2019年11月12日(火)
海賊対処部隊 中東へ追加派遣なし
与党内の異論で先送りか

 防衛省統合幕僚監部は11日、アフリカ北東部ジブチを拠点としている自衛隊の海賊対処部隊の交代を発表しました。新たに派遣されるのは護衛艦「はるさめ」で、隊員数は約180人。24日に海上自衛隊佐世保基地を出港する予定です。

 トランプ米政権の対イラン「有志連合」参加要請を受けて安倍政権が計画している自衛隊の中東派兵で、防衛省は、海賊対処部隊の交代にあわせて護衛艦1隻を追加派遣し、哨戒機を情報収集活動に充てることで「有志連合」に加わる形にする案を軸に検討を進めていました。

 しかし、今回の発表では護衛艦の追加派遣はありませんでした。

 政府は自衛隊の中東派兵について、防衛省設置法に基づく「調査・研究」を法的根拠とし、国会での審議を避けて派兵しようと狙っていましたが、与党内からも批判や懸念が相次いでいました。

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、公明党から中東派兵に慎重論が出ていることに関し、「実際に派遣する場合、活動目的などについて関係国の理解を得るべくしっかり対応する」と述べました。現在の検討状況については「国家安全保障局(NSS)を中心に検討している」と述べるにとどめました。


イラン首都テヘランでウクライナ国際航空の旅客機が墜落、180人搭乗


(CNN) イランの半国営通信ISNAによると、乗客乗員180人が搭乗したウクライナ国際航空のボーイング737型機が8日午前、首都テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港を離陸した直後に墜落した。

ISNAによると、墜落は技術的な不具合によるものだという。


イラン テヘラン発の旅客機が墜落 イラン国営メディア

イランの国営メディアによりますと、乗客乗員およそ180人を乗せてイランの首都テヘランからウクライナの首都キエフに向かっていたウクライナの旅客機が離陸した直後に墜落したということです。現地で救助活動が行われていると伝えています。
イランの国営メディアによりますと8日朝、首都テヘラン近郊のイマームホメイニ国際空港を出発し、ウクライナの首都キエフに向かっていたウクライナ国際航空の旅客機、ボーイング737ー800型機が、離陸した直後に墜落したということです。

この旅客機には、乗員乗客およそ180人が乗っていたと伝えています。現地の消防当局の責任者は、イランの国営テレビに対し、墜落した現場では救助活動を行っているものの、旅客機の機体は激しく燃えていて生存者がいる可能性は低いという見通しを伝えました。

墜落した原因について、イマームホメイニ空港の広報担当者は、地元のメディアに対し、「墜落の原因は、技術的な問題の可能性が高い」としていますが、詳しいことはわかっていません。

外務省の海外邦人安全課によりますと、イランの首都テヘラン近郊で航空機が墜落したという情報を受け、現地で確認を進めていますが、これまでのところ日本人が乗っていたという情報は入っていないということです。

フライトレーダー 離陸約30分後に航跡途絶える

旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ、「フライトレーダー24」によりますと、墜落したのは、ウクライナ国際航空のボーイング737ー800型機で、首都テヘラン近郊のイマーム・ホメイニ国際空港を予定より1時間ほど遅れて、現地時間の午前6時すぎに離陸しました。

その後、北西方向に飛行しましたが、離陸からおよそ30分後に航跡が途絶えています。