複数の米軍機か 長野・上田・諏訪などで目撃

諏訪湖周辺の住宅地上空を飛ぶ米軍輸送機とみられる機体=9日午前9時43分、諏訪市

長野市や上田市、諏訪市などの上空で9日午前、米軍機とみられる航空機が目撃された。諏訪市では、米軍のC130輸送機とみられる機体を信濃毎日新聞記者が撮影。米軍横田基地(東京)の第374空輸航空団広報部に飛行の確認を求めたが、同日夜までに回答はなかった。

 午前9時40分ごろ、記者が撮影した機体は、左主翼下面に米空軍を示す「USAF」、機体に「U S AIR FORCE」の文字があり、尾翼には「YJ」の文字と米国旗が確認できた。2機が諏訪郡下諏訪町方面から飛来し、諏訪湖上を旋回して同郡富士見町方面に飛び去った。

 市内で目撃した山崎信一さん(69)は「今まで見たことがないくらいの低空で怖かった」。6日にも米軍輸送機オスプレイとみられる機体が諏訪地方で目撃されており、「立て続けで怒りを覚える」。

 長野市篠ノ井の女性(40)は午前9時すぎ、北東から南西方向に向かう1機を目撃。大きな音を立てていて、「落ちてくるのではないかと思うほど低かった」と話した。

 上田市役所にも「プロペラ機2機が山すれすれを低空飛行している」などとする情報が2件寄せられたという。

 県危機管理部は東北信地方や諏訪地方から計7件目撃情報が寄せられたとし、防衛省に機体の所属を問い合わせるとした。防衛省北関東防衛局(さいたま市)は取材に「米軍の運用のことなので、承知していない」とした。

(4月10日)