なぜ?参院選、尼崎で投票者数より33票多かった

2019/07/22 12:05
 

 21日に投開票された参院選の開票作業で、兵庫県尼崎市選挙管理委員会が集計した票数が、事前に把握した市内の投票者数より兵庫選挙区で20票、比例代表で13票多くなるトラブルがあった。22日未明に集計をやり直し、投票者数も改めて点検したが、原因は不明。計33票は「持ち帰り・その他」でマイナス計上して帳尻を合わせ、選挙区、比例代表とも票が多いまま22日午前3時半に開票結果を確定させた。
 市選管によると、選挙区の投票者数は17万8907票だったが、実際の票は20票多い17万8927票あった。比例代表も17万8858人の投票者数に対し13票多かった。

 このため22日午前0時すぎから全ての票を計数機などを使って数え直したが、間違いは見つからなかった。投票者数についても、市内の投票所82カ所や不在者投票、期日前投票の結果を点検したが、原因は不明という。市選管の野村泉事務局次長は「格好がつかず申し訳ない」とし、原因を精査するとした。

 また21日に市長選と市議補欠選挙、参院選の「トリプル選」となった三田市でも、市長選の票数が、投票者数よりも1票多かった。全ての票を数え直すなどしたため、確定が予定より約2時間遅れ、参院選の開票作業にも影響した。(大盛周平、高見雄樹)