川島なお美ちゃんの50カラットのお祝い
川島なお美ちゃんの50カラットのお祝い2010/11/15 0:24
11月10日はなお美ちゃんのお誕生日。
今年は、ご主人の鎧塚さんの主催だったので、鎧塚さんの神戸時代の先輩が総料理長を
しているという インターコンチネンタル・ホテル東京ベイで賑々しく開催されました。
司会は山田邦子さん、乾杯の発声は林真理子さん。
200人のゲストの中には石田純一さん等芸能関係の方も多く、テレビ局が撮影もしているほどの大イベントでした。
「今年で50カラットになりました!」というかわいいスピーチがありましたが、昨年の6月に結婚してから、益々まばゆいばかりの輝きを放つ、なお美姫のオーラは50カラット以上。
フローレスのダイヤモンドのような磨きのかかった美しさに、チョッと圧倒されちゃいました。
この日のファンシーなバースディケーキは、トシ・ヨロイズカのスタッフが作りました。
鎧塚さんのプレゼントは、なんと!500カラット以上もあるキラキラ光る巨大な指輪。
お砂糖と水で作り、原価は200円とのことですが、どのように作るのか想像もできない見事な芸術作品でした。
外観も性格も素晴らしくて、しかも才能とガッツのある方と結婚して、本当に幸せななお美ちゃんです。
これからもお幸せにね!
ところで、ワインについては、ボワゼルのシャンパンは美味しかったですが
(社長も出席されていた)、 インドのワインはプラスティック風味が気になりました。
噂の「眠れる巨人を飲み干す会」@ジョエル・ロビュション
噂の「眠れる巨人」を飲み干す会@ジョエル・ロビュション2010/11/08 2:15
グラフィック・アーティストの麹谷宏先生は、日本のワイン界を代表するワイン・コレクターとしても世界的に名前が轟いている。
1987年に、パリのマリー・キュリー研究所のチャリティ・オークションで「プレ・フィロキセラ・ワイン」を競り落とした時は大ニュースになったものだ。
2000万円くらいだったか、価格は忘れたけれど、、。
プレ・フィロキセラ・ワインとは、アメリカの根を接いでいないブドウ樹から造られたワイン。
フランスのワインは1879年頃までは、フランスのブドウ樹で造られていたが、アメリカから輸入されたブドウ樹にくっついていた害虫(フィロキセラ)によって樹が枯れてしまった。その後、フランスの樹にアメリカの樹の根を接ぎ木している。
1869年と1870年のラフィット、マルゴー、ラトゥール、ムートン。
フランスの根がついている頃の、夢のようなワイン。
今回のワイン会は麹谷先生の自宅セラーに長年眠っていたマグナムを6本飲み干す会でした。
テーマは、「マグナムの饗宴 5大シャトーとクリスタル」
1994 Cristal
クリスタルは、ルイ・ロデレール社のプレスティージュ・キュヴェのシャンパン。
透明なボトルは、ロシア皇帝のアレクサンドル2世の注文により、毒を入れられないようにボトルを透明にして、瓶底の部分は毒を隠せないようにフラットにしたそうだ。
当時は、バカラ製のボトルだったとは贅沢。
現行のヴィンテージは2002年。
16年の熟成を経ているとは思えないほど、フレッシュな青リンゴのような爽やかさがありつつ、究極の熟成香である白トリュフが混じった複雑な香り。
ビックリするほどエレガントで優美でした。
1983 Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオンは5大シャトーの中では、唯一グラーヴ地区、そしてメルロの比率が高く最も果実味がふくよかでタンニンはしなやかなので若いうちから飲みやすいわりに、驚くべき熟成能力がある。
極上の葉巻ののような甘美なスモーキーさ、スパイス、なめし皮が表れているのに、果実味のみずみずしさがしっかりある素晴らしいワインでした。
1978 Chateau Latour
シャトー・ラトゥールはボルドーの中で最も男性的と言われるほど、ガッシリとした骨格と逞しい筋肉をもつスーパー長命なワイン。
1978年は、厚みがあり、豊富なタンニンはまろやかに溶け込んでいるが、海のような力強いミネラル感が実に勇ましい。
今回、最もヘヴィーな印象でした。
1976 Chateau Mouton Rothschild
シャトー・ムートン・ロートシルトは、やはりエスプレッソのようなロースティさが少しあり、全体的にはソフトでスムーズ。
ヴィンテージにもよるけれど、他に比べると線が細い感じでした。
1970 Chateau Lafite Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、外観を見ると明るくてクリアーなレンガ色。
5大シャトーの中で、最もエレガントと評されているが、チリチリとした繊細な酸味が非常に特徴的だ。
おてんばな少女が成長することによって、突然貴婦人のようになるとも言われるように、1970年はフィネスに溢れていて、ブルゴーニュの偉大なワインにも似た上品さでした。
1967 Chateau Margaux
シャトー・マルゴーの1960年代から1977年までは、ジネステ社がシャトーを売りに出している時代であり、1977年にギリシャ系のメンツェロプロス家が購入する前までは、品質が落ちていたことで有名だ。
その中でも1961年という傑出した年のワイン以外は難しいと言われているが。
私が10年前にシャトーを訪問した時に、1961年と1966年のマグナムをご馳走になった時に、華やかな果実味や力強いシルクのような味わいに感動したことがあります。(シャトーで微動だにしていないこともあるが)
1967年はパーカー氏によると、1980年までに飲むべきワインだが、ベスト・ワインであるラトゥール、オー・ブリオン、ラ・ミッション・オーブリオン、ペトリュス、シュヴァル・ブラン、カロン・セギュール、モン・ローズ、ジスクール、パルメ、トロタノワの大瓶(マグナム等)であれば試してみようとのこと。
1967年のベスト・ワインには入っていないマルゴーですが、麹谷先生セラーで魔法をかけられたのかのような、恐るべき甘美で官能的な味わいがありました。
抜栓してからも円やかさは続きましたが、この甘さはシャプタリザシオン(補糖)の影響もあるのでしょうが、上品で力強いマルゴーの存在感は見事。
本日は、マルゴーに感動でした。
ロマネ・コンティ 2007
ロマネ・コンティ 2007 2010/11/04 10:30
今年もドメ-ヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが造る2007年のラインナップを飲む会@東急本店シェ松尾に行ってきました。
2007年のブルゴーニュのワインを飲んだ印象では、2006年に比べると全体的に軽やかなので、酸味がシャープに感じられる。
グラン・クリュでさえ硬さがなくて早くから飲みやすいけれど、DRCはどうかしら。
今回のの赤ワインは、2009年2月~4月に瓶詰めされたから、樽熟成は約16ヶ月。
2007年は、春が夏のように暑くて開花が5月20日!と例年よりも1ヶ月も早かったので、酷暑の2003年のように8月中旬に収穫するといわれていた。
ところが、開花後、雨や寒さによってブドウの成熟が遅くなってしまい、私がブルゴーニュに着いた9月1日頃からピノ・ノワールの収穫が始まったのだ。
ラッキーなことに、8月20日頃には奇跡的に気候が急変し、太陽が力強さをとりもどし9月末まで居座ったおかげでブドウは完熟することができたとドメーヌの方達は喜んでいた。
さらに、北風のおかげで、灰色カビ病が蔓延せずによかったそうだ。
DRCのヴィンテージ報告によると、腐敗果を取り除き、熟度が若干でも劣る房は摘まなかったとのこと。
ミルランダージュ(花ぶるい)のおかげで小粒なブドウが収穫されて良かったそうだ。
収量は少なく、収穫量は月並みで22~28hl/ha。
また、2007年はピノ・ノワールの後にシャルドネを収穫したことでも有名だ。
Echézeaux
エシェゾーは、リリースした時からバニラ香と甘い果実味が華やかに開いている。
2007は、いつもよりはハーブのようなベジタルなフレーバーと味わいがあった。
Grands Echézeaux
グラン・エシェゾーは、ゴージャスなフレーズ・ド・ボワの香りが満開で、ふくよかでしなやかな味わい。
Richebourg
リシュブールは、グラン・エシェゾーの後に飲むと、目の詰まった果実味の凝縮感とタンニンからくるストラクチャーがしっかりとしていて、やはり力強い。スパイスのニュアンスも。
Romanée-Saint-Vivant
熟した果実味やバニラとバラの香水のような甘美さが何重にも層をなして広がる。
フローラルなエレガンスというインパクトが強烈。2003年以降のロマネ・サン・ヴィヴァンはパワフルさも備えている。
La Tâche
ラ・ターシュの濃密さとボリューム・骨格のしっかりとしたところは、やはり別格。
ロマネ・サン・ヴィヴァンよりも複雑なスパイスが加わり、筋肉質なのに豪華絢爛であるところに圧倒される。
Romanée-Conti
ロマネ・コンティの2007は最高!
いつもは、ラ・ターシュの後だと繊細さや優雅さが目立ち分かりづらいのだが、2007はロマネ・コンティの特徴がでている。
エレガンスの極みのような華やかな香りは見事であり、驚くべきことに、味わいはフワリと天にも昇りそうな華麗なるフィネスに満ちた果実味が魔法のように体中にかけめぐった。
特別、最高級のブドウの粒を厳選したのでしょうが、、、早くから特徴が表れているのは魅力的です。
Montrachet
モンラッシェは、2007年らしく特にフレッシュな酸味が豊か。
濃厚白桃のような果実味、ミネラル、ハチミツのニュアンスはさすがで、とってもグラ(オイリー)です。
同じ生産者が造る、畑違いのワインを比較して飲めるのは本当に贅沢なこと。
しっかりと、今日の印象を覚えて、また同じワインに出会ったときの参考にしてみようと思います。