米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)と同社を監督する複数の政府機関は、政府が保有する同社の過半数株式の放出につながる計画で合意した。状況に詳しい関係筋が明らかにした。

 

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Bloomberg

 

 関係筋によると、この計画は、財務省が保有する約490億ドル(約4兆0850億円)相当のAIG優先株を同社の普通株に転換し、発行済み株式の政府保有分を現在の79.8%から92%に引き上げる条件を含む。

 

 優先株の普通株への転換は、AIGが一定の条件を満たせば2011年の早い段階で実施されるとみられる。政府はその後、時間をかけて段階的に株式を売却する見通し。

 

 AIGの取締役会と政府関係者は29日に行われた協議で、政府保有株の放出の条件を詰めた。30日午前中に予定されている正式発表で、詳細を明らかにす る見通し。この計画は財務省、連邦準備理事会(FRB)、AIG取締役会に加え、政府の持ち分を監督する管理人の承認が必要となる。

(9月30日 WSJ)

いよいよ公的資金を吸い上げたAIGの処理が始まる。色々とシナリオを考えた末の結論なのであるが、時間をかけて段階的にという部分が非常に曲者である。もし、それを知りえる立場にある者が情報をリークしたらということを充分に考えておかないといけない。いずれにしろ、しっかりと注目しておかないといけなk案件であろう。