辛口ぶっているマスコミをぶった切ってみようか? | ドングリクンパパのブログ

やっぱり本物の苦労人は違うよ。ザックは引き際も見事だった。




選手やスタッフに感謝の言葉を贈り、もう一度選ぶとしても同じメンバーを選ぶ、負けたのは自分の責任だと。そして新しい監督によりさらに新たなものを積み重ねるべき時が来た、と。長友だけじゃなく通訳まで大泣きさせちゃったな。




彼は現役時代、選手としては本当に無名に等しかったそうだ。有名選手が監督になる、というパターンがイタリアでもほとんどの中、本当にひたすら勉強、勉強の日々から芽が出た人だ。最初の頃はやっぱり選手からバカにされていたそうだ。あんな奴に、、、?みたいな。




そんな時ザックはまずどんな選手よりも先に練習場に立ち、そしてどんな選手にも自分から話しかけたと言う。選手だけではなく、ロッカールームのスタッフにまで話しかけていたそうだ。そんな監督は後にも先にも見たことがない、と誰かが語っていたとか。まさに底辺からのたたき上げだね。




日本代表でもその姿勢は顕著に出ていた。長谷部は「こんなに対話を重視する監督は初めてだ」と語っていた。長友や通訳さんが泣いたのにはちゃんと訳があるんだね。そしてザックの引いた路線は間違いなく継承するに値する。次回は改めてザックの引いた路線とは何か?ということについてパパなりに書いてみたい。



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さてと、トーンを変えて、と。それにしてもほんと、ただ批判しているだけのマスコミ野郎って困りもんだな。辛口が「カッコイイ」とでも思ってんのかな。辛口がサッカーを育てる?笑わせるよね、パパに言わせれば、批判だけしている奴は決まって臆病者。



褒める、っていうのは一番勇気がいるんだよ。だって自分が褒めた奴が大失態やらかせば一気に自分も批判にさらされるからな。逆に自分がけなした奴がうまくいった時は、今回はたまたまうまくいったがここがダメだ、などと言っていればそれっぽく聞こえるからな。つまりマスコミにいて批判しかしない奴、それは安全地帯の椅子にふんぞり返ってヤジを飛ばしている臆病者だ。負けたのを選手の責任にするような監督と同じ。



本当の辛口は褒めるべき時にビシッと褒めることができる奴にしかできない。褒めることができる奴が批判するから怖いんだよ。ただ、セルジオ越後は許す(笑)。あれはもはやキャラだから。セル爺というぬいぐるみだから(笑)。ああ、またセル爺がなんか言ってるわ、くらいにしかみんな思ってないから。



でもあれで辛口のつもりっていうのには呆れるけどな。でも彼のサッカーに対する根本的な物の考え方は好きだ。だから、まあ、いいや。



あと「メディアが選手をスターみたいに持ち上げるから選手が勘違いしてのぼせ上って勝てない」みたいなことをしたり顔で書いているマスコミ記事も多いけどこれも勘違い的外れもいいところだよ。例えばじゃあ逆にマスコミが全部チョ~厳しくて日本人もみんな死ぬほど辛口で試合に負けたら地獄が待っている、みたいな環境だとするよね?



それでメンタルが強くなる?残念ながらあり得ない。間違いなく逆に今以上にガチガチになって足ブルブルして自滅だよ。子供で考えて見ればすぐ分かるのに。試合に負けたらコーチにぶんなぐられる、そんなんで子供がいい試合ができるかい?恐怖で頑張っても何も得られないって分かったから体罰をやめるんでしょ?



大人になったら良いんかい?大人は子供と違うからマスコミや国民が脅した方がいいのかよ?言葉の暴力が待っている方が選手が伸びるんかい?まったく、メンタルのことを何もわかってないんだよね。大事なのは平常心。それだけ。



力みじゃないんだよ、もっと「無」に近いもの。無に近い境地からサッカーをする喜びを感じることだよ。長谷部や内田はちゃんと分かっているよ。内田は「必死で頑張ります」みたいなこと一言も言ってない。いつも通り、それだけ。



でも試合見たら内田がやたら必死に頑張ってるみたいに見える。でもそれは平常心だからいつも通り身体が動いているだけ。周りが固くて動けてないからそう見える。あれが大事なんだよ。もちろん長谷部なんて「平常心」で本出してるくらいだからな(笑)。あとは大久保、彼は元々がオレ様だから本番に強い。そしてザックさんも最後に気が付いてこう言っている。



「もし、ひとつだけやり直すことがあるとすれば、メンタルのケアについてはもう少し考えるべきだったと思っている」とね。ザックは本当に素晴らしいね。パパがギリシャ戦を見た後真っ先に検索した言葉、それは「メンタルトレーナー」。そういう職業が必要だと感じ、すでにあるのかないのか調べたのだ。これについてはまた今度。



で、ついでに言っておくと、スター選手をちやほや芸能人扱いするのは日本の育成にとってものすごく大事だからね。セレッソからなんで代表が次々出てくるか?お金だよ。はい、金です。セレッソは育成にお金をかけられる仕組みを作ったんだよ。一口3千円で誰でも育成に募金できる仕組みを作った。これが大当たりしたんだ。他のチームもすぐに真似するべきだ。



はなさかクラブっていう、なんだかじいちゃんばあちゃんが集まってゲートボールやりそうな名前だけどな(笑)、でも仕組みは素晴らしいよ。ここに集まった募金は育成にしか使わないんだ。例えばセレッソの若手は海外遠征もガンガン行っていてそこがまず強み。選手だけでなくコーチが海外の強さを肌で知っている。ものすご~く重要なことだ。そしてその金がここから出ている。



そしてコアなファンはここに募金することで、自分が選手を育んでいる、というステータスを味わえるんだね。チームがより地域に根差すという意味でも本当に素晴らしい仕組みだ。中学生の頃から応援していた子が代表なんか入っちゃったらどんだけ嬉しい?



で、この募金を主軸で支えているのが?分かるよね?若い女性ファンだよ。彼女たちが実は日本の育成を支えている。もちろん育成だけでなくJリーグもね。つまり柿谷には芸能的スターである必要性があるんだよ。第一プロサッカーというのはビジネスだぜ?彼らをスタータレント扱いするのはビジネスとしてまず当然でしょ?ビジネスの根幹を否定してどうすんの?Jリーグつぶれたら代表も何もないじゃん。日本のJリーグなんてどこも死ぬほど経営厳しいのに。



イケメン選手にキャーキャー言う女子にそっぽを向かれたら日本のサッカーは終わり。そんな当たり前のことも分からずに辛口ぶって「マスコミがちやほやしすぎでサッカー界が育たない」とか、世の中の見方が甘いにもほどがあるでしょ?言っているお前が断然甘口。素人ならともかくそんな記事で良く飯が食えるよ、まったく。



そしてマスコミがちやほやしても、ボコスコに批判ばかりしても結果は大して変わりません。どっちにしても大事なことはいかに「いつも通りやるか?」ということだからね。むしろ「俺はスゴイ」と勘違いしているくらいの方が力出るんじゃね?日本人は真面目で繊細クンだからさ。そもそもオレが、オレがってやつが少ないでしょ?



もっともっとガンガンにチヤホヤして勘違いさせるくらいでいいんじゃね?徹底して勘違いしてイブラヒモビッチくらいのオレ様になれたらすげえいいと思うよ?でもね、日本人は絶対そうなれない。村八分という言葉のある社会で長く生きてきた国民性だから。



で?そういう奴に「勝てなかったら村八分だぞ?」と言ったら頑張ると思う?もちろん頑張るよ、でも必死になりすぎて膝震えてお陀仏。いつもならミスらないところでミスする。人の言うことなんて全然聞いてねえ、とにかくオレがオレが。そういう我の強い奴ばっかりが集まっていてようやくイタリアのマスコミみたいな辛口がお似合いなんだよ。



例えばスアレスに「今度試合中誰かを噛んだら右足撃ちぬくぞ」と地元ギャングに脅させる、そういうのは効果あるわけよ(笑)。ああいう奴にはいくら辛くしてもいいんだよ。ちなみにうちのママは新聞に載っていたスアレスの写真が大のお気に入り。自分が噛みついた癖に「ああ、歯がぶつかっちゃって痛いよ~ママ~」みたいなふりして転がっている写真。日本人には絶対真似できねえよな、確かにあれは笑える。ワールドカップを1秒たりとも見ようとはしないママだが、スアレスが噛んだシーンだけは見たいそうだ。



ま、というわけでとにかくザックは素晴らしいんだけどさ、でもコロンビアの監督も良さそうだよね?彼は家族を養うためにタクシーの運転手やったりしてたそうで、やっぱり叩き上げ。風貌がいいんだよな、パパは一目見てウオ!っと感じだもん。人間的魅力が外に溢れてる。



そしてコロンビア、実際素晴らしいチームだよね。なんだかチームの雰囲気も抜群。国民性もあるんだろうけど、選手が交代する時抱き合う時間が長い(笑)特に日本戦で最年長のゴールキーパーが出てきた時のキーパー同士の熱い抱擁は見ていてこっちの胸が熱くなったよ。素晴らしいチームだなあと思った。攻撃の形も非常に素晴らしいしね。



というわけで、他の監督はまったく知りませんが、ザック後任、パパはペケルマンイチオシ!

(そしてブラジル戦、めっちゃ楽しみ!)










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