多くの国民は、この国の体制下において、何か損をしていると感じて、政治の批判をしています。
僕もその一人ですが、昨日年金支給年齢を上げる議論を開始すると言う記事を読んで、自分は62歳からもらえるということでほっとしています。
いくつか年下の人に比べれば、得をするわけです。
この国の予算の使い方が、変だということは間違いありませんが、その予算の執行による恩恵については、全体としては損をしていると思う国民も既得権として放したりしません。
国の変革は、既得権全体の見直しを行うわけですから、金持ちから生活保護を受けている人たちまで、すべての既得権の見直しが行わなければなりません。
たとえば、原発廃止運動が分かりやすいので取り上げます。
よく、電力の供給体制(発送電の分離など)を見直せば、現状のままで原発を廃止できるという議論がありますが、これなど国民に受け入れやすい話です。
何の痛みを感じず、意識しないでも、事態が改善される。良いことができる。こんな議論がまかりとおている時点で、変革は不可能です。
原発が危険であり廃止するのであれば、既得権である生活の快適さを我慢し、産業の空洞化(本当に起こるのかどうかは別にして)を覚悟する必要があります。
今や多くの国民は、国がサービスを提供する業者、自分たちはサービスを利用する消費者だと思っています。
しかも、タダでサービスを使うのが当然だとも。
変革することは危険であり、既得権が脅かされるのは当然です。
それをしなければ、日本が零落していくとしても、誰もが既得権を放したくないのなら、このままの体制を続けていくしかありません。
いつ、終わりを迎えるのか、5年後か10年後かは知りません。