関係筋が21日明らかにしたところによると、米生命保険会社プルデンシャル・ファイナンシャルは、政府管理下に置かれている同業のアメリカン・インターナ ショナル・グループ(AIG)の日本の生保子会社AIGスター生命とAIGエジソン生命の2社を40億~50億ドル(3400億~4260億円)で買収す ることで合意に近づいている。

 AIGはこの売却益を数十億ドルの公的資金の返済に充てることになる。アナリストらは以前からプルデンシャルが2社の売却先として理にかなっているとみていた。

 プルデンシャルの日本での業務は活発で、同社は日本での事業拡大に関心があることを公にしていた。同社は英国の保険会社プルーデンシャルとは関係がない。

 関係筋によれば、この交渉は数日中にも合意される見込みだが、状況は流動的であり、土壇場でまとまらないことも考えられるという。

 AIGとプルデンシャルの交渉は1年前に始まったが、米政府から注入された公的資金を返済しようと努めるAIGが2社を対象から外したことで中断した。 AIGとしては、事業が改善し、金融市場もより良い形になれば、売却価格も高くなるとの期待で、両社の安定化を図ろうとしたためだ。交渉は今年夏に再開さ れた。

(9月22日 ウォールストリートジャーナル)

AIGは、公的資金をたっぷり入れられて生き延びたグループに入り、リーマン・ブラザースは、公的資金の援助を受けられず、沈んだ。
そして、今回の買収劇であるが、通常で行けば、合意であるが、状況は流動的であるとのことである。恐らく株式か何かの絡みなのであろうが、そういう儲け話ができなくなった時点でまとまらないということであろう。AIGがひっくり返った時に、公的資金注入と言う税金泥棒的な手口を使われることは容易に想像できたし、リーマンも公的資金が注入されると思っていたが、結果は意外にも、リーマンには注入されなかった。
公的資金注入されて、旨みを吸いつくした後であるので、買収話に応じる結果となっているだけのことであろうが、まだ旨みがある場合には、交渉決裂と言う結果になる。どこまでも貪欲な奴らだと思う。