37.勝軍山(摩利支天山)(大仙市南外)
標高:339m
駐車場:林道の終点にあり
トイレ:なし
登り片道:11 分 (駐車場から)
スマホ高低差:80m
おすすめPoint:信仰の山です。三角点を集めている人(二等)。
歴史:古記によれば、天平宝字(てんぴょうほうじ)元年(757年)、八沢木の神官守屋氏(物部系類)の創設であった。(秋田県神社庁)
この神官は保呂羽山波宇志別神社の一族と思われます。
保呂羽山、勝軍山、昼川山、鉢位山、溝壑山など、一体化し修験道の聖地として繁栄していたようです。(ほろわをゆく 保呂羽山波宇志別神社)
後三年の役で、源義家(八幡太郎義家)がこの社に参籠して勝利を祈った事から、山の名を勝軍山(しょうぐんざん)と称するようになった。(秋田県神社庁)
古くから勝ち運の神として、勝利を得ようとする祈願者が多い。
勝軍山神社は、通称:摩利支天山(まりしてんざん)と呼ばれている。
境内神社として、黒稲荷神社、白稲荷神社、三吉神社(サンキチさん)があり、旧暦正月7日に梵天祭が行われている。(秋田県神社庁)
「サンキチさん」と言えば、あの太平山の三吉霊神 (みよしのおおかみ)ですね。
秋田で生まれた神様です💖
(日和山(能代市能代町)見てね)
プチ情報:摩利支天(まりしてん)とは、仏教の守護神である天部の一尊。梵天の子、または日天の妃ともいわれる。摩利支天(マーリーチー)は陽炎、太陽の光、月の光を意味する。陽炎は実体がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かない。これらの特性から、日本では武士の間に摩利支天信仰があった。(Wikipedia)
忍者が手で行うポーズ、「摩利支天隠形法(まりしてんおんぎょうほう)」は「陽炎」の神様、摩利支天のご加護を受けるための物だそうです
時代背景は波宇志別神社と同じですから、『延喜式神名帳』にも記載されていてもおかしくない歴史がありますね
源義家(秋田に納豆を伝えた人)が戦勝祈願したとは、知らなかったです
さて、「保呂羽山波宇志別神社 神楽殿」を起点としましょう
この山は案内板がなく、道案内が難しいことで有名です
地図をご参照ください
県道265号線(出羽グリーンロード)を北に進み、写真のような「一本杉の交差点」があります
この交差点を右折します
この交差点は、お地蔵さんが目印です(よく見ると首無しです)
右に曲がれそうな所を探しながら進み、
右折 用水路を渡ってすぐに右折します
(右に曲りそこねて、楢岡川を渡ってしまったら間違い❌)
ここまで、ストリートビューで練習してから行った方がいいと思います
細い道をどこまでも進むと、やがて砂利道になります
砂利道を行けるとこまで進んでいくと、、
かつては「登山の看板」があったはずですが、、
看板の形跡はあるものの、
「◯有地につき ◯◯を禁止する」の看板
スマホ地図を見直してみると、確かにこの先に⛰がありそうなんですが、、、
公共の目に触れるブログで「禁止」を犯すわけにはいきません
別ルートを探す事にしました
しばらく、来た道を戻り、林道を登る事にしました
この林道は急勾配ですが、所々舗装されてます
しかし、木が倒れています
これをどかして、、、🏍なので通過できました
看板にも「スピードを落として安全運転してください」と書いてますので問題ないでしょう
この林道の終点です。駐車できます
ここで"ビー ビー!! " クラクションを鳴らし、に警告
その少し手前に登山口があります
その反対側は、、おそらく、私有地からの登山道でしょう。
けっこうヤブ化していますので、もう使われていないのでしょう
さて、登り初めてすぐに倒木
これを乗り越えて進むと、
意外と道がついています。けど、当然の事ながら、この山に人間は私一人
不安を抱えながら急ぎ足で登ります
あ、見えました、あれが山門ですね
森の中に突如、山門とても不思議な感じがします。童話の世界みたい
普通は仁王像(高寺山は馬でしたが、)なんでしょうけど、戸が閉じてます
戸を開けてみると、キツネ
(後で考えると黒稲荷神社、白稲荷神社と関係があるのかも)
その時、バタバタバタ、黒い影、なんだろう? と思ったら、
コウモリ🦇 2匹のコウモリが山門を住処にしていました
コウモリがぶら下がっっている姿って、忍者🥷が呪文を唱えている姿に似てませんか?
冒頭で述べた、摩利支天隠形法みたい
その先が急勾配の石段になります(264段らしい)
石段は見えませんが、、
それを登りおえると、小屋? ブルーシートに覆われていますが「神馬」と書かれています
(そういえば、Net.でうさぎのような馬の像があるって書いてありました)
その少し先に、「勝軍山名勝の地」の立て札
横の文字は読まず、パシャっ! 先を急ぎます
神社が見えてきました。しかし、ブルーシートで補修され、哀れな姿、、
これも「両ながれ造り」って言うのかなぁ
「勝軍山神社」です。二礼二拍手
扉は少ししか開きませんでした。さらに格子戸
こんな所に落書きするなんてばちあたりですよね
「大阪府◯市御池 安◯隆◯」と書いている
もし、この山の所有者が神社の神主さんなら「立ち入り禁止」と言うのも納得できます
(じゃあ、勝軍山をブログに紹介していいのかなぁ)
何とか、自治体の力で保全してくれないかなぁ(参拝者の寄付では無理かも)
さて、山頂は? 神社の裏に道があります(意味ありげなピンクのテープが中央に)
山頂には石碑があります
その後ろに、三角点(埋もれていて何等かわかりません、おそらく二等)
神社の境内に戻り、ちょっとだけ風景が見えました
(林道の方が眺めがいいよ)
これは、が引っかいて削ったかな
とにかく、大急ぎで山を脱出しました
結局、サンキチさんにも、マーリーチーにも会えませんでした〜
今回通れなかった旧道には、
垢離取場(こりとりば):神仏に祈願する時、冷水を浴びて体のけがれを除き、身心を清浄にする場所。 真言宗や修験道(しゅげんどう)からおこった水ごりの場
不動明王の石碑 があるそうです