[ニューヨーク 31日 ロイター] JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価 , 企業情報 , レポート )は、米金融規制改革によって成立した新たな規制の順守に向けて、自己勘定商品(コモディティー)取引デスクのトレーダーに同部門を閉鎖する意向を伝えた。関係筋が明らかにした。

 他の自己勘定取引デスクも徐々に閉鎖する計画という。


 米銀行業界では、包括的な金融規制改革法に銀行の自己勘定取引を制限するボルカー・ルールが盛り込まれたことを受け、トレーディング業務を見直す動きが広がっている。


 ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N: 株価 , 企業情報 , レポート )は自己勘定による株式トレーディング部門をヘッジファンドに転換する案を検討している。


 各行には新規制の順守まで時間的余裕はあるが、トレーダーがヘッジファンドに移籍する前に早期に対応策を見極めたいとの向きが多い。


 前出の関係筋によると、JPモルガンの自己勘定商品取引部門のトレーダーは20人未満で、1人は米国、残りは英国を拠点にしている。英国のトレーダーは前週、同国の法律に従って、職を失う可能性があるとの通知を受けたという。


 このニュースを最初に報じたブルームバーグによると、トレーダーには社内の別のポジションに応募する機会が与えられる。


 JPモルガンはコメントを拒否した。

(9月1日 ロイター)

米ゴールドマン、自己勘定取引部門を分社化 CNBC

[シャーロット(米ノースカロライナ州) 4日 ロイター] 米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価 , 企業情報 , レポート )は、銀行による自己勘定取引の制限を規定するボルカー・ルールに沿うよう、自己勘定取引部門を今月中にも分社化することを計画している。CNBCが4日、報じた。

 7月に金融規制改革法が成立して以来、ゴールドマンの自己勘定取引部門の分社化は、同社による同法順守に向けた初めての動きとなる。


 ロックデール証券のアナリスト、ディック・ボブ氏は、自己勘定取引部門を分社化することで、収益を損なうことなくボルカー・ルールの抵触を回避することができる。このため、これは非常にポジティブな動きだ」と述べた。


 ゴールドマンのスポークスマンからコメントは得られていない。

(8月5日 ロイター)


自己勘定取引とは読んで字のごとく、証券会社が、証券会社の自己資金で取引を行うことである。安い株を自己資金で買って値を吊り上げて、それから顧客の金を使って買いまくり、ころ合いを見て投資分を顧客よりも先に利益化して、その後顧客の分を後から利益化するということが、ボルカー・ルールで出来なくなったので、ゴールドマンは、いち早く分社化、ヘッジファンドにしようかと検討している。ボルカー・ルールの抜け道である。ヘッジファンドになったら余計に監視がしづらくなるのである


ルールと言っても何故こんなに甘いのか?厳正に運用したら、物凄い金額のお金がこの世から消えてしまうことになるからである。ひょっとすると、巷で騒いでいる9月二番底は、実は、このボルカー・ルールを逆手に取った金融お家騒動なのかも知れない。ゴールドマンはいち早く対応、非難させて、他の会社がまじめにやったら巨額の資金が消えてしまい、ドボンしたとか何とかの筋書きなのかもしれない。


こわっ!