松下政経塾出身の野田首相に対し、PHP研究所の社長だったみんなの党の参議院議員が代表質問をした記事が新聞に載っていました。
この議員氏は、野田さんが政経塾を受験した時の面接官だったとのことですが、質問の内容は陳腐なものでした。幸之助氏の言葉を取り上げ増税に反対する内容で、野田さんが政経塾の卒業生として、幸之助氏の精神を受け継いでいないと批判したようです。
僕は、大学卒業後、松下電器の地域販売会社に就職、幸之助氏の話をよく見聞きしました。
幸之助氏の実績で良く話に出るのが事業部制の導入と成功ですが、その後、パナソニックは子会社・事業部を再編、電工を合併するなど、時代に合わせて苦悩しながら組織の改編をしています。
これを見て幸之助氏が、事業部制云々というでしょうか。
また、幸之助氏が生きていたら、この時代に政治・経済において最適の示唆をしてもらえたことは間違いありませんが、その示唆の内容は、生前の発言と同じとは限らないと思われます。
野田さんが政経塾卒業後、政治の世界で、今も幸之助氏の考え方を基本に取り組んでいるとしたら、生前の幸之助氏の発言と違ったことを行うのは当然だと思われます。
この議員氏は、出版界(PHP研究所は出版事業が主体)にいて、議員として政治の経験は2年余です。その方が、20年来、幸之助氏の精神で政治に取り組んできた野田氏を、幸之助氏の精神に反しているというのは、僭越ではありませんか。それこそ、幸之助氏の精神に反するのではありませんか。