9月1日告示の民主党代表選を前に、菅直人首相と鳩山由紀夫前首相は30日夜、首相公邸で会談した。小沢一郎前幹事長の出馬回避に向け、首相と鳩山両氏に 小沢氏も含めた「トロイカ」に輿石東参院議員会長を加えた体制を重視して、政権を運営していくことで一致した。小沢氏は首相との会談に応じる見通しで、出 馬の方針撤回、対決回避の可能性が出てきた。

 同日夜の会談を受け、鳩山氏は小沢氏サイドに首相と会うよう要請。小沢氏周辺は、鳩山、輿石両氏も加えた4氏が31日に会談する方向となったことを明らかにした。「挙党態勢」の確立を求める小沢氏は、首相の意向を直接確認した上で、出馬の是非を最終判断するとみられる。
 30日の首相と鳩山氏の会談は午後8時から約1時間行われた。この中で鳩山氏は、野党時代に小沢、輿石両氏も含めた4氏で党運営に当たった「トロイカ体制の原点に立ち戻ることが重要だ」と、トロイカ復活を求めた。首相も「基本的な考え方に異存はない」と同意した。
 終了後、鳩山氏は記者団に、小沢氏の代表選出馬に関し「あすの(首相と小沢氏の)会談内容で決められる」と語った。首相は、記者団に「トロイカ」体制下での小沢氏の役職に関し「ポストとかは一切話していない」と強調。枝野幸男幹事長や仙谷由人官房長官を代える可能性については「具体的なことは話していな い」と述べた。
 これに関連し、小沢氏の側近議員の一人は「不出馬もあるかもしれない」と、出馬見送りの可能性に言及。別の側近は、仙谷、枝野両氏が交代するとの見通しを示した。仙谷氏は、対決回避の可能性について「未知数の部分が相当ある」と記者団に語った。

(8月31日 時事通信)

党内の駆け引きに見えるが、世界を支配する二大勢力の戦いが裏では着々と行われている。その動きを如実に反映しているのが、今回の代表選であると思う。仙石、枝野、前原、玄葉の処遇はいかなるか?
しかし、この顛末を見ていると、さながら戦国時代に見えてしまうのは私だけであろうか?