こんにちは。

 

新留です。

 

 

先日のこと。

 

保護者さまから、どう子どもと関わっていけばいいのかというご相談を受けました。

 

正解はなく、子どもが大人になったときにどう感じるかだと思うのですが、できればいい親でありたいなという気持ちすごくわかります。

 

子育てって自分と向き合うことの連続だなと思います。

 

 

そのとき、参考になるなと思ったのが、

 

『トイ・ストーリー4』という映画。

 

トイ・ストーリーは1から3までは見たことがないので、よくわからないのですが、

 

なぜか4だけは映画館で見て、内容はほとんど忘れてしまいましたが(笑)

 

教育や子育てに関してすばらしく参考になる映画だなと感動したのを覚えています。

 

ということで、今日はそのことについて書いてみます。

 

 

(以下、トイ・ストーリー4について若干のネタバレとエンディングについての記述がありますので、これから見ようと思っている方、まだご覧でない方はご注意くださいませ)

 

 

新しい持ち主のボニーという女の子を見守るウッディやおもちゃたち。

 

ウッディは「おもちゃの幸せは子どものそばにいること」と考え、

 

持ち主のボニーが幼稚園に行くことをこわがっているなか、幼稚園でうまくやっていけるよう影ながらサポートしていきます。

 

 

幼稚園でボニーは話せる友達がいなく、さびしい思いをしているのですが、ウッディの助けもあり、工作の時間に夢中になることを見つけます。

 

ボニーはその後、工作の時間に自分でつくった先割れスプーンの手づくりおもちゃ「フォーキー」のことが大のお気に入りに。どこに行くにも、いっしょに行く友達になります。

 

でも、フォーキーは自分のことをもともとの役目を果たしていない「ゴミ」だと思い込んでいるので、ゴミ箱を見つけては、そこに行こうと何度も脱出。

 

その度に、「ボニーには君が必要なんだ」とウッディに連れ戻されます。

 

 

最初はつらかったけど、無事、楽しく体験入園を終えることができ、幼稚園入園を控えた週末。

 

ご褒美として向かった旅行中に、連れて行ってもらっているウッディやおもちゃたちがたくさんのハプニングに見舞われて……という話なのですが、

 

このウッディがボニーという女の子に対してしていた関わり方がすばらしかったのです。

 

 

ウッディはボニーのことを大事に思い、ボニーにばれないように、いろんなサポートをしていくのですが、

 

そこには「やさしさ」と、やり過ぎない、あくまで、ボニーが自分でできるようにという「きびしさ」がありました。

 

 

心理学的に子育てには大きく分けて4つの分類があると言われていて、

 

4つとは、

 

①「賢明な育て方」、

②「独善的な育て方」、

③「寛容な育て方」、

④「怠慢な育て方」というもの。

 

 

4つの分け方の特徴は、

 

①要求は高いのだけど、支援も厚い「賢明な育て方」

 

②要求は高いのだけど、支援はしない「独善的な育て方」

 

③要求は低く、支援は厚い「寛容な育て方」

 

④要求は低く、支援もしない「怠慢な育て方」

 

なのですが、

 

研究で、はっきりと1番いいといわれているのは、もちろん①の「賢明な子育て」です。

 

この育て方をしている親を持つ子どもたちは、

 

他の育て方をされた子たちよりも、

 

学校の成績がよく、自主性が強く、うつ病などの精神的な症状に悩まされる確率が少なく、非行に走る可能性も低いことがわかっています。

 

 

②の要求は高く、支援は少ない「独裁的な育て方」をされた子どもは「行儀の良い子」になるかもしれませんが、

 

親のルールに従い、親の言うことに従うことが中心になるので、自発性や自制心が育まれにくくなります。

 

抑圧されたものが強くなると、隠れて悪さなどをする可能性も高くなってくるでしょう。

 

 

③の「寛容な育て方」は、親子仲も良いことが多く、やさしい子になる可能性が高いです。

 

いい育て方だと思うのですが、反面、「甘やかす」ことと表裏一体だったりで、規律を嫌ったり、ルールを守らない子になったりする可能性があります。

 

また、本人の自己評価が高い割に「GRIT(やり抜く力)」が弱かったりするので、何かを達成するという力は低く、成果などはあまり上げられない子になってしまう可能性があります。

 

子どものいい面を引き出し、伸ばしていってあげるには、「線引き」をきちんとできるかがポイントになったりします。

 

 

④の「怠慢な育て方」は、関わり方が低いと、「ネグレクト」と呼ばれるものにもなります。

 

期待もされていないし、サポートもないので、非行にも走りやすくなってしまいます。認められることも少ないので、自信もつきにくいでしょう。

 

 

ウッディは、迷いながらも、この「やさしさ」と「きびしさ」のバランスが絶妙だったのですね。

 

「主役」はあくまでボニー。

 

そのサポートをし続け、見守ります。

 

そして、物語の最後には、たくさんの葛藤を抱えながら、相棒のバズ・ライトイヤーに、

 

「彼女は、もう大丈夫だ」

 

という後押しをもらい、自分の人生を歩き始めます。

 

100%の愛情を注ぐところから、やることとやらないことの規律をつくる段階、

 

そして、信頼し、離れていく段階へ。

 

まさに、サポートする側の成長物語だなと思い見ていました。

 

 

保護者さまを見て感じるのは、

 

自分とは違うものになろうとして、自分を責めてしまっていることが多いこと。

 

「賢明な育て方」は理想ですが、厳しくする部分も必要で、やさしいお母さんなどを見ていると、あまり向いていなかったりするのですね。

 

自分が向いていないものになろうとすると、

 

できない→自己嫌悪→子どもに当たってしまう→自己嫌悪……のループにはまりやすくなってしまうので注意です。

 

 

まずは、自分がどのタイプなのか?

 

性格的にどのタイプに向いているのかな? というところから考えて、

 

得意なところは活かし、苦手なところはまわりのサポートを受けるなどして、やっていってくださいね^^

 

 

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