官房長官 東京新聞の反論に「官邸側の対応に問題ない」


菅官房長官は20日午後の記者会見で、東京新聞が官房長官の記者会見に関して、総理大臣官邸側から「受け入れがたい申し入れがあった」などとする記事を掲載したことについて、「違和感を感じる」としたうえで、官邸側の対応に問題はないという認識を示しました。

菅官房長官の定例の記者会見での東京新聞の特定の記者の質問をめぐって、総理大臣官邸は先に報道室長名で記者クラブに対し、「事実に反する質問が行われたことは遺憾だ」として、「問題意識の共有」を求める要請文書を出しました。

これに対し、東京新聞は20日の朝刊に、官邸側から過去に9回の申し入れがあったとしたうえで、「一部質問には事実の誤りがあったが、多くは受け入れがたい内容だった」としたうえで、表現の自由を制限しているなどと反論する見解を掲載しました。

これについて、菅官房長官は午後の記者会見で「両者の間のいくつかの重要なやり取りが掲載されていないなど、個人的には違和感を覚えるところがあるが、コメントは控えたい」と述べたうえで、官邸側の対応に問題はないという認識を示しました。

また、菅官房長官は、記者団が「東京新聞が『国民の代表として会見に臨んでいる』と主張したのに対し、官邸側は『国民の代表とは選挙で選ばれた国会議員』と応じた」などとした記事の確認を求めたのに対し「そのとおりだ」と述べ、そうしたやり取りがあったことを認めました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190220/k10011821711000.html