菅直人首相が訪米で日本を留守にするのを待っていたかのように、民主党代表選で首相とたもとを分かった鳩山由紀夫前首相、小沢一郎元幹事長、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長の3氏が22日夜、国会近くの日本料理店で会食した。首相は副大臣人事などで挙党態勢を演出したが、大阪地検特捜部検事による 証拠品改竄(かいざん)事件が、検察審査会の2回目の議決を控える小沢氏の「今後」に有利に働く可能性があるという観測も出始めた。3人は、どう動こうと しているのか。(坂井広志)

 「聞くだけ野暮でしょ、楽しい話」。会合を終えて日本料理店を出てきた鳩山氏は上機嫌だった。輿石氏も「表情をみれば分かるでしょう」と3人の意気投合ぶりを強調した。

 会食は菅首相への批判で盛り上がったようだ。小沢氏は副大臣人事を受けるように小沢グループの議員たちに指示したことを明かしたが、自身については「一兵卒でがんばる」と菅政権との距離を強調した。

 3人はポスト拒否でも足並みを揃えた。小沢氏は首相から打診された党代表代行就任を「体力的にも消耗したので勘弁してほしい」と断り、輿石氏も代表代行を、鳩山氏は党最高顧問の要請に応じなかった。

 体力を消耗していたはずの小沢氏だったが、趣味の釣りでしばしば訪れている東京・八丈島からの帰京が21日に目撃され、23日には群馬県高崎市で開かれる三宅雪子衆院議員のパーティー出席を予定するなど、むしろ動きは活発だ。

 3人の会合は、以前も政局の節目となった。7月の参院選大敗後に首相が小沢氏との会談を希望したが、実現していなかった7月22日夜。3人は会合を開き、その後の小沢氏代表選出馬への道筋がついた。

 「はい、どうも、行ってまいります」。9月22日、菅首相は笑顔でそう語ると、国連総会出席のため米ニューヨークに向け出発した。初訪米となる首相は23日午後にオバマ大統領と会談し、24日午後には国連総会で一般討論演説を行う。

 3人は、帰国後の首相を揺さぶろうとしているのか。この日の「作戦会議」の内容が注目されそうだ。

(9月22日 産経新聞)

充分な準備をして米国CIAによって樹立された管政権を倒して欲しい。このままだと日本が駄目になる。