[東京 7日 ロイター] 財務省が7日発表した9月外貨準備状況は、政府・日銀 が9月に為替介入で得た多額のドル資金を即座に米国債購入に充てていたことを示唆する内容となった。

 同時に米連邦準備理事会(FRB)の統計からも、同様の可能性が推測される。わずか2週間で多額のドルを売却して米債を購入したなら、米国債市場での金利低下を通じてドル相場を押し下げる方向で働いた可能性がある。運用の詳細は明らかにされていないが、円高回避の介入を実施しながら、一方 で介入資金の運用でドル相場を押し下げる方向の行動があったのであれば、疑問だとの声も招いている。 


 9月末の外貨準備状況は円売り/ドル買い介入などにより過去最大規模に増加した。政府・日銀 は9月15日に6年半ぶりの介入に踏み切ったが、財務省によると9月28日までの介入額は2兆1249億円。これにユーロ建て資産のドル換算額の増価なども加わった。


 中でも、外国証券残高は8月末に比べて379億ドル近く増加し、外貨準備増加のほとんどを占めた。1ドル85円で換算すれば約3兆2215億円程度となる。他方で、外国通貨預金は11億ドル減少した。このため、介入額のほぼ全てが外国証券に回った可能性もありそうだ。


 運用対象の詳細は明らかにされていないが、過去の例からみて、外国証券の大半は米国債と見られ、財務省筋は「基本的に運用はドル債が中心 だ」と述べている。野村総研・金融市場研究室の主席研究員の井上哲也氏は「2週間弱で379億ドルもの規模で米国債を購入したとすると、1国の中央銀行が 購入する額としてはかなり大きい規模」と指摘。


 東短リサーチ・チーフエコノミストの加藤出氏も、同様に米連邦準備理事会(FRB)が毎週発表している資料で、海外当局のFRBに対する 預金残高やレポでの資金運用残高の増加額が小幅だったことからみて、日本政府が介入で得たドルの大部分を民間銀行預金に置いたか、米国債の購入に充てた可 能性が高いと指摘している。


 こうした介入資金による大規模な米債購入があったなら、米債市場での金利低下方向に働きやすいとの指摘が浮上。野村総研の井上氏は「短期 的には日米金利差を縮小することで為替介入の効果を減殺する可能性もある」とみている。市場全体のドル売りの流れはもちろん大きいが、さらなるドルの押し 下げの一因として働いたことは否定できないというわけだ。


 2003─04年にかけて日本政府が実施した為替介入に比べ、今回は預金から外国証券購入までの期間が短い。米金利低下を招きドル安の流 れを加速させるような方向での政府のドル運用姿勢に対し、井上氏は「少しでも円高回避に寄与するためには、介入で得たドル資金を放出して米債を購入するよ りも、そのままFRBのドル預金に置いておくべきだった」と指摘。加藤氏は「憶測の範囲を超えるものではないが、市場介入に対する反発が米政権内から生じ ることを警戒して、日本政府は懐柔策として米国債の購入を9月中に積極的に行ったのかもしれない」とみている。


9月外貨準備高、過去最高 財務省


93兆円 市場介入でドル資産増

 財務省が7日発表した9月末の外貨準備高は、前月比394億4600万ドル増の1兆1095億9100万ドル(約93兆円)で、昨年11月末に記 録した1兆737億1200万ドルを上回り、過去最高となった。4か月連続の増加で、増加額は現行の統計方式になった2000年4月以降、過去5番目の水 準だ。

 政府・日本銀行が9月に6年半ぶりに行った円売り・ドル買いの市場介入により、ドル建て資産が大幅に増えた。ドル安・ユーロ高で、保有するユーロ建て資産のドル換算額が増えたことも寄与した。

(2010年10月7日 読売新聞)

(引用終わり)
以前にも書いたが、白川くんはFRBの日本支店の支店長である。当然ながらFRBの喜ぶように動く。だから単独介入して2兆円を投入して、そのまま回収したドルで米国債を買ったのである。最初からそれが目的での為替操作であり、日銀がカッコよく介入したなどありえない。介入した時点でも「回収したドルで、米国債買わないでね」とお願いした筈だが、(笑)やはり買っていたと言うことが判明したようなものだ。クズドルに2兆円プレゼントした訳である。これでも、管対米追従政権の馬鹿さ加減が分からない人がいたらてを挙げて欲しい。そして、
民主党代表選、参議院選挙が不正であり、米国ににらみが利き、中国と太いパイプをもつ小沢さんに対してネガティブキャンペーンをテレビ、雑誌、新聞などマスゴミを総動員して、シナリオ地検、30歳平均なにもわからない検察審査会を使って強制起訴してさらにネガティブキャンペーンを続け、離党に追いこもうと必死である管政権退陣、総辞職を願う。こんな内閣などいらない。
また、だからといって、自民党、公明党には政権を担当させない。それこそ思う壺である。これから、旧勢力復権に向けて、さらなる悪だくみがなされると思うが、良く目を開けていかなければならない。