パパ、ボウズのプレーに激怒!の巻(1) | ドングリクンパパのブログ

「てめえこんなプレーしてんだったらやめちまえ!今すぐサッカーやめろ!」

 

、、、と怒鳴ってね。多分一般的に子育てで一番やってはいけないとされることなんじゃないかな。まして高校生にもなってな。さあ、パパはボウズのどんなプレーに激怒し、そしてその後どうなったのか?

 

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1月中旬、とあるチームとTM。30分3本やって合計5-0で勝利、ボウズはノーゴールノーアシスト。帰宅したボウズにどうだった?と聞くと「まあまあ良かったかな」と。ただ出来たばかりのグラウンドの芝がやたら深くて足が重くてドリブルが調子悪かった、だからパスアンドゴー意識してやった、と。

 

1本目だけ三脚固定だけど動画を撮ったというので夜パパはそれを見た。そして、、、激怒したのだ。おい、なんなんだよこれ!!何してんだよ!!こんなことやってんだったらもうマジでやめろ、ふざけんな!ってね。

 

パパが激怒する元になったのは3シーン、いずれもバックパスを選択したシーン。そこまで厳しいプレスが掛かっているわけでもなかった、単になんとなく勝負を避けて後ろに戻していた。ワンシーンはドリブルで仕掛けたのに前からプレスが来たと思ったらくるっと後ろを向いてバックパスしていた。

 

「てめえこんなプレーする為にターン練習してんじゃねえぞ!!」

 

監督さんも間違いなく一番嫌うプレーだと思う。実際同じようになんとなくボールを下げた子に監督さんの檄が飛んでいた。別にドリブルじゃなくてもいい、縦パス、斜めのパス、サイドチェンジ、とにかく次の攻撃のイメージを持ってプレーできていればいい。下げることでサイドチェンジを促す必要があるなら最悪それもいい。

 

でもただなんとなくビビって後ろに戻す、これだけはやってはいけないぜよ。サッカーはどこかで誰かがリスクを取ってチャレンジしなければならない。ビビって戻す、これは「わり~、オレ無理、お前がリスク取ってよ」と仲間にリスクを押しつけるだけのプレーだ。

 

何度も書いている通りボウズは晩熟島流しが炸裂した中学時代、余りにも大き過ぎるフィジカルの壁に苦しみ、自ら仕掛ける事が出来なくなった。これは仕方がないことだし、パパはむしろずっと励ましてきたよな。

 

でも高校生になりまだまだフィジカルの遅れはあるものの、中学時代ほどではなくなった。相手にもよるけどやればそれなりにできることろまで来ているが、心理的な怖さが抜けきらずどうしてもチャレンジできないでいた。そこを監督さんが何度もケツを叩いてくれたおかげで去年夏あたりからチャレンジできるようになってきていた、、、

 

~からの、今回の無意味なバックパスだよ。ありえねえ。マジで情けねえ。

 

「お前これまでどんだけ監督さんにチャレンジしろチャレンジしろって言われ続けてんだよ?ず~っと言われてんじゃん。去年の夏の合宿でも散々言われて、そのおかげでちょっとチャレンジできるようになって、なのにまたここに戻るんかよ!何ひとつ進歩してねえ、退化してんじゃん!!」

 

「最近だって監督さんにバックパス禁止とまで言われてたろ!そんなことを言い続ける方だってしんどいんだよ。それだけ言い続けてもらって、ケツ叩き続けてもらって、まだコレやってんのかよ!!マジでいい加減にしろ!!」

 

「しかもこれ、練習試合だろ?失うもんなんもねえだろ?練習試合って練習の為にあんだろ?芝が深くてドリブルが?くそみてえなこと言ってんじゃねえよ!その場でアジャストする努力しろよ、そんな自分にピッタリの芝ばかりでプレーできるわけねえだろ?そういう苦手な芝に出会った時こそ試合の中で沢山チャレンジしてアジャスト力磨いていくんだろうがボケ!!」

 

散々まくしたてて、怒鳴り散らしてね。ボウズも言われてることは分かるからしゅんとなって。最後にボウズが「次はやる、チャレンジする」と言って終わった。寝る直前、おやすみ、と言いに来たボウズにパパは言った。

 

「おい」

「ん?」

「言っとくけど、全部のプレーが悪かったわけじゃないぜ」

「うん。おやすみ」

「ああ、おやすみ」

 

その後パパはもう一度ボウズの試合動画を最初から一通り念入りに見た。そして2つのシーンを画面越しにスマホで動画に撮った。そして頭の中でボウズにどう話すのかシュミレーションを繰り返したのだ。

 

続く