癒しのおむすび講習会①~「手」を使って作ること、触れることの大切さ~ | 【千葉・オンライン】 はじめのいっぽのブログ

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皆さん、こんにちは。
妊婦・助産師ドゥーラいし井です。

昨日は、日ごろからお世話になっている、たかもりくみこさん主催の
【癒しのおむすび講習会】に参加しました。
くみこさんが投稿された関連記事はこちら
です
講師は大竹淳子さん。

以前WSに参加した際、いただいた淳子さんの「おむすび」がことのほか美味しく!
そう感じたのは私だけではなかったようで、くみこさんも…
その「おむすび」に感動され、ついに講習会を開催いただく機会を得られました。

どうしても、参加したかった講習会。
奇しくも月頭に、佐藤初女さんが逝去されたこのタイミング。

まず講習会の始まりには、気持ちを整えることに意識し深呼吸を皆さんでしました。
ついつい、時間に追われて焦っていたり、イライラしたりーーー。

なので、まずは「今、ここ」に気持ちをリセット。
すごく、それがーーー心地よく。

お料理って「作り手の気持ち、心の状態」が反映されると思います。

ーーー私も、密かにサポートに伺う直前は心落ち着けられる場で、深呼吸をするなり、
呼吸を整え、玄関のベルを鳴らすよう意識しています。

おむすびっていうのは、使う材料が
ご飯、塩、海苔(その他、中身に入る具などになりますけれど)
非常にシンプル。
お気に入りの「どんぐりくん」と一緒に★

シンプルだからこそ、奥深い。


私は、なかなか母の作る「おむすび」には、
どんな料理もかなわないなぁーーーーと思っています。
私自身のおむすびもやっぱり母とは違う。

母の作るおむすびってなんであんなにおいしいんでしょう。

握り方も絶妙です。ふんわり、空気が程よく含まれていてーーー。
本当においしいんです。塩味加減もちょうどよくて。
つやつや。

つやつやは、結構母は出来立てご飯を、おむすびにしてくれているからか、
なんて思っていました。

けれどーーー。

もちろん、気持ちや材料、それも大事な要素とは思います。
けれど「母の常在菌」!!
の存在も大きいのだそう。
最近は、菌がついているのが嫌!って除菌、滅菌、殺菌…いろいろキレイになってます。

おむすびにしたって、
素手で握られるのが嫌な方もおられるようです。

けれど、その常在菌がおいしさの一番の要素とは!!

ーーー
その時、私は以下のことを思い出しました。

生まれたての赤ちゃんは、まず母に触れてもらいます。

産まれるときに最も触れるのは母の皮膚。
帝王切開であっても、全く母の身体の一部を触れずに産まれることはないでしょう。

母の皮膚に触れる、ということで、赤ちゃんは常在菌を付着し、定着させ、
抵抗力をつけますーー。

NICUで育つ赤ちゃんも急性期を脱し、落ち着いてくると呼吸器をつけていても、
カンガルー・ケアといって親の胸に直接抱いてもらうケアを提供させていただいたりします。

親子の愛着形成を促すケアの一環でもありますが、常在菌を定着させる目的もあります。

ただでさえ、赤ちゃんは抵抗力が低いですが、それ以上の早産児の赤ちゃんーー。
常在菌を定着させるケアのため、相当な早産児であっても
(呼吸器の未熟性のため口から飲めない赤ちゃんに対し)
母乳を一滴でも良いので、口腔内に垂らす、というケアも優先的に行ったりします。

母の常在菌を定着させる、ということは子どもの命を守るための最大のケアであったりするのです。

その話を伺っていて、担当患児さんのお母さんのベッドサイドへ伺い、
助産師さんのサポートを受けつつ懸命に母乳を一滴でもいいので、
ともらいに行っていたことを思い出してーーー泣けてきました。

こんな時にこの話を伺えるとは。

母が子に触れる、手をかける。
ということの大切さや重要性など改めて思わされました。

しかも、素手で調理をすることで子どもにとって「おいしい!」と思えるポイントになっているとは!!

1人でしみじみ感動していたのでした。

長くなったので、また続きます^^