まさかの予選敗退、、、(後編) | ドングリクンパパのブログ

皮肉な事に負けてはいけない試合で負けた、その試合の後半、ボウズは何故か覚醒したのだ。

 

昨年から背負ってきた分不相応の背番号に対してついに初めてプレー内容が伴った気もしたよ、親バカ目線でだけどな。後半は左サイドのボウズに何度も何度もボールが入り、その度に何かが起きる気配に満ちていた。間違いなく相手にとって怖い選手だった。ボウズの積み重ねてきた技術が隅々まで発揮されていた。

 

一緒に見ていたパパさんママさんからも口々に褒めて頂き、相手の応援席からさえも「ウマッ」と声が上がっていたと後で聞いた。ボウズのみならず後半の怒涛の攻めは非常に見ごたえがあり、見ていて熱くなる素晴らしい内容だった。しかしゴールを割れなかった。結局のところボウズ個人も2本打ったシュートが決まらず、チャンスメイクも実らず、結果だけ見ればノーゴールノーアシスト、そして痛恨の敗戦だったのである。

 

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帰宅後のボウズに聞くと、調子は決して良くなかったという。ボウズ、実はついにコロナになっちまって初戦を欠場してしまったんだよな。そして復帰後5日でこの試合だった。復帰後も後遺症のような筋肉痛に見舞われて思うように足が動かない、試合前日までにかなり回復したものの、当日もまだ思うように足が動かなかったそうだ。

 

前半は相手の守備も統率がとれていて、自分の足も重く厳しかった。それでも一度強引な仕掛けからチャンスを作ったけどな。ただその後は下げるだけのプレーも増え、消えてる時間も長かった。後半割り切ってムリせずカットインから仲間に当てて、ショートパスで崩す形を多用するうちに相手が受け手の味方を警戒するようになった。敵の陣形に乱れが見え始めたので、そこからまた自分で仕掛けるようにしたと。

 

ただもうこの辺りから足がつってしまって細かいところでラストパスがずれたり、行きたい所で行けなかったりもどかしかったと。でもなるほど、と思ったね。相手の状況をちゃんと見て対応をその場でアレンジしていたんだな。そしてイケると踏んでからはイケてた。

 

正直ここが最も大きいよな。イケる状況を見極めて、そこでまた思い切って再チャレンジして自分らしさ、自分の怖さを出し切る事が出来た。足がつってた?まったく影響を感じないくらいヤバかったよ、めちゃくちゃ上手かった。相手は完全に翻弄されていた。2~3人抜いてからの意表を突くラストパスも見事だった。

 

ただ厳しい見方をすれば、このレベルの相手が疲れて来た後半にあれが出来ても仕方がない。もっともっと上のレベル相手に当たり前にこれが出来るようにならなければプロなんてとてもムリだ。しかも結果は何ひとつ出せていない。ゴールを取ったのは結局いつもの2人、試合に貢献したのは彼らだ。

 

そして続くJ下部戦は、、、 あれあれ、覚醒続かず、大した事なかったよ。まあ悪くもなかったけど良くもない程度。ふつ~だったな。やれやれ、現在地は途方もなく頂から遠いぜ。

 

でもわずかながら光は見えたのかもしれない。たった1度でも覚醒したんだからな。今までどんな相手に対してもここまでのプレーは出来てないのだ。今までが酷過ぎたとも言えるけどな。しかも結局結果を何ひとつ出せてないしな。でも頂きがどんなに遠くてもいいんだよ。今日の自分が、昨日の自分を超えていければいいのだ。

 

このクラブユースに賭けて来た思いがあったよな。その悔しさ、落胆の思いは軽くない。帰宅後のボウズは見るからに気落ちしていた。めったに落ち込む事がない男だけど、さすがに堪えたんだろう。この代は強い、やれる、自分達もそう思ってただろう。あわよくばトーナメントでジャイキリ起こして旋風を巻き起こす、くらいのイメージでいたはずだ。

 

トーナメントでプリンス、プレミア勢と火花を散らす、そんな夢のような情景を胸にずっと積み重ね続けて来たのだ。それがまさかの歴代初の予選敗退。ショックだよな。ボウズが1年の時は実際J下部を破るジャイキリを起こし、その試合で途中出場のボウズは見事な技あり決勝ゴールを決めている。

 

去年3年生が3人しかいない状況でさえトーナメントには出ている。まさか今年出られないとはな。でも試合を見る限り完全に実力だ。その程度の力しかなかった。ふつ~に弱いし何もかも足りてない、間違いなくそれが現状だ。非常に残念ながら成長出来てないとも言えるだろう。

 

まずは負けを受け止めよう。現実を受け止め、ゼロからのリスタートだ。まだ全てが終わった訳じゃない。クラブユースのような大きな大会はもうない。でもだからと言ってやるべきことがないわけじゃない。リーグ戦、カップ戦、そして冬にはタウンカップという街クラブチームの全国大会もある。

 

もちろん進路という面から見れば既に大きなチャンスは終わったとも言えるだろう。関東レベルの大学はほぼ不可能だと思う。3部レベルならまだセレクション等に参加できるかもしれないが、チーム成績はセレクションにも響くだろうし状況が厳しいのは間違いないね。

 

なんと言っても身体がまだ全然出来てない。J下部の10番君は顔が既に28歳だった(笑)。どう見ても18歳じゃねえよ、体格含め明らかにカテゴリーが間違ってたよ。その子は既にプロ登録されてるそうだ。165センチ56キロのボウズと並んだら完全に中学生と大人。でもボウズ、4月生まれだからな、もしかしたらその10番君より年上かもな。マジで笑えるぜ。

 

関東3部でも基本身体の出来ている選手しかいない。ボウズはある程度の身体になるのに最低でもあと2年かかる。多分4~5年したらそれなりの身体になるけど、、、もう大学すら終わってるじゃん。もうどうしたら良いのか分からんね。身体が晩熟過ぎるというのは才能がないのと等しいのかもな。

 

ただ、ではボウズはもう成長できないのかと言えばそれは違う。まだいくらでも成長できるチャンスはある。1日1日を全力で積み重ねる。ただひたすらにそこにフォーカスする。まだ高3年代は始まったばかりだ。

 

日々きちんと前を向いて過ごしていれば必ず成長できる。それは間違いないじゃないか!!ありがたい事にきちんと成長できる環境が目の前にちゃんとあるのだ。誰から見ても状況は崖っぷちだろう。でもそこにはまだ登るべき道があり、超えるべき壁がある。

 

登るべき道があるなら登ろう。超えるべき壁があるなら超えていこう。

そうしてその後のことはその後になって考えれば良いのだ。

一歩前へ。その一歩をひたすら続けていこう。

 

 

 

 

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