてこう言ってたのを読んだよ。

 

「サッカーで成功できるかどうか、それは残念ながらほぼ9割が才能で決まる。私達がお手伝いできるのはわずか10%程度に過ぎない」

 

とね。それでもその10%を限りなく最大値にする努力をしているから、長年欧州プロプレーヤー輩出数ナンバーワンを維持してきたのだ。育成で結果出せてない奴が「才能のある奴がうちに来てないだけ」とか言ったらクソ恥ずかしいけど、世界で最もプロを輩出している人達が「私達の手腕です」と言っても良いところを「9割は本人の才能」と言うのだ。

 

それは説得力を持つよな。そこに謙遜が入っているとしても、どんなに少なく見積もっても50%は才能だよ。つまり個人的に上に行った行かないでマウント取る事にはなんの意味もないってことだ。

 

ある組織からは沢山プロが生まれていて、ある組織からはまったく生まれていない。この比較には意味がある。組織になり、人数が増えればお互いの条件が揃ってくるからな。どっちの組織にも才能のある奴ない奴がいるだろうから(もちろんどちらかに才能のある奴が集まり易い、集まりにくい的な条件には注意する必要があるが)。

 

そこには間違いなく比較の意味がある。でも個人同士で「あいつは上に行ったから凄い、あいつは県3部どまりのカス」みたいな話にはなんの意味もない。まあ当時は「ボウズは2年生からチームの10番」とか「東海1部の大学に特待」とか一切書いてないし、ダメだダメだ話にならねえ、とばかり書いたからな。

 

「そんな事してるからお前の息子はカスなんだよ」と鼻息ふんふんだったんだろうけどな。実際パパから見たら今でもボウズは間違いなくカスだよ。でもカスだからなんだよ?俺の行為が過干渉かどうかという事と、ボウズの個人的なサッカーのレベルと何か関係あるのか?

 

ソンフンミンのオヤジ、ネイマールのオヤジ、イチローのオヤジ、大阪なおみのオヤジ、石川遼のオヤジ、内村航平の母ちゃん、むしろ競技レベルで言えば親の関わりが濃すぎる方がハイレベルでやれている事も多いぜ?親のその行為が過干渉かどうかと、子供の競技レベルはなんの関係もねえ。内村選手の母ちゃんなんて誰がどう見ても過干渉だろ?

 

続く