2024年 2月 19日 16:35 

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コロナ・ワクチンの最大規模の調査で神経疾患との関連が発見される
約1億人のデータから、予想される副作用と観察された副作用を比較


グローバル・ワクチン・データ・ネットワーク(GVDN)が月曜日に発表したところによると、8カ国の9900万人を対象としたビッグデータ調査により、各種コロナワクチンによる副作用の発生率が予想以上に高いことが示された。


 この研究は2月12日付の医学雑誌『Vaccine』に掲載されたもので、"特に関心のある有害事象 "と呼ばれる13の神経、血液、心臓関連の症状について調べたものである。


研究者らは、8カ国の10カ所から99,068,901人のワクチン接種者を調査した。

デンマーク、コペンハーゲンのStatens Serum Institutの主執筆者であるKristyna Faksova氏は、「本研究の母集団の大きさは、稀な潜在的ワクチン安全性シグナルを同定する可能性を高めた」と述べた。


 GVDNによると、この研究ではファイザー/バイオンテック(BNT162b2)とモデルナ(mRNA-1273)のワクチンを接種した人の心筋炎(心筋の炎症)と心膜炎(心嚢の炎症)の発生率が予想以上に高かった。

モデルナのワクチンは急性散在性脳脊髄炎(ADEM、脳と脊髄の炎症と腫れ)の発生率も高く、初回接種から42日以内に予想された2件に対して7件が観察された。


心筋炎に対する安全性シグナルは、いずれのmRNAワクチンも最初の3回接種後に "一貫して確認され"、その比率は2回目の接種後に最も高かった。心膜炎のシグナルはmRNA-1273の1回目と4回目の投与後にも現れ、オックスフォード/アストラゼネカ(ChAdOx1)ウイルスベクターワクチンの3回目の投与後にも観察された。

ChAdOx1投与群では、ギラン・バレー症候群(GBS)が予想された76例に対して190例、脳静脈洞血栓症(CVST、脳内の血栓の一種)が予想された21例に対して69例観察された。

GVDNは、相関関係を読み過ぎないこと、ワクチンは安全かつ有効であることの警告とともに、結果をインタラクティブ・データ・ダッシュボードで一般に公開している。

「データダッシュボードを公開することで、より透明性を高め、医療部門や一般市民へのコミュニケーションを強化することができます」とGVDNの共同ディレクターであるヘレン・ペトゥーシス・ハリス博士は述べた。

この研究はGVDNのGlobal COVID Vaccine Safety Projectの一環であり、米国疾病予防管理センター(CDC)からの1000万ドルの助成金で全額賄われた。