あなたと動物をつなげて癒す獣医☆しのちゃんのブログ

あなたと動物をつなげて癒す獣医☆しのちゃんのブログ

たくさんの動物とそのご家族と出会って、いっしょに笑ったり泣いたりする毎日。
飼い主さんが元気になることで動物の病気がよくなる場面をたくさん見てきました。
目標は「家族が幸せになることで犬のアトピーを治す」こと!

のば動物病院  大丈夫にっこり科
来てくださる動物と飼い主さんに
大丈夫をお届けするのがお仕事だけど、


動物の命を送ることも
重要なお仕事である。


正確に言えば身体の命を送るいったところだろうか。



だって その子の身体はさわれなくなるけど
その子がどこかへ行くわけではない。
命は身体と共になくなるものではないから。
その子は全体に還る。

           (3本足のくろすけ)

あなたと動物をつないで癒す獣医☆しのちゃんです。


「何がいけなかったんでしょうか?」

「もっと早く検査を受けていればよかった」

「お父さんが入院してバタバタしてたから気づけなかった」

「留守が多くなってストレスになったのかねえ」

「かわいそうに」

飼い主さんの悲痛な声は 全部
その子を大切に想うゆえの言葉だ。


悲痛って
本当に悲しくて、本当に痛いのだ。
それが 真っ直ぐ伝わってくる。


       (なな)


そういうときの動物の表情は

幼い子どもみたいだ。


身体がだるかったり、
ムカムカしたり、
脱水で目が落ち窪んだりしていても、


がっかりしたり
悲しんだりしている子はいない。




ねえ、しのちゃん伝えてよ。
そのために来たんだよ。」



大丈夫にっこり科
たぶん一番のお仕事は
こういうときの
動物たちの大丈夫を伝えることだ。





お母さん。
身体はたくさんの臓器や細胞があって
バランスをとりながら生きていますよね。


私たちと同じで
臓器や細胞の強さはそれぞれ違うんです。
その子は身体の持っている力を全力で生きて
大好きなお母さんといっしょに過ごしてきました。


お母さん。
命を終えるためには理由(病名のようなもの)がいります。


この子の場合は腎不全だけど、
それが心臓の子もいるし、感染症や肺炎や腫瘍の子もいます。
細胞の活動を停止する原因(病名のようなもの)がいるんです。
事故だってそうです。


老衰だって多臓器不全とかなんとかいう名前がついてしまう。



涙をふくお母さんを
猫はただ見ている。



猫の表情はやっぱり子どもみたいだ。
とてもきれい✨
ほんとにきれいなの。
ただ見ている。
ただ聞いている。
ただここにいる。



これからこの子にやってあげられることは
いくつかあります。
点滴とかお薬とか食べ物とか、
なでてあげることとか
話しかけてあげることとか
話を聞いてあげることとか…


医学が進んだ分 医療の選択肢も増えました。
どの方法もこの子の持っている生きる力を手伝うためのものです。
それ以上でもそれ以下でもありません。



どのようにやるか

どのようにやらないか


この子と話し合いながらやっていきましょう。


この子は大丈夫です。




この子のしんどそうな身体を
気遣う飼い主さんの気持ちを
この子はうれしく感じているけど、


でもそのために見えなくなっているものがあるかもしれない。

       (夕暮れのげん)


この子の身体に知らず知らずのうちに
くっつけてしまった
悲しみや不安や後悔や恐れに気づいてね。


その子の身体にいくつくっつけているかを
まずじっと観察してね。


そして
それを 声に出してみてね。


それは
あなたや家族の歴史かもしれない。


つらくて涙が出てしまうかもしれない。


それはたくさんあって
あなたは驚くかもしれない。



でも それは全部
愛からできていることがわかる。


くっついていたものを
その子の身体から一つずつ拾う。
秋の地面の落ち葉みたいに。


そしたら
その子そのものの姿が現れるよ。


なんて美しいんだろう。
その瞳にはあなたが映っている。


またその後 いろいろ
くっつけてしまってもかまわない。


一瞬でも 
その子そのものが見えたなら


あなたのタイミングで


その子からの大丈夫は伝わるから


大丈夫。

     (大好きなぎん)



私はこのお仕事を始めて
動物たちの大丈夫
どれだけもらってきただろう。


本当に本当に有り難いなあ。