第一次世界大戦時位のスペイン風邪はワクチンが原因であることは何度も過去記事で述べました。
今回は同じ「ワクチンの真実」崎谷博征先生の156ページから引用します
 
■湾岸戦争後遺症とワクチン
1990~1991年の湾岸戦争に参加して帰還した健康だった若い兵士たちに、原因不明の病が起こることが報告されるようになりました。
その謎の病とは、全身疲労、頑固な頭痛、筋肉痛、手足のしびれや異常感覚、記憶障害・集中力低下などの認知障害、不眠・抑うつ
などの精神症状、皮脚の皮疹や混毛、便秘・下痢などの消化器症状、咳・喘息などの呼吸器症状、心筋梗影,高血圧などの心臓血管症状、化学物質過衰症など複数の機器に多岐に渡る病態です。
これらを総称して、海岸戦学院遺症(Gulf Wur lines, GwI)と呼んでいます。米国だけでも、1999年までに万人を超える症例が報告されています。これは派遣された兵士の4分の1の人にのぼります。
これらの症状は、まさに甲状腺接能低下症の部分症状ですが、湾岸戦争後20年を経過した現在でも、帰還兵を苦しめています。
なぜ湾岸戦争帰還兵にこのように多岐にわたる症状が多発したのでしょうか?
 
私はこの湾岸戦争後遺症(Culf War Illness, GWIの存在を知ったとき、当時、砲弾に使用された劣化ウラン(depleted uranium)に被曝したのが原因だと読んでいました。
しかし,湾岸戦争に駆り出された兵士たちには、急ぎで大最のワクチン接種が行われていたのです。
兵士たちは、短期間に炭疽菌、ポリオ、黄熱病、ジフテリア、百日咳、微傷風、 ボツリヌス菌、コレラ、髄膜炎菌など複数のワクチンを
接種させられました。兵士たちは、トレーニング期間の最初の2週間に7種類の抗原を接種させられました。
他の兵士は3つ以上のワクチンを、そして残りのは10以上のワクチンを強制接種させられたのです。
まさに兵士たちは、ワクチンの実験台となったのでした。
そして、ワクチン摂取回数と発症には強い相関関係が認められています。
イギリスの疫学的調査では、農薬・殺虫剤の曝露とワクチンの摂取回数が湾岸戦争後遺症(GWI)と関連していました。
さらに、症状の重症度とワクチンの回数に強い相関関係が認められました。
そして、オーストラリアの湾岸戦争帰還兵の調査では,実際に戦場に行かなかった兵士たちのほうが、
湾岸戦争後遺症(GWI》に悩まされていたのです。職場に行かなかった兵士たちのほうが、ワクチン摂取回数(最大で10回以上)が
多かったのです 。
 
職場に行かなかった兵士にも、海岸戦争後遺症(GWI)が発症したという事実は、戦場での劣化ウランや化学物質の際、
戦場でのストレスという要因は除外されます。戦場に赴いた兵士とそうでない兵士に唯一共通しているのが、
短期間の複数回のワクチン接種です。
さらに、中東以外の他の地域で任務にあたった兵士たちも、ワクチン接種者と非ワクチン接植者の間で、
前者が有意に高い湾岸戦争後遺症(GWI) の発症率を示しています。
これらの複数のワクチンの中でも、とりわけ炭疽菌ワクチン接種群では、強い関節痛、慢性疲労、不眠、逆流性食道炎などの症状が有意に高く、健康状態が低下していることが報告されています。実際に、湾岸戦争に駆り出された兵士たちが受けたワクチンのアルミニウムの
量をマウスに投与すると、脳神経細胞が死滅し、湾岸戦争後遺症(GWI)に相当する認知障害や運動障害が起こることが確認されています。
湾岸戦争後遺症(G*1)の症状は、ワクチンによって誘発される慢性疲労症候群、マクロファージ性筋膜炎、子宮頸癌ワクチン接種後遺症(Post-HPV Vaccination Syndrome)と症状がほとんど同じです。
マクロファージ性筋膜炎は、前述した通り、アルミニウムによって引き起こされる慢性疲労、全身痛、認知障害などの慢性炎症疾患です。
アルミニウムが磁力されたB型肝炎ウイルスワクチン接種後に多発した病態です。
子宮頸癌ワクチン接種後遺症は、日本、デンマーク、米国、メキシコ、イタリアの世界各国で認められている子宮頸癌ワクチン接種後の
慢性疲労、頭痛、めまい、線維筋痛症、体位性頻脈症候群(postural orthostatic tanchycarli syndronne )、甲状腺炎などの病態を総称しています。子宮頸癌ワクチン接種後遺症の体位性頻脈症候群などの自律神経異常は、湾岸戦争後遺症(GWI」でも認められます。
これは要素還元主義の現代医学によくあることですが、原因が同じものが違う病名で呼ばれて、それぞれ別々の治療が提供されていると
いうことです。その原因とは、ずばりワクチンのアルミニウムに代表されるアジュバントです。したがって、これらの原因不明の病態と呼ばれ
るものは、すべて前述したアジュバント誘発性自己免疫症候群(ASIA)なのです。
 
(引用終了)
 
 ペルシャ湾岸戦争における女性:現役軍人および退役軍人の健康管理への影響
F. Murphy1、D. Browne、S. Mather、H. Scheele、K. C. Hyams
関連情報

    PMID: 9339076

概要

湾岸戦争に派遣された女性軍人と女性退役軍人の医療ニーズを理解するために、デザートシールド/ストーム作戦に参加した女性の健康状態を評価した。湾岸戦争中の女性の医療ニーズは、男性のそれと非常によく似ていたが、婦人科系の問題は例外で、一般に深刻ではなく、入院を必要としなかったと報告された。しかし、派遣された女性部隊の具体的な健康管理のニーズを特定するには十分なデータが得られなかった。ペルシャ湾岸戦争が終わってからの5年間、女性退役軍人に特有の健康問題は確認されていない。現在のところ、長期的に必要とされる例外的な健康管理があるかどうかは不明である。とはいえ、すべての女性が抱える重要な医学的問題、すなわち生殖に関する問題、更年期障害、骨粗しょう症、関節疾患、乳がん、心臓病、脳卒中などは、この退役軍人の集団をケアする際に必然的に重要な考慮事項となる。

 

概要と図

湾岸戦争の病因の一つとして、生物兵器対策を含む感染症に対するワクチン接種が挙げられる。ある有力な説では、このような大量のワクチン接種により、免疫反応がタイプ2サイトカインパターン(Th2)に変化し、慢性疲労症候群のような病気を伴うとされている。この論文では、この説を批判的に評価しています。まず、疫学的な証拠を検討し、単一のワクチンが湾岸戦争の病気の実質的な原因である可能性は低いが、複数のワクチンとの間にはわずかな関係があり、湾岸戦争に派遣されている間にワクチンを接種した人ではその関係が最も強かったことを示した。これらの関係は、想起バイアスの影響を受けている可能性があります。最後に、退役軍人を対象とした免疫学的研究、または関連する環境で行われたin vitroの研究結果を検討しています。多症状の病気を発症した退役軍人を含め、戦争から帰還した退役軍人を対象とした免疫学的研究から得られた証拠のバランスは、免疫反応がTh2に偏っていないというものである。要約すると、湾岸戦争関連の病気に対する複数のワクチンの効果を示す疫学的証拠は、潜在的に重要な病因の手掛かりとなっているが、現段階で入手可能なメカニズム研究では、その免疫学的根拠は特定されていない。