ムンバイでのテロ
Associated Press

2008年のムンバイでのテロ攻撃。欧米当局が捜査中のテロ計画のモデルとみられている


 欧州の警察当局は、欧州に潜伏しているとみられ、都市中心部で銃の乱射を画策している可能性のあるテロ組織とみられる一団を追っている。欧州の情報当局者が明らかにした。

 当局者によると、この捜査は米当局の情報活動に基づいており、「モーリタニ」として知られる北アフリカ出身とみられる年齢不詳の男性に焦点を当てている。

 米欧の当局者によると、特定の行動を起こすには捜査対象の範囲があまりに広いが、信頼に足る情報は、このグループが英国やフランス、ドイツに存在する単数、もしくは複数の保護されていない目標を攻撃する準備を進めている可能性がある、と示唆している。

 米中央情報局(CIA)のパネッタ長官はイスラマバードで29日、パキスタン当局者とテロ問題を協議した。長官らは、欧州でのテロ計画などを話し合ったという。

 パキスタン部族地域の複数の工作員が、イランとトルコに密入国した後、欧州に抜けたと米当局者は確信している、と捜査に詳しいある関係者は明らかにした。その上で、公共交通機関が目標に含まれる可能性がある、と付け加えた。

 米欧の当局者は、テロ計画に関する細切れの情報をつなぎ合わせているが、詳細はまだ明らかになっていない。この計画は、武装勢力の攻撃で160人以上の犠牲者が出た2008年のムンバイの事件を模倣したものとみられている。

 米欧の当局者は、パキスタンのアルカイダ系組織が関与している交信を傍受し始めた8月以降、この計画を捜査している。米当局者によると、もう1つの重要な情報源は、7月にアフガニスタンで拘束されたアフガン系ドイツ人、アーメド・シディキ氏だ。

  CIAは計画を阻止するため、パキスタン部族地域に対する無人偵察機による攻撃を強化した。米シンクタンク、ニューアメリカ財団によると、9月は月間ベースで過去6年間で最多の20回以上の攻撃を実施している。

 ある米国の当局者は「われわれは引き続き、テロを警戒している。引き下がることはない」と述べた。

 また、ある欧州の当局者は「捜査は継続中であるため、コメントは行わない。公にならない方が都合が良かった」と語った。

 クリントン米国務長官は29日、テロ計画についての質問に対し、情報活動の報告について発言すれば、捜査に混乱をきたすことになる、とした一方、「何度も言っているように、アルカイダ、および関連組織のテロリストは、欧米双方の目標の攻撃を望んでいる」と述べた。

 長官は、米国はテロ計画を阻止するため、欧州の同盟国と緊密に連携している、と述べた。

 関係筋によると、英国ではキャメロン首相が数週間前にテロ計画を知らされている。

 テロ攻撃の詳細は明らかになっていないが、ある情報当局者によると、欧州の当局者は新たな手がかりを得るため、イスラム過激派に対する捜査を強化している。

 欧州の当局者は都市中心部で群集が標的になることを危惧している。米国の運輸関連テロ専門家によると、テロリストは公共交通機関では爆弾よりも銃器を用いた攻撃を好む。混雑した車両で犠牲者数を最大にすることが可能だからだという。

 捜査の焦点の1つはグループのメンバーが話す言葉を特定することだ。当局者によると、アラビア語のほか、フランス語とスペイン語が含まれる可能性がある。

 情報当局者はグループのメンバーの身元について信頼に足る情報を得ていないが、メンバーの国籍は複数とみられている。

 また、グループのメンバーがどこで訓練を受けたのかも明らかではない。

 この当局者は「われわれは干草の山から一本の針を探している」とし、テロ計画の情報が限定的であるため、あらゆることに備えねばならない、と付け加えた。

(9月30日 WSJ)

こういう記事が書かれると言うことは、すでにテロの準備が終わっていつでもGOサインが出せると言うことである。アメリカがテロに備えた演習を行っている時に、911は起きた。イギリスの爆弾テロもやはりテロに備えた演習の時に起きている。しかも双方とも演習をやっているのもかかわらず、対応が絶対に不思議なのだが、説明がつかないのだが、後手後手に回っている。あの酷い水爆を使った911の犯行は、中東へとアメリカに大きく舵を取らせた。だが、しかし今度は同じような状況が起きれば、アメリカ人は馬鹿ではない。このテロは戦争を起こして儲ける為の奴らの仕業であるとはっきり認識しているであろう。そして義勇軍にも加わらないし、まして志願兵もいないであろう。戦争に行くこと自体がおかしいと冷静に判断する人達が増えてきているし、911はアメリカ政府の内部犯行であるという意識がアメリカ国民の間で高まってきている。いくらマスコミが煽ろうが、もうその手は桑名の焼きはまぐりと言う訳である。