グレタさん効果で欧州で原発推進の世論が高まってしまう【原発村の姫】


グレタさんの国連演説などを契機に地球温暖化リスクへの意識が世界各国で高まりつつあるが、それを背景に欧州では原発推進派が影響力を増し、脱炭素エネルギーの有力な解決策として原発を推進する世論や政府内の動きが強まっている。

EU首脳は2050年までに全面的に脱炭素エネルギーへ転換するための解決策の一つとして原子力を含めることに最近、合意した。

またドイツでは福島原発事故を受けて原発全廃をエネルギー政策の柱としていたが、最近の地球温暖化への意識の高まりを受けて原発全廃を見直す声が国内で高まり、政府与党内でも原発全廃を見直す動きが浮上しつつある。

グレタさん自身もIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の「原発は脱炭素エネルギーの大いなる解決策」という主張を自身のFBで紹介・言及するなど原発を容認する立場を表明している。

実際にグレタさんの祖国スェーデンでも温暖化対策の目玉として原発を推進すべきだという世論が多数派になりつつあるなど、グレタさん旋風は福島事故後の「脱原発」の潮流から原発の維持・推進へと舵を切る契機になりつつある。

原発業界もこうしたグレタさんの地球温暖化反対キャンペーンの効果を歓迎し、グレタさんへの支持を打ち出し、温暖化対策の切り札として原発を積極的にアピールしている。