20日に検察側が強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(袴田事件)の再審開始を認めた第2次請求差し戻し審の東京高裁の決定を受け入れて最高裁への特別抗告を断念すると表明したのでこれで無罪がほぼ確定したと思います。
逮捕から約57年を経て再審開始が確定して静岡地裁で公判が開かれますが、当事者や家族の方々の人生を考えればやり切れない気持ちになるし、未だに殺人犯が捕まっていない事にもなります。
この事件で思い出したのが私が若かった頃に同様な冤罪事件があり、検察事務官の知人と酒の席で意見が対立した事です。
検察事務官の立場もあるのでしょうが「自供したのだから冤罪なんて有り得ない」との彼の言い分に対し、「人間が取り調べるのだから間違いもある」との私の意見でした。
最近は取り調べ室の可視化で自供の強要が難しくなり、DNA鑑定の進歩で誤認逮捕も減少したとは思いますが、これを機に他の先進国同様に犯罪抑止にはならないと言われている死刑制度を廃止し、同制度がネックの1つで殆んど進まない犯人引き渡し条約を各国と進め、日本にとっては屈辱的な海外逃亡劇を成功させたカルロス・ゴーン容疑者なども逃亡国に引き渡しを求められる方が良いと思います。
さて、冬に低地に降りて来るマヒワ(写真)ですが今冬は飛来数が少ないようで大きな群れには出会いませんでした。
マヒワ