ドングリクンパパのブログ

少し乱暴だが「パワハラ的かどうか?」という観点からコーチは主に3種類に分けられると思う。

 

A)パワハラは絶対しないコーチ

B)どっちつかずコーチ

C)パワハラコーチ

 

C)のパワハラコーチは正直セーフガーディング動画を見ても変わらない可能性が高い。動画が流れている間ゲームをやって時間をつぶしてしまう人もいるだろう。A)のコーチにも必要ない。元々人格者であり、そうした動画を見ても見なくてもパワハラには縁がない。

 

しかし大事なのはB)のコーチだよね。特にこれからパパコーチ始めます、というような方々だ。本人は昭和のパワハラ育ち立ったりすることも多いので、パワハラ的言動にもそこまで違和感を感じていない。でも積極的にパワハラ的指導をしようと考えているわけでもない。

 

こうした方々が、パワハラコーチがのさばっているチームでコーチを始めてしまうと、どうしてもそっちに引きずられてしまう可能性がある。しかしそこにセーフガーディング講習があれば?そうした人々をしっかりパワハラから遠ざけ、正しい方向に導く事が出来る。

 

B)タイプのコーチをしっかり正しい方向に導くことができれば、チーム全体が良い環境に振れる。すると次第にC)タイプのコーチが浮くようになる。そしてセーフガーディング講習を受けているコーチはそこに照らして明らかにC)タイプコーチのやり方は間違いだと確信できる。中には面と向かって「間違いだ!」と指摘する人も出てくるようになる。

 

パパコーチが必ずセーフガーディング講習を受けるようになると、当然その存在が他の保護者の間にも広まるようになる。中には自分も見てみようと思う人もいる。口コミで「パワハラ指導があっても、それを事務局に報告すれば免許を停止にできる」ということが広まるようになれば当然実際それを行動に起こす人ももちろん出てくる。

 

そしてそれが子育ての現場にも影響を与える。「今の言い方、ちょっとアレだったかな?」などと自分の子供達に対する言動にもセーフガーディングが効いてくるようになる。すると日本全体のサッカーに関わる保護者の中で、子供達の人権に対する意識が変わってくる。

 

結果C)タイプのパワハラコーチはかなり浮いた存在になり、居場所が徐々になくなるか、自身の言動を変更せざるを得なくなるのだ。今でももちろん昔に比べて徐々にパワハラ的指導は減りつつある。ただこうした取り組みはそれを一気に加速することができると思うのだ。

 

そうしてそれが上手く機能したら、アプリの技術等を他のスポーツ協会に無償で提供する。サッカーだけでなく全てのスポーツの現場でセーフガーディング講習が行われるようになるのが理想だ。そこまで行けばこの取り組みは日本全体のポテンシャルを底上げし、間違いなく日本経済全体にもプラスの効果がある。パパは間違いないと思うのだ。

 

■補欠問題については?

 

そしてこのコーチング免許制度が一度スタートしてしまえば、それをベースに様々な取り組みが可能になる。例えば補欠問題だよね。補欠問題についてJFAは2005年にグラスルーツ宣言という取り組みをスタートした。

 

 

とても素晴らしい取り組みだと思うが、既に20年経てもほとんど現場に影響していないように思う。義務ではないからだ。義務ではないと、頑張って補欠ゼロに取り組んでいるチームがなかなか勝てず、逆に一部の強い上手い子だけを試合に出すチームが勝つと言う現象が起きてしまう。

 

長い目で見れば補欠ゼロの方が競技力を上げられるのに、短期的な結果を求める現状においては取り組んだチームがまるで損をするような形になってしまうのだ。非常に問題だよね。やはりいずれスペインのように義務化が必要だと思う。

 

ただ義務化しても従わないチームもあると思う。その際にやはり罰則が必要となる。罰則がないなら結局やりたい放題になるからだ。そこでコーチング免許制度が効いてくる。義務を果たさなかったチームのベンチ入りコーチの免許を停止し、同時に勝利は取り消しとなる制度にする。

 

ただしスペインでも出場時間の確保が義務化されているのは小学生までのようだ(ハッキリしたことは分からない)。またパワハラ問題と違って補欠問題に関しては賛否両論がある。パパはこのシリーズで書いた通り「補欠問題は人権問題である」という立場だが、レギュラーを巡る競争は必要だとする人も多い。

 

つまり補欠問題は合意に時間がかかると思われる。これはひとつの案だが、例えば公式戦以外の練習試合、カップ戦等においては全選手を平等に出場させる義務があるとするのはどうだろうか?本来は公式戦こそ必要と思う。公式戦に最低限の出場時間が義務つけられれば必然的に他の試合でも公式戦に向けて全員を出場させることになる。

 

しかし合意形成に膨大な時間がかかるなら、まず公式戦以外から確実に出場時間を確保できるようにしても良いのかもしれない。現状、練習試合やカップ戦においてもレギュラーメンバーとサブメンバーでは出場時間にかなりの差があるチームも多い。

 

これはパパの中でも忘れられない記事。ほんとこんなことあってはならないよね。今読んでも泣くよ。

 

 

カップ戦やTMでもレギュラーを優先してしまうと試合経験が積めないサブメンバーとの差が開いていく一方になる。せめてカップ戦やTMではレギュラーもサブも平等にしっかり試合経験が積めて、公式戦に向けてアピールも出来るようにまずはそこから始めても良いのかもしれない。既にそうしているチームも多いのでこれなら比較的合意しやすいのではないだろうか。

 

またその取り組みであれば小学生年代だけでなく上の年代でも取り入れやすいのではないかと思う。まずはそこから入り、議論を重ねて各年代における公式戦の最低出場時間について最適解を考えていく。

 

ともかくそうして補欠問題に本格的に取り組む際にもコーチング免許制度が役に立つはず、パパはそう考えている。

 

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パパはサッカーの素人であり、サッカー指導についても素人、完全に門外漢、立派なそこらのおっさんである(笑)。だからサッカー協会内部の事を何も知らないし、恥ずかしいくらい恐ろしく的外れな事を書いているかもしれない。

 

また実際のところ、どんな組織においても「言うは易し、行うは難し」だよね。良い案を出すより、それを実際に実行する方が遥かに遥かに難しい。どんな良い意見でもそれに反対する人もいる。実際に変革を成し遂げるには不屈の意志と工夫、壮大なエネルギーが必要になる、それはパパも良く分かっている。

 

でも現時点でパパが情報収集できる限りにおいては、こういう取り組みをするべきではないかな~と思うんだ。そう思ったから素直に書いてみたんだよ。もしかしたらな~んにも知らないが故のハゲオヤジの居酒屋話かもね。焼き鳥食い終わったらもう誰も覚えてないかもね(笑)。だとしても全然いいんだよ。

 

書かなかったら100%なんにも始まらない、それだけは間違いないから。遠く県外まで遠征に行ったカップ戦でさえも1分も出してもらえず帰り道で泣いた、監督に戦術について意見したらスタメンからBに落とされて2度とスタメンには戻れなかった、正座させられて顔面をコーチに蹴りあげられた、顔が腫れるまでコーチに殴られた、コーチのパワハラが酷過ぎてストレスの溜まった選手間でいじめが多発してサッカーをやめてしまった、、、

 

全てパパが直接話したことのある子に起きたことだ。このままで良いとは思えない、良いわけがない。でもねえ、日本中の我々保護者全員が本気でそれを変えようと思えば?必ず変えられるよ。その方法はパパが今日書いたことではないかもしれない。でも本気になって子供たちの為に何かを変えるべきだという思いが日本中に広がれば必ず変わる。

 

パパはそう思うよ。

 

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というわけで第1の提言は以上です。次回は第2の提言。ちなみにボウズに話したら「これ、、、誰でも気がつきそうなのに、多分誰も気がついてないよね?」と。人権問題からは離れるけど結構面白くて夢のある話だと思います!!

 

 

(今回読んで頂いて「これ、ありかもな~」と思えたらぜひリブログ等お願いします。またこの提言に対する疑問点、難点、課題、変更すべきポイント、他のアイディア等ありましたらぜひお聞きしたいです!!そういう声によって案をブラッシュアップ出来たりしたら良いなあと思います!)