ちょっと前に、吉村明「落日の宴」を読みました。
随分前に買ったのですが、積んどくで書棚にたな晒しになっていました。
- 落日の宴―勘定奉行川路聖謨/吉村 昭

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歴史書ではありませんでしたが、勘定奉行としてプチャーチンと北方領土の画定の協議するに際しての、彼の置かれている立場が良くわかりました。
有能な幕府官僚として期待されてはいるが、幕府首脳から与えられた権限は限定的であり、結果によっては責任を問われるということです。
でも、現在の北方領土に関する日露交渉に関する、日本側当事者(外相、外務省首脳)の権限・立場に比べると遥かに自由度があったような気もします。
幕末においては、筆頭老中がOKを出せばよかったのですが、今の日本では、交渉責任者の一挙手一投足に、国民・マスコミ・旧島民関係者の批判があり、首相といえども責任を持って最終決定を下す体制にはありません。
竹島、尖閣列島など領土問題だけでなく、拉致、TPP、普天間など、交渉当事者には何の権限もないように見えます。そのくせ、強いリーダーシップを発揮しろと言います。
難しい時代です。