◆「呪縛」のようなものから解き放たれて | 児玉千恵子アーカイヴ

児玉千恵子アーカイヴ

わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
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 「マイ・カラー」「マイ・スタイリング」が好まれる傾向のご時世では、色が片よると、売り逃しにつながっている可能性もあろう!
 企画担当者やMD、バイヤーや売り場を守るFA(フィッティングアドバイザー・スタイリスト・コーディネーター)は、トレンディ「カラー・素材」といったある種の「呪縛」のようなものから解き放たれてみよう。
 例えば、著名な某メンズブランドが、「クールビズ」効果を差し引いても、昨対20%以上の快進撃を続けているその理由は、「色やシルエット」に惑わされていない
スタイリングフィッター講座  メンズショップに、あえて女性客が興味を抱くようなグッズを展開し、構成比を入念に絞り込むことを、営業マンと店長たちが実践していることも勝因のひとつ…。
 つまり、企業本部から発信する「新企画品」を確保しつつ、土地の民度に合わせた「顔」が見えるお客さま用に、「定番品」を絶やさないこと、トレンディ商品やカジュアルで、とんがったデザインのアイテムであっても、サイズ展開の幅を持たせる…などと、独自のMD構築がつながっている。
 あらゆることにアンテナをはっている「バイヤー」や「ショップマスター」ほど、「消化率の良い」品揃えができるというコメントを、以前にもした。
 かつて、株式会社丸井のバイヤー(レディス担当)が、労組主催の「ボディフィッター研修」に、販売スタッフと共に参加してくださった。
 受講後に、「商品知識は熟知していたつもりだったが、知らないことがいっぱいあって刺激を受けた」との感想を頂戴した。
 また、百貨店プロセールス資格制度がスタートする以前の7年間、西武百貨店で社内認定の「衣料フィッター」を、全店で290名誕生させた(研修・試験の考案作成・審査など担当)。
 今でも、その「バッジ」は生かされていて、「フィッティングアドバイザー」共々健闘している…という報告を受けているが、そちらの男性社員(課長・主任含)は、積極的に研修に参加されていた。

 研修や社内認定の合格後、担当商品の「サイズマーチャンダイジングと消化率の向上に役立った」と、他のメンバーを前に発表してくださった。
 こうした実例からも、カリキュラムの組み立てや項目の優先順位を慎重に練ることで、フィッティング研修を、「接客」と「商品知識」「補正知識・技術」を超えた、「戦術」へと転換できるのである。

「ストアーズレポート」連載「百貨店プロセールス資格制度」より抜粋
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