父さんは父さんと結婚すればよかったのに… | あなたと動物をつないで癒す獣医☆しのちゃんのブログ

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動物たちとご家族と出会って、いっしょに笑ったり泣いたりする25年は私にたくさんのことを教えてくれました。
動物たちは「私とは何か」に気づかせてくれます。

以前の私は


動物病院の診療のこと、入院の動物さんのこと、

今日の出来事の自分反省会…などで

心がいつも休まらず、いつも疲れていました。


あなたと動物をつないで癒す獣医☆しのちゃんです。






それに比べ、父さん(夫)は、いつもマイペースで飄々として見えました。

夕方、仕事から帰ったら外の草刈りしたり、

何かを修理したり、

寝転がってTV見たり、

息子と遊んだり


(20年以上前の写真♡)




外で何やら中空を見つめながら、指を折って何かを数えていたり…。




何だかとても自由に見えてうらやましかったなあ。




父さんが中空で見ていたらしいものは、

白い紙の上で図形や絵となって、


やがて

材木や、

廃線路の枕木や、解体した鉄筋や、

元電柱やセメントなどを集めてきて


必要な所はプロの手を借りながら

牛舎や駐車場になっていきました。


(ポニーのみかんちゃん)


我が家のだだっ広い田舎の草地は、

私には不便なことが多かったけど、

まるで父さんの大きな遊園地のようでした。


手作り牛舎

(今はもう牛はいません。父さんの自由な工場みたいになっています。)




一方

私は休みの日はいつもぐったり寝ていたかった。





でも、

せっかくのお休みなので家族と楽しみたい!




楽しみたいのに、

何が楽しいのか、何をしたいのか、よくわかりませんでした。

季節のイベント?

公園?

映画?

出かければそれだけできっと楽しいに違いない!





一緒に出かけて、楽しいんだけど

何だか違う…。

心が楽しめてない。

車から降りるための元気がもうすでに残っていない。

…何だこれは…。

自分ではわからないから、夫なら私の「楽しみ方」を知っているに違いない。

と思って、

任せてみても変わらない。





だんだんしゃべらなくなっていく私に

父さんはだんだん不機嫌になっていきました。



「で、この先、行くの?行かないの?」

とイライラして聞く父さんに無言の私。




父さんは怒って、車を引き返してしまいました。


車の中で私は静かに泣いていました。







その頃、私がよく父さんに言っていた言葉を思い出します。



「父さんは父さんと結婚すればよかったのに。


今よりももっと

やりたいこと、

好きなことを今よりどんどん出し合って、

もっといっしょに楽しく人生を広げていけるのに…。」





私の意図が理解できずに



「…そりゃあ、気持ち悪いじゃろう…💧」


怪訝な表情を浮かべる夫がおかしかったけど



結婚相手が私じゃなければ

夫はもっと楽だったはずなのに…

心配ばかりかけて申し訳ない💧

と、その時の私は本気でそう思っていました。






誰のものでも

誰のせいでもない

自分自身を生きている夫らしい受け答えだなあ、

と思いますが、

当時は私、

大真面目に言っていました。





ああ。

当時の私、頑張っていたんだなあ。

何をしたいのか

どう感じてるのか

わからなくなるくらい、

毎日一生懸命生きていたんだなあ。

今 会えたら、

ぎゅっとしてあげたいくくらいです。




でも




今考えたら、

むしろ

動物病院のお仕事を、昼夜を問わず

暴走(笑)している私だって、

夫にとってみたら

やりたいことをやっている仲間だったのかもしれません。



確かに

父さんがコピー父さんと結婚したら…




気持ち悪いかもね😄




今日も読んでいただいてありがとうございます😊



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