台風6号の影響で、きょうは(日)沖縄や奄美で荒れた天気が続いている。台風はあす(月)になると進路を北よりに変えて、8日(火)以降、西日本に接近するおそれがある。台風から離れていてる西日本の太平洋側も雨が長い時間続き、九州南部や四国などは台風が近づく前から大雨となりそうだ。宮崎県を中心に、記録的な大雨となるおそれもある。最新の情報に注意するとともに、早めに備えを確認しておきたい。 

 

沖縄や奄美 週明けにかけて大荒れ続く

沖縄では降り始めからの雨の量が700ミリを超えている所もあり、土砂災害の危険度が高くなっている。沖縄には台風本体の活発な雨雲がかかりやすくなっていて、今夜にかけて新たに線状降水帯が発生するおそれがある。また、奄美や九州南部もあす(月)の午前中にかけて線状降水帯が発生するおそれがある。大雨による災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるため、安全な場所で過ごすなど厳重な警戒が必要だ。沖縄や奄美では週明けにかけても荒れた天気が続く見込み。 
 

北海道も大雨

前線が停滞している北海道も雨が続き、大雨となっている所がある。土砂災害の危険度が高くなっている所もあり、増水している河川や、雨竜川では氾濫が発生した。北海道ではあす(月)の午前中にかけて断続的に雨となり、雨脚の強まる所がある見込み。さらに火曜日以降も次の雨雲がかかりそうだ。川の増水や氾濫、土砂災害や低い土地の浸水に警戒が必要だ。 
 

九州~紀伊半島 太平洋側は台風接近前から長引く大雨に警戒

また、西日本や東日本の太平洋側も湿った空気の影響で雨雲が発達しやすくなっている。あす(月)になると、九州南部から紀伊半島にかけて、より活発な雨雲がかかりやすくなり、宮崎や高知など、西日本の南東側では非常に激しい雨の降る所もありそうだ。台風の接近前から大雨に警戒が必要となる。さらに台風はゆっくりと北上するため、雨が長引く見込み。 
 
水曜日になると、九州や四国を中心に台風本体や周辺の活発な雨雲がかかり、木曜日にかけてさらに雨の量が増えるおそれがある。水曜日にかけての予想雨量は、宮崎県を中心に1000ミリを超える大雨となるおそれもある。最新の情報を確認して、早めの備えを心がけたい。火曜日以降は西日本でも次第に風が強まり、台風が接近する水曜日から木曜日にかけては大荒れとなりそうだ。 
 

北陸は猛暑 全国的にも不安定

関東や北日本も湿った空気の影響で、週明けも雷雨が起こりやすいが、水曜日ごろからは雨の範囲も広がりそうだ。また、南風の影響で北陸中心に、35℃以上の猛暑が続く見込み。 (気象予報士・及川藍)