ロシア政府は、今月23日から導入する予定だった自動車の新たな登録規制を見送る方針を決めた。この規制は事実上、日本車禁輸を意味しており、日本の中古車ビジネスの盛んな極東部などで導入反対の意見が相次いでいた。

 ロシア政府は昨年9月、「17けたの車両識別番号(VINコード)がある車しか国内で車両登録できない」という規制を施行すると発表、今月23日から適用される計画だった。VINコードは欧米の車にある一方、日本車にはない。このため日本車に的を絞り、国内市場から締め出す狙いとみられていた。

 インタファクス通信によると、ロシア政府は2日の幹部会でこの規則の適用を撤回した。シベリアや極東で「中古車輸入が住民の収入のかなりの部分を占めており、社会の緊張が高まる危険性がある」ことが理由だとしている。

 とりわけ、ウラジオストクでは街を走る車のほとんどが日本の中古車。日本車なしでは「警察も出動できない」(地元政府高官)ほどで、当初案のままの規制導入に懐疑的な見方が広がっていた。

 禁輸という事態は避けられたとはいえ、日本車に対する風当たりは依然として厳しい。昨年1月、ロシアが輸入関税を2倍以上に引き上げたため、日本の中古車の輸入台数は激減している。プーチン首相は8月下旬、輸入車の関税についてさらに段階的に引き上げる方針を表明した。

(9月5日 産経新聞)


プーチンさん?いがみ合っている場合じゃないんじゃないでか?(笑)あんたも了見の狭いお方ですね。あれほど、猛暑にやられているのに、まだ分からないですか?