ドングリクンママはサッカーに一切興味がないのである。
まあ、パパも去年までほとんど興味がなかったがママはそういうレベルではない。
多分、、、サッカーではボールを手で持ってはいけないってことくらいは恐らく知っているのでは、、、知っていて欲しいな、、、そういうレベルである。
例えばどれくらい興味がないかというと、これくらい興味がないのである。
ある日パパは新聞のスポーツ欄を見ていて、日本代表の酒井選手の写真を見せながらママに話しかけたのだ。
「この人さ、日本代表のディフェンス陣の一人なんだけどさ、、、」
その瞬間ママはものすごくびっくりした顔をしてこう言うのだ。
「え!?ディフェンス、、、?それ、、、どこだっけ?」
皆さん、、、もうお分かりだろうか?
この時ママにとって、どこ?とはすでにポジションではないのである。
ピッチの中のポジションなどというそんなスケールの小さい話ではないのである。
ママの頭の中ではこういうことになっている。
日本人、ブラジル人、、、
ディフェンス人!!
ディフェンス国という国は地球上のどの辺りにあるのか?と聞いている。
ディフェンスなんて国あったっけ?あったよね。アフリカ?南米だっけ?
そういう地球規模のポジションについて質問をしているのである。
ね~よ、そんな国!!
学校で習ったか?ディフェンス王国やらディフェンス共和国やら出てきたか?地図帳の後ろに並んでたか?ディフェンス国旗なんてのが並んでたか?え?
しかも日本代表って言ってんじゃん。仮にだよ、酒井選手がディフェンス王国の住民でディフェンス人だったとしよう、あくまでも仮にな。でもその場合もう日本代表には出られないだろ?
それとも何か?ハーフ?酒井選手はハーフとでも思ったのか?パパは日本人、ママはディフェンス人のハーフ、そういうことか?普段は日本ですごし、夏休みにはディフェンス人のおばあちゃんちに、そういうアレか?
日本人だよ!!酒井選手はれっきとした日本人!!
でもさ、確かに酒井選手は日本人離れした掘りの深い顔立ちでなんとなく日本人離れしているんだよな。確かになんとなく顔がディフェンス人っぽい?のである。なんだか心配になって(何が?)調べてみたらドイツ人とハーフだった。なるほど。
あのな、確かにハーフだった。でもディフェンス人とハーフじゃねえぞ。
というわけでそんなママに何を話そうとしたのかというと、新聞に載っていた酒井選手のインタビューがとても良かったのである。日本代表における主力と控えの戦力差の問題について、記者にこう答えている。
「攻守における信頼感、安定感で俺は2人(長友、内田)以下だと思う。まずは代表で同じレベルの力を発揮できるようになりたい。そこからチームで本当の競争が始まるし、そうならないといけない。日本はアジアで終わるチームではなく、みんなが掲げるW杯優勝が目標なのだから」
自分が誰かより劣っている。それをはっきり口にし、なおかつ前を向いている言葉。しかもチームを前進させる言葉。シブいね。とても好きだぞ。
代表の中で見ればまだまだ日陰の選手かもしれない。出れば「なんだよ、簡単に抜かれんじゃねえよ」というようなヤジを飛ばされるような存在かもしれない。でもその控え的な選手の心の中にも、こうやって激しく燃え盛るものがあるんだなあとつくづく思った。控えといっても代表クラスだからね。ドイツでもレギュラー勝ち取っているようだし。さすがだよね。
というわけで、サッカー音痴のママも酒井選手のこの言葉には感心して、ウンウンと頷いていたのである。
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