香り付き電子タバコ歴2年の19歳 肺は「ベーコンの油がべっとり付いた状態」(米)





シナモンやフルーツなどのフレーバー付き電子タバコが若者の間で流行しているアメリカでは、健康被害を訴える愛用者が多数報告されており、政府は11日に同商品の販売を禁止する方針を発表した。そんななか、電子タバコ歴2年の男性(19歳)の両親が、息子の肺のレントゲン写真をSNSで公開し注意を喚起した。

米ペンシルベニア州エリー在住の19歳のアンソニー・メイヨーさん(Anthony Mayo)は今月8日、気管支炎のような症状で病院を訪ねた。医師に抗生物質を処方されたものの、その2日後に息切れや咳が激しくなり、さらに吸入ステロイド剤を使用して治療にあたった。しかし今月15日、アンソニーさんは呼吸困難に陥り、ミルクリーク・コミュニティ病院の集中治療室に緊急入院した。

アンソニーさんは電子タバコ歴2年で、ブルー・ラズベリーやシナモン・トースト・クランチ、コットンキャンディーなどのフレーバーオイル(リキッド)だけでなく、大麻(マリファナ)の主な有効成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含んだ製品も好んで使用していたようだ。

両親は医師から「アンソニーさんの肺は70歳のヘビースモーカーと一緒で、完全に回復するかは分からない」と告げられ、レントゲンの写真を見せられて言葉を失った。アンソニーさんの肺は左肺の80%、右肺の50%がうっ血しており、呼吸がうまくできているかどうかの指標となる酸素飽和度は37%しかなかった。メイヨー・クリニックによると、酸素レベルが90%以下になると呼吸不全となり危険な状態であるという。

医師はアンソニーさんの症状について、次のように述べている。

「ベーコンを炒めるといい匂いがするし、実際のところ味もいい。でも炒め終わった後は、フライパンに白いベーコンのオイルがべっとり付いていますよね。電子タバコのフレーバーオイルでも同じことが起こります。肺をキッチンだと思ってください。こびりついたオイルを全てきれいに拭きとることはできないため、肺の中に少しずつ蓄積されるのです。電子タバコの蒸気と、このオイルが複雑に作用することにより肺の機能が低下し、動悸、息切れ、息苦しさ、そして呼吸困難に陥るのです。」

両親はアンソニーさんの肺のレントゲン写真をFacebookに投稿し、次のように訴えた。

「タバコを吸うよりも安全だし、若者の間で流行っているし、カッコいいとか言って息子は電子タバコを1日に2~3回使用し、私たちも敢えて止めることはありませんでした。しかし電子タバコの使用で、まさか入院することになるとは思いもしませんでした。」

「息子は苦しみ、闘っています。私たちが今できることは待つことだけ。フレーバー付き電子タバコが危険であることを多くの人に知ってもらいたいと思います。」

なおアンソニーさんの症状は少しずつ改善してきているものの、今も入院中とのことだ。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、アメリカでは9月20日の時点で電子タバコに関連する死者が8人、肺疾患を発症した患者は530人にものぼっており、現在米食品医薬品局(FDA)などがマーケティングや製品の調査に乗り出している。

画像は『Tanya Marie 2019年9月16日付Facebook「A warning for those in denial PLEASE READ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)


タバコの害というより、香り、味などをつけるための化学物質が身体に入り込むから健康を損なうわけなんだよ。
何度も言っているけど、人間の身体は、化学物質の侵入を予定していないのです。
タバコだけでなく、芳香剤、消臭剤で市販されているものの殆どが化学物質を使用していて、人間が長期間に渡り吸引しても問題ないとされているものは、何もないのが現状であり、私たちは、無知が元で自分の身体や家族の身体を実験台にしている家庭が殆どであると言ってよい。それが証拠に、芳香剤、消臭剤が売れなくなって困っているという話は聞いたことがないし、介護施設や医療施設でも、平気で化学物質の入った商品を多用している。
おおよそ商売を通じて、健康関連の部門を除けば、身体に悪いものばかりが販売されている。外食産業は一口食べて味覚異常を起こしている若者にも年寄りにも美味しいと感じさせるように塩味などがきつくできている。
血圧が上がり、腎臓機能等を下げてしまうのだ。ワインとチーズの組み合わせを有り難がってやっていても同じ結果になる。オリーブ油が健康によいと騒がれたのでオリーブ油を使い始めたが本当に健康に良いのかと言うと、日本人には適した油ではないと言うことが分かってきたし、海草をなぜ日本人が食べているかと言えば、海草成分を分解できる腸内細菌を持っているのは日本人だけであると言うことがわかっている。


「海藻を分解できるのは日本人だけ」など 最新研究でわかった日本人の驚くべき体質

  日本人は医療や健康の知識については、おそらく世界で最先端にいる。海外の最新医療情報やブームの健康食品には、どの国民よりも早く飛びつく。

 しかし、大切なことを忘れていた。「日本人には、日本人に特有の体質があり、それは他のどの国民とも違う」という視点だ。先祖代々、日本列島で暮らし、育み、受け継いできた体質を知ることこそ、外国の「受け売りの知識」ではない、日本人の健康のための「本当の知恵」だろう―。

日本人の家族
日本人特有の体質に合った健康法とは(写真/アフロ)

 * * *

「海藻を分解、吸収できる」のは日本人だけ
 日に日に気温が下がり、布団から出るのがつらい。そんな朝も、私たちは台所に立つ。 鍋を火にかけ、豆腐とわかめのたっぷり入ったみそ汁を作って家族に取り分けると、食卓にほわんと湯気が立ち上る。ご飯や納豆、焼き魚を並べたら、そろそろみんなを起こさなきゃ――。

 こんな朝の光景も、持って生まれた「日本人の体質」に、非常に理に適った健康法であることが最新の研究でわかってきている。

 ’16年に発表された最新データによれば、海藻の健康成分を体内に摂り込んで有効利用できるのは、世界の中でも日本人だけだと考えられている。『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社)の著書がある医師の奥田昌子先生が解説する。

「アサクサノリ(浅草海苔)に関する研究データから、日本人の腸には海藻に含まれる食物繊維を分解できる特殊な腸内細菌がいることが明らかになりました。この腸内細菌を持つのは、世界でもおそらく日本人だけだと考えられています。海藻を分解した際にできる『短鎖脂肪酸』は脂肪をつきにくくする健康成分で、日本人の長寿に大きく貢献しているものと考えられます」  

 まったく意識していないが、はるか太古の時代から日本列島で暮らしてきた日本人が先祖代々で獲得してきた生体システムを、私たちも受け継いでいるのだ。

日本人の約半数がアルコールに弱い遺伝子をもつ
 一方で、世界的にブームになっている健康法でも、実は“日本人には合わない”という例も存在する。11月にボジョレーヌーヴォーの解禁を迎えたワインもその1つ。

 フランス人はバターや肉など、動脈硬化を促進する動物性脂肪を大量に摂取する食習慣を持っているにもかかわらず、狭心症や心筋梗塞といった心臓疾患での死亡率がヨーロッパで最も低い。俗に「フレンチパラドックス」と呼ばれるその現象は、抗酸化物質を含む「赤ワイン」の多飲がその理由ではないかとされ、健康志向とともに赤ワインが世界的ブームとなって広がっていった。


 日本においても、またしかり。しかし、“赤ワイン健康法”がそのまま日本人に当てはまると考えるのは早計だ。奥田先生が指摘する。

「一時期、『赤ワインのポリフェノールが動脈硬化を防ぐ』と話題になりました。ですが、もともと日本は心臓病の発症率が世界で最も低い国の1つで、フランスより心臓疾患が少ない。それなのに日本人が真似をすると、むしろアルコールによる『発がんリスク』の方が大きくなります。というのも、日本人はそもそも、アルコールに弱いという体質を持っているからです。約半数の人が肝臓でアルコールを分解する酵素の力が弱いのです」

アルコールに弱い遺伝子を持つ人の割合を記した世界地図
 テレビの健康番組の例を挙げるまでもないが、昨今、小手先の知識でお手軽に健康を得たいという風潮がある。

 なかには、欧米を中心とした海外での研究を基にした「エビデンス(科学的根拠)」に基づいて論じたものもある。たしかに医学研究の分野において、欧米諸国には一日の長があるが、そこには日本人に特有の体質という観点が抜け落ちている。

 奥田先生が言葉を継ぐ。 「テレビや雑誌で取り上げられる最新の健康法のなかには、日本人の体質に合わないものも見受けられます。欧米のデータを基に検証された健康法が、日本人にそのまま当てはまると考えてしまうと、かえって健康を損ねてしまうことにもつながりかねない」

体質は「遺伝」と「環境」によって決まる
●アメリカでは「人種差医療」が進んでいる

 日本で生活していると「人種の違い」を意識することはあまりない。しかしながら、「人種のるつぼ」である移民国家のアメリカでは、人種による体質の違いをふまえた医療が進んでいる。それは当地で「人種差医療」と呼ばれている。

「アメリカで病院を受診すると、どういった人種や民族の血を引いているか、などを書くように求められます。人種差別ではないかという意見もあるかもしれませんが、アメリカでは科学的根拠に基づく人種の区別であって、差別ではないと認知されています」(奥田先生)

 たとえば、アメリカで妊娠を望む人、あるいはすでに妊娠している人が受ける「出生前遺伝学的スクリーニング検査」には、こんな問診項目がある。

〈生まれてくる子の両親のどちらかが、ユダヤ系か、フランス系カナダ人ですか。もしそうなら、テイ=サックス病の保因者であるか検査を受けましたか〉
〈生まれてくる子の両親のどちらかが、ラテン系か、アフリカ系黒人ですか。もしそうなら、鎌状赤血球症の保因者であるか検査を受けましたか〉

 そんな〝立ち入った質問〟とも思えるような項目が設けられ、特定の人種に多い遺伝病の早期発見に力を入れているのだ。

 ここで論じる「体質」とは、2つの要素が組み合わされることでできている。

「体質には、遺伝によって決まる部分と、生活習慣や環境の影響を受けて変化する部分があり、実際にはこの両方が複雑に絡み合っています。

 たとえば、日本人が動脈硬化になりにくく、心筋梗塞が少ないのは、善玉コレステロールが遺伝的に多いことに加え、先祖代々が魚を多く摂取する食生活をしてきたおかげだと考えられています。

 同様に、日本人の骨が強いのも遺伝だけでなく大豆製品を多く摂取してきたことが関係しているでしょう」(奥田先生)

同じアジア人でも違う体質
 たとえば日本人は他の民族と比べ、次のような特徴を持っていることがわかっている。

「日本はアジアの国の1つであり、特に欧米の白人とは体質が大きく異なります。白人と比べると、日本人は内臓脂肪がつきやすく、アルコールや牛乳を分解する力が弱い。

 また、アフリカ系の人は白人以上に内臓脂肪がつきにくいため、日本人の対極にあります。ただ、牛乳の分解が苦手な点では日本人と共通しています」(奥田先生)

 遠く離れた欧米やアフリカの人と体質が異なるのは理解できる。だが、同じアジア人の間でも大きな差異がある。奥田先生が続ける。

「日本はアジアといっても島国なので、他の国の人と体質に違いがあります。

 たとえば、日本人は腸内に善玉菌が多く、腸内環境がきれいなのに対し、中国人は善玉菌が少なく、肉食を好むアメリカ人と腸内環境がよく似ています。

 また、中国人はカフェインに強い体質を持っていますが、日本人はカフェインの感受性が強く、苦手な人が多いという傾向があります」

 同じアジア人でも、古くから肉食を好む国民であり、また古来から多様な「茶文化」を発達させてきた中国では、わが国とはまた違った体質の枝を大陸に広げているようだ。

 持って生まれた体質を変えるのは難しい。それだけに、自分の体質を知りつくし、それを利用するくらいの気持ちでつきあうことが肝要だろう。

※女性セブン2019年1月1日号




要はやたらに外国かぶれしないことが慣用なのである。何故昔からの日本食が良いのかと言えば日本人の身体にあっているからなのである。
グローバルと言うことはある面は良いが同時にその民族が持っているものを破壊してしまう。
インターナショナルを喜んでばかりはいられない。