雨ニモマケズ公演題材研修②~羅須地人協会&林風舎へ~ | 舞台裏

雨ニモマケズ公演題材研修②~羅須地人協会&林風舎へ~

みなさま、おはようございますフクロウ


日の出の時間もだんだん遅くなり、

気温が下がるのと共に

朝起きるのがつらくなってきました。




* * * * * * *


さてさて、10月8日(土)行ってきました!

毎公演恒例の「公演題材研修」車



今回の行き先は、岩手県花巻市。


雨の降る中、宮沢賢治ゆかりの地をあちこち巡りました。



「雨ニモマケズ公演題材研修①~岩手県花巻市へ~」の続きです。



 

一行が次にやって来たのは、羅須地人協会。

奥に見える建物は「宮沢賢治の家」です。


【羅須地人協会】


大正15年(1926年)、農学校を退職した賢治が、

農民たちを集めて農業技術や農業芸術論などを

講義するために設立。

昭和3年(1928)年に病気になるまで、

賢治はこの建物で自炊生活をしていました。

昭和44年(1969年)、現在地(県立花巻農業高等学校地内)に

移築復元されました。


(「宮沢賢治イベントカレンダー2016秋冬号」より)



説明書きの看板があります。


「賢治先生の家」は元々、花巻市下根子桜にあったそうです。

賢治の祖父が明治4年(1904年)に隠居所として建てた

別宅だったとか。


「ほんとうに、みなさんに喜ばれる、すがすがしい気持ちよいところになりました。」


看板の最後の一文がとてもいいなぁと思いました。



インターホンを押すと、説明のアナウンスが流れます。


入り口近くの黒板には

「下ノ畑二居リマス 賢治」の文字が…キラキラ

さ、探しに行くどー!




黒板前でパチリ。

(K則さんとK田さんはきっと畑に賢治を探しに行ったのでしょう)


1階の8畳の和室には裸電球が下がっていました。


賢治の妹トシが結核を患い

大正11年(1922年)7月から亡くなる直前の11月まで

別宅のこの和室で過ごしていたそうです。


賢治は2階に同居したとのこと。


実際に生活していた建物がまだ残っていて

しかも中に入って見学することができる…

とても貴重でありがたいことだと思います。


(管理は、県立花巻農業高等学校同窓会の方々がされているそうです)





「賢治先生」による授業。


火鉢を囲んで木の丸椅子が置かれた洋室には

賢治が実際に弾いていたというオルガンもありました。


昼には周囲の田畑で農作業、

夜には農業技術や、エスペラント語の講義を行ったそうです。

宮沢賢治記念館にあったチェロの練習もこの部屋でしたのかな?



「先生ー、寒いです。」

「うん、すっかり秋だねぇ。」




「先生ー、外に誰か見学者がいます。」

「うん、N也くんだねぇ。」


「先生ー、このオルガンもすてきですねぇ。」



「先生―、『ほしめぐりの歌』をうたいましょう。」



 
2年半の間独居生活をしていたこの別宅は、

悲しい思い出や楽しい思い出がきっとたくさん詰まった場所…。


「宮沢賢治」という一人の人間を

少し身近に感じることができた気がします。



「おいしいコーヒーとケーキが食べたい」

という女性陣の希望でやってきたのは…


 


林風舎(りんぷうしゃ)。



賢治の弟のお孫さんが経営しているお店です。




1階は宮沢賢治のグッズや小物雑貨を扱っているお店で、

2階はカフェになっています。

(許可を得て撮影させていただきました)




店内はイギリス製アンティーク家具がズラリ。

「注文の多い料理店」の世界観をイメージしたそうです。

大きな暖炉もありました!




毎週日曜日15時から、クラシックやジャズのミニコンサートも

開催されているとのこと。





米粉を使った「注文の多いロールケーキ・オリザ・マロン」


※オリザとは賢治の作品「グスコーブドリの伝記」に出てくる

  稲の学名です。




「チーズケーキ・プレーン」



「チーズケーキ・抹茶」



バウムクーヘン。




柚茶。




珈琲。



カップのふくろうがかわいいです。

(賢治の手描き?)


全部のメニューを食べてみたいです。

「よだかの星・かりんとう」も気になりました。



お店の1階と2階に公演チラシを置いて下さいました。

ありがとうございます!なんだか感動…。


 
赤色のチラシの宇佐元恭一さんは、

「雨ニモマケズ」を歌っていらっしゃる方ですね。


そして帰路についた一行。


3連休や岩手国体開催期間中ということで

道路や研修先の混雑が予想されましたが、

雨のおかげで?それほどの混雑もありませんでした。


運転手のN也さん&N元さん、お疲れ様でした!




解散後、向かったのは…登米市佐沼の「ラーメン厨房 丈や」!

(今回食べてばかりデス)




 

どんちょうのメンバーと来るなんて新鮮でした。


 

今回研修に参加できなかったK子さんも駆けつけました!

研修話に花が咲きます。


9月中旬、一足先に花巻へ足を運んでいたK子さん。

そのアドバイスのおかげで、有意義な花巻研修ができたと思います音譜



以上、「公演題材研修」レポートでした虹

お付き合い下さりありがとうございました。


稽古に活かすど―!




(くまはち)