ムーンリバー | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。


大阪のヒルトンの確か、最上階だったと思います。そこにある、名前は忘れてしまったラウンジに、唐突に思い出して無性に行きたくなることがあります。きっと、あまり変わらずにまだあるんだろうなと思います。


敢えて調べることはしないで、また機会があれば行ってみます。

よくあるように、そこはピアノの生演奏をしているときに、カードでリクエストができました。そんな時は、私はついリクエストしてしまいます。旅先のホテルで、他に誰もリクエストしないので外人さんのピアニストにほとんど私の独占状態で好きな曲を弾いてもらったこともありました。(笑)

クラシック以外で好きな曲といえば、まず私は「ムーンリバー」が思い浮かびます。ヘップバーンの「ティファニーで朝食を」の曲といえばすぐに思い出して頂けると思います。この曲は必ずリクエストします。

もの心ついた時から自然に聴いていて、大人になってから初めて「ローマの休日」から入って、ヘップバーンも好きになりました。だから映画を知るのは随分後のことになります。

でも、しょっちゅう聴いているわけだはなく、普段は忘れています。自分でも説明がつきませんが、何かの感情が交差する時に聴きたくなるみたいです。今、また思い浮かんできました。様々な演奏がありますが、私はちょうど映画でヘップバーンが歌うように、しっとりとした演奏が気持ちに添います。










それから、面白いものを見つけました。なんと3大テノールで歌っているものです。





ムーンリバーって、具体的にそのような川があるのかと思いましたら、川面に映りこむ月光の筋が、すーっと伸びているさまを言うそうです。ロマンチックですね。幼なじみと訳されている言葉に元は「ハックルベリー」とありますが、トムソーヤを思い出してしまいました。でも、故郷で子供時代に木の実をつんで遊んだ懐かしい思い出というような意味で使われているようです。日本の唱歌にもありそうな感情です。

作詞者JOHNNY MERCER さんが、懐かしい故郷の川をご自身のホームページで紹介していらっしゃいます。
http://www.johnnymercer.com/moonriv.htm




Moon River
Words by Johnny Mercer /Music by Henry Mancini (1961年)

Moon river
wider than a mile
I'm crossing you in style some day
Oh dream maker you heart breaker
Wherever you're going I'm going your way
Two drifters off to see the world

There's such a lot of world to see
We're after that same rainbow's end
Waiting round the bend my huckleberry friend
Moon river and me


ムーン・リバー。1マイル以上の幅
いつかさっそうとあなたを渡ろう
ああ、あなたは私に夢をくれる。時には私を悲しくさせる
あなたがどこに行こうとも、私はあなたについて行く

二人の漂流者は、世界を見るために出発する
見るべき世界は本当にたくさんあるのだから
曲線の先にある同じ虹の端を、私達は追いかけている
私の幼なじみ。ムーン・リバーと私

(ムーン・リバー。1マイル以上の幅)
(いつかさっそうとあなたを渡ろう)
ああ、あなたは私に夢をくれる。時には私を悲しくさせる
あなたがどこに行こうとも、私はあなたについて行く

二人の漂流者は、世界を見るために出発する
見るべき世界は本当にたくさんあるのだから
曲線の先にある同じ虹の端を、私達は追いかけている
私の幼なじみ。ムーン・リバーと私