米当局、トランス脂肪酸の食品への使用禁止

2013.11.08 

 

米食品医薬品局(FDA)は7日、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の成分は「一般的に安全とはみなされなくなった」との仮判断を示した。これが公式見解になれば、加工食品への使用は禁止される

http://www.cnn.co.jp/video/11876.html

トランス脂肪酸の安全性否定 食品への使用禁止も 米当局

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は7日、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の成分は「一般的に安全とはみなされなくなった」との仮判断を示した。これが公式見解になれば、加工食品への使用は禁止される。

FDAは暫定的な結論として、トランス脂肪酸の主成分である「部分水素化油脂」は安全ではないという認識が一般的になったと判断。パブリックコメント期間を設けて食品業界などの意見を募ったうえで最終結論を出すとした。

期間中に寄せられた意見や情報を検討した上で、これが公式見解となった場合、部分水素化油脂は、食品への利用を原則禁止する添加物に分類される。

FDAのハンバーグ局長は今回の措置について、「トランス脂肪酸の潜在的危険からより多くの米国人を守るための重要な1歩」と位置付ける。FDA当局者も「健康への影響を考えると、できるだけ迅速に対応したい」と表明した。

冷凍ピザやマーガリン、コーヒー用クリームなどに含まれるトランス脂肪酸は、心疾患のリスク増大との関連が指摘されている。主成分の部分水素化油脂は、マーガリンやショートニングなどの固形油脂を製造するために液状の油脂に水素を添加して人工的につくられる。

なお、一部の食肉や乳製品に天然に含まれるトランス脂肪酸は今回の規制対象には含まれない。

米国では加工食品からトランス脂肪酸を締め出す動きが進んでおり、例えばファストフード大手マクドナルドのウェブサイトには、揚げ油にトランス脂肪酸は使われていないと明記している。

米食品業界団体によると、メーカー各社の自主的な取り組みで、食品に使われるトランス脂肪酸は2005年以来、73%以上減ったという。

FDAによると、米国の消費者が1日に摂取するトランス脂肪酸の量は、2003年の4.6グラムから、2012年には約1グラムに減った。しかし「現在の摂取量であっても、健康上の重大な不安が残る」(ハンバーグFDA局長)。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させることが分かっており、摂取しても安全という基準は存在しないと同局長は強調した。

米心臓協会や医学界などもFDAの方針を歓迎し、「トランス脂肪酸を含む食品を食べると心疾患のリスク要因である悪玉コレステロールが増えることは、科学的に実証されている」とコメントしている。

世界保健機関(WHO)も世界で供給される食品からトランス脂肪酸をなくすよう呼びかけている。過去20年でトランス脂肪酸の規制に乗り出した米国やブラジル、デンマーク、韓国などの各国では、効果が実証されているという。

米疾病対策センターの試算によると、人工的に精製されたトランス脂肪酸を含む食品を避ければ、年間1万~2万人の心臓発作が予防でき、冠動脈性心疾患による死者は3000~7000人減少する。


http://www.cnn.co.jp/usa/35039621.html

米で「トランス脂肪酸」禁止 削減対策進む国内

米食品医薬品局(FDA)は今月、トランス脂肪酸の原因となる油脂の使用を3年後に原則禁止することを決めた。大量に摂取すると心臓疾患などのリスクを高めるとされるトランス脂肪酸の削減が目的だ。トランス脂肪酸をめぐっては、世界保健機関(WHO)が10年以上前に減らすよう勧告しており、日本の食品メーカーでも削減対策が進んでいる。(平沢裕子)

 ◆摂取少ない日本

 トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質の一種。植物油を加工して作るマーガリンやショートニング、それらを使ったパンやクッキー、スナック菓子、揚げ物などに多く含まれる。大量に摂取すると心筋梗塞など心血管疾患のリスクを高めるとされる。

 2000年から02年の米国人1人当たりの1日摂取量は5.6グラム、総エネルギーの2.2%に上り、WHOは03年、1日当たりの摂取量を総エネルギーの1%未満に抑えるよう勧告した。

 FDAは06年から加工食品のトランス脂肪酸の含有量表示を義務付けるなどの対策に乗り出し、消費量は03年から12年の間に約78%減少した。今回の決定はさらに削減を進めるためで、FDAは「冠動脈疾患を減らし、致命的な心臓病を年数千件減らせる」としている。

海外でトランス脂肪酸の摂取削減に向けた動きが広がる中、日本では食品安全委員会が平成18年度に国内で流通する食品中の含有量調査や1人当たりの摂取量調査を実施。その結果、日本人の摂取量は1日平均0.7グラムで、総エネルギーの約0.3%とWHOの目標を大きく下回っていた。このため、食安委は「通常の食生活では健康への影響は小さい」としている。

 また、消費者庁は21年からトランス脂肪酸の摂取量や健康影響に関する情報収集を実施。23年に食品メーカーなどに対し、トランス脂肪酸に関する情報を自主的に開示するよう要請した。

 ◆限りなくゼロに

 こうした動きを受け、国内企業は低減化に向けた対応を進めている。

 山崎製パン(東京都千代田区)は、約10年前から製品中のトランス脂肪酸の低減対策を実施。商品によって違いはあるが、5分の1から20分の1に削減した。同社広報・IR室は「製油メーカーなどの協力を得て削減してきた。問題となる量が含まれた商品はないが、他の商品に比べて高めのものはおいしさとのバランスをみながらさらに減らしていく」とする。

 セブン&アイ・ホールディングス(千代田区)も17年からパンや弁当などオリジナル商品の削減に努めてきた。広報センターは「健康への関心が高まり栄養的なことを気にする人が増えている。トランス脂肪酸は乳製品などにも含まれるのでゼロにはできないが、限りなくゼロに近づけていきたい」とする。

ただ、農林水産省の調査では、トランス脂肪酸を減らした食品の中には、飽和脂肪酸が増えたものがあった。飽和脂肪酸はバターや脂身の多いバラ肉などに多く含まれ、こちらも取り過ぎると動脈硬化のリスクが高まることが指摘されている。

 食安委は「トランス脂肪酸だけを心配するのでなく、脂質全体の摂取量に配慮し、バランスのよい食事を心掛けてほしい」と呼びかけている。

植物油の加工・精製で発生

 トランス脂肪酸には、牛肉や乳製品などの食品に含まれているものと、大豆やなたねなどの植物油を加工・精製する工程でできるものがある。

 油脂の加工・精製は、液体の植物油をマーガリンのような固形にしたり、植物由来の臭みなどを取り除いたりするために行われる。これらの油を使ったパンやドーナツなどの揚げ物などにも含まれる。

 低減のためには、植物油を固形にするときの方法を変える他、揚げ物を作る際、トランス脂肪酸ができにくい油を使うといった方法がある。

 また、遺伝子組み換え技術でトランス脂肪酸ができにくい大豆が開発されており、海外ではこの大豆を使った油脂の製造が広く行われている。


http://www.sankei.com/life/news/150629/lif1506290017-n1.html
 

チョコレートにもトランス脂肪酸が?植物油脂とは?

数年前からトランス脂肪酸が体に悪いということで注目されています。
ですが、具体的にトランス脂肪酸がどういったもので、
どんな食品に多く含まれているのかということは知られていません。

今回は、トランス脂肪酸がどういったものでどんな悪影響があるのか、
またどんな食品に含まれているのかということについてご紹介していきます。

トランス脂肪酸は植物油脂とも言われますが、
一体どういうものなのでしょうか?
そもそも脂肪酸といわれるものは、脂肪を構成する要素です。

脂肪酸には血中コレステロール値を上げてしまう飽和脂肪酸と、
血中コレステロール値を下げる不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸は、肉や乳製品に含まれていて、
一方不飽和脂肪酸は青魚やオリーブオイルなどに含まれています。

トランス脂肪酸は飽和脂肪酸に分類されます。
基本的にトランス脂肪酸は、
肉類や乳製品に含まれる天然のトランス脂肪酸と
油脂の加工において出来るトランス脂肪酸があります。

油脂の加工と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、
油脂の加工で出来るのがショートニングやマーガリンです。
つまり液体の油を固体に加工するとトランス脂肪酸が出来てしまうのです。

トランス脂肪酸は、数年前から「体に悪い」ということで
取り上げられる機会が多かったですが、どうして悪いとされているのでしょうか?

まずは先述の通り、トランス脂肪酸は
血中コレステロールをあげる飽和脂肪酸に含まれるので、
トランス脂肪酸の摂りすぎは血中コレステロール値を上げてしまいます。

血液中の善玉コレステロールを減らして、
悪玉コレステロールを増やしてしまうために、
心臓の病気などを引き起こす可能性が高まります。

また、トランス脂肪酸は体の酸化を促進させるとも言われています。
酸化を促進させるということは、
体の中で活性酸素がたくさんできてしまうということ。

活性酸素が過剰になってしまうと、
体の老化だけではなくがんや動脈硬化といった病気を
引き起こす原因にもなってしまうために体に悪いものだと言われているのです。

アメリカでは、トランス脂肪酸が規制されており
トランス脂肪酸を使うと犯罪者になってしまうほどなのです。
もちろんアメリカに留まらず、
ヨーロッパなどでもトランス脂肪酸の規制が行われるほど、
トランス脂肪酸は体に悪影響なものなのです。

 

 

冬になると食べたくなるチョコレート
コンビニ、スーパーなど様々なチョコレートを食べることが出来ますが、
実はチョコレートには注意が必要なのです。

というのも、本来のチョコレートというのは
カカオバターという高価なものを使用しますが、
一般的に安価で売られているチョコレートには
高価なカカオバターは使用されておらず、
植物油脂つまりトランス脂肪酸が使われているのです。

植物油脂と聞くとあまり抵抗がないかもしれませんが、
植物油脂はトランス脂肪酸のこと。
つまり、市販のチョコレートには
トランス脂肪酸がたっぷりと含まれているのです。

もちろん、過剰に食べ過ぎなければ問題ない程度かもしれませんが、
食べ過ぎてしまえば体に悪影響を起こしかねないのです。
https://twitter.com/5656taro_/status/671602316378685440

 

市販のチョコレートのほとんどには、
トランス脂肪酸が使われているとご紹介しましたが、
それ以外にも私たちの生活には身近なところでトランス脂肪酸が使われています。

では、どんなものに含まれているのでしょうか?

マーガリン
「子供にマーガリンは食べさせるな!」と言われるほど、
マーガリンには多くのトランス脂肪酸が含まれています。
その含有量はマーガリンに対して10〜14%と言われています。
バターより安価で手に入りますが、確かに使い過ぎは考えものですね。

ショートニング
ショートニング自体を自宅で使うということは少ないと思いますが、
ショートニングこそ私たちの生活に身近なもの。
市販の食パンやクッキーなどのお菓子、ケーキなどには良く使われているのです。

カップ麺
カップ麺の成分表示を見ればすぐにわかると思いますが、
植物油脂が含まれます。
カップ麺は確かにおいしいかもしれませんが、
食べ過ぎるとどうしてもトランス脂肪酸の摂りすぎになってしまうので注意が必要です。

ファーストフードやファミレスの揚げ物
ファーストフードやファミレスで食べる、揚げ物。
ポテトやからあげなどがありますが、
ファーストフードやファミレスで使用される揚げ油は何度も繰り返されています。
実は油を繰り返し使うことで
どんどんとトランス脂肪酸の量が増えてしまうため、
ファーストフードやファミレスの揚げ物には
多くのトランス脂肪酸が含まれているのです。

 

トランス脂肪酸は、
摂りすぎることで体に悪影響を与えてしまうものです。
マーガリンやショートニングに代表されることが多いので、
「マーガリンなんて普段使わない」という人は
安心していることもありますが、
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングだけではないです。

手軽に食べることが出来る市販のチョコレートをはじめ、
市販のお菓子やカップ麺、揚げ物などには
トランス脂肪酸が多く含まれているのです。

そのため、そういったものばかりを口にしていると
あっという間にトランス脂肪酸過剰になってしまうため、
市販品を購入する時には成分表示に注意してみてくださいね。


探せば必ずあります。
トランス脂肪酸0gのチョコレート。
この他にもきっと体に優しい食品はたくさんあります。
次の買い物の際はこういうところに注目してみてください。

http://be-body.info/chocolate-transfat-vegetableoilandfat

トランス脂肪酸 マーガリンなどの一日の摂取量の基準は?日本で禁止されない理由

 

WHO国際機構では、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満でという勧告をしています。
アメリカの平均摂取量は2.6%ということでWHOが決めた値の倍以上の高い数値を摂取しています。日本人の摂取量はどうでしょう。平均摂取量は0.3%と少なく通常の食生活では健康への影響は少ないです。しかし、あくまでこれは平均値ということなので日頃からトランス脂肪酸を多く含む食品ばかりを好んで食べたりは避けたほうがいいです。

パンにマーガリン、セブンイレブン等のコンビニのスイーツ、ポップコーンなど世の中の手軽に食べれておいしい物ほとんどがトランス脂肪酸を含んでるような気がしますーー;


http://arekore31.com/1159.html