河北新報 2月21日(月)6時13分配信

 仙台市内の牛タン専門店がオーストラリアの天候異変に悲鳴を上げている。同国を襲った1月の豪雨と今月上旬のサイクロンで輸入量が減り、仕入れ値は昨年秋に比べて4割も急騰している。大半の専門店は価格転嫁せずに踏ん張っているが、先行きを見通せない状況に「このままでは値上げするか、お客さんに出す量を減らすしかない」との声も上がる。

 「今月になって仕入れ値がぐんと上がった」と強調するのは青葉区で専門店「山梨」を営む山梨善郎さん(64)。いまだに上昇は続き、「短期間でこんなに高くなった記憶はない。天井知らずだ」と言う。
 オーストラリア産に連動して米国産の価格も上がってきたといい、「味を守るには他の国の輸入物に頼れず、値上げもできない。今は耐えるしかない」と嘆く。
 業界団体の仙台牛たん振興会によると、オーストラリア産の仕入れ値は今月発注分で1キロ当たり約1550円。相場が安定していた昨秋の約1100円から一気に跳ね上がった。
 振興会の説明では、1月の豪雨で餌となる牧草が被害を受けたため牛の肥育が遅れ、供給が追い付かなくなった。追い打ちを掛けたのがサイクロン。交通網が寸断され、牛を食肉処理場に運べなくなったという。
 牛タンの輸入は2003年に牛海綿状脳症(BSE)の発生で米国産がストップした。以来、仙台市内の店舗の多くがオーストラリア産に切り替えているだけに、影響は深刻だ。
 複数店舗を展開したり、インターネット販売に積極的だったりする大手はまだ在庫を抱えているが、今後に対する警戒感は強まる一方。青葉区の老舗「旨味(うまみ)太助」は「高騰が長引けば次回の仕入れ値が上がってしまう」と懸念する。
 「オーストラリア産はしばらく高値安定が続くのではないか」と仙台市内の食品卸売会社。市内中心部のある専門店は「牛タンは仙台のシンボル。観光客や地元の人には、気軽な値段で楽しんでもらいたい」と仕入れの値下がりを切に願っている。
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ハザール人達の気象捜査によってオーストラリアは、豪雨の後にサイクロンが襲うと言うとんでもない未曽有の危機に遭遇させられた。その結果、牛タンの値上がりに影響するとは、なんとも皮肉な結果である(苦笑)